表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1145/1238

1146回目 2022/5/3

『全身脱毛』ってストーリーの腰を一発で折りきるくらいの威力がありますね。自然にいれることなど不可能なのではないでしょうか?


 一回目

 お題『昔の犯人』

 必須要素(無茶ぶり)『全身脱毛』

 文字数『980文字』 未完


 タイトル『昔の過ちを追う』


「おい、今なにしてる?」


『何って、脱毛サロンにいますけど?』


「……十時、駅前集合。連絡入れといただろ? 仕事しろマヌケ」


『えー! また後日にしましょうよー! ここの全身脱毛コース、痛みが少ないから人気なんですよー? 予約とるのにどれだけ苦労したかー!』


「知るか。毛ぐらい自力で何とかしろ。指名手配犯がうろついてるかもしれないってのに、何を呑気なことを」


『とは言われましてもー、私たち別に警察ってわけじゃないですよねー? まぁ、柿崎くんにとっては因縁のお相手なのでしょうけど、私ただの従業員ですし―?』


「探偵事務所辞めちまえ」


 話をするだけ無駄だと悟って通話を切り、スマホをポケットに入れて歩き出す。もう一人で行こう。その方が手っ取り早い気がしてきた。


 雑多な人混みに紛れつつ、通り過ぎる人間の顔を一人一人確認していく。指名手配の写真は何回も見て記憶している。多少年を取ろうが関係ない。特定出来たらさっさととっ捕まえてやる。


 パトロール、なんて上等なもんじゃないが、警察無線を傍受した情報によると目撃情報があったのは数時間前。どんな目的で現れたのかは知らんが、まだここら辺にいる可能性が高いなら探って損はないだろう。


 今日は休日の真昼間。普段は学校に行っている学生も街に出ているため、とにかく人が多い。だから少しでも特定の確立を上げる為に唯一の従業員にも連絡を入れてたってのに。


 ……心の中とはいえ、愚痴っていても仕方ない。中坊の時からできた因縁だ。時効がなくなった今、とっととケリをつけて鼻歌交じりに寝たいもんだ。


「八年か……絶対に豚箱にぶち込んでやる」


 指名手配犯――車田聡は俺の同級生一家を殺した容疑で指名手配を受けた男だ。その同級生は親友だった。


 当時のテレビでの報道と、今まで個人的に情報を集め続けた内容から、相当な殺意があったとしか思えないほど遺体の損壊がひどかったらしい。


 親友の両親か、はたまた別の何かがあったのか、車田は親友も含め一家四人を包丁のような刃物でめった刺しにして逃げた。


 親友が殺された、ってだけでも胸糞悪いのに、親友が死んだ日の前日にケンカ別れをしちまっていた。


 いつも通り、ちょっとした意見の食い違いで起こったくだらないケンカでも、仲直りの機会すら与えられず//(時間切れ)




 二回目

 お題『くさい作家デビュー』

 必須要素(無茶ぶり)『沖縄』

 文字数『1267文字』 未完


 タイトル『変人作家へお宅訪問』


 正直なところ、無銘の処女作からミリオンをたたき出す作家の担当になったと聞いて、嬉しくなかったわけではない。期待しなかったわけでもない。


 この業界に長くいるわけじゃないけど、小説家って結構変な人が多いことはわかっていた。だけど、売れっ子作家になると比較的人格者が多くなるから、この先生もまだまともな部類だと何故か信用しきっていた。


「くっさ!?」


 そんな希望が、初めてお宅訪問した時にもろくも崩れ去った。


 先生の自宅は沖縄。日ごろはリモートで打ち合わせをしているけど、どうしても直接会って打ち合わせなければいけないことができて、小旅行気分で先生の住所に伺った最初がこれだった。


 玄関にはゴミ袋が大量に積み上げられていて、廊下にはいつ洗ったのか判別不可能な衣服が散乱している。シャツにズボンに……うげ、パンツまである。


 反射的につまんだ鼻はそのままに、恐る恐る目を凝らしてみると、玄関から見える場所全てがそんな感じに思えた。


 いわゆるゴミ屋敷。クセつよ作家と何人か対面してきたけど、私の中では一気にド級のやばさだと認定できるレベルに戦慄する。


「せ、せんせぇ~? いますかぁ~?」


 悪臭から身を守りながら話す言葉は自然と鼻声になる。奇跡的にスリッパが用意されていたので、靴を脱いだ後それに足を通して廊下に踏み出した。靴下越しとはいえ、ここを素足で分け入る勇気は私にはなかった。


 一歩一歩、危険物がないか確認しながら歩く。ここまで物が雑然としていたなら、ガラス片とかが無造作に転がっていてもおかしくない。スリッパだってけが防止用に置いていたのかもしれないし。


 短い廊下を進む途中、洗面やお風呂に続く扉を通り過ぎた。例のごとく、物があふれて完全に閉まらなくなっていて、だらしなく開けっ放しになっている姿は家主の性格を如実に表していた。


 扉が開いていたから視線を吸い寄せられただけだったけど、部屋の中を見てかなり後悔した。


 洗濯機の周囲に、異様に汚れた衣類の山がいくつも作られていた。色や、押さえた鼻から漂ってくる臭いからして、調味料をこぼした服をゴミのように集めているらしい。


 洗濯機の前まで移動させてるなら洗濯しろよ、と思ったのだが洗剤が見当たらない。まさか、買っていない? だから洗濯していない? ものぐさなんてレベルじゃないでしょこれは?


 他にも洗面台のところには何故かカップラーメンの空き容器が積み重ねられていて、水洗いもしていないのかこれまた異様な臭いを発散している。いくら部屋を汚してもいいけど、食べ物系の処理はきちんとして欲しい。悪臭もそうだし不衛生だろう。


 さすがに風呂の扉はしまっていたが、すでに覗いてまで確認する気力は残されていなかった。どうせあそこも私にとっては魔境のような状態に違いない。君子、危うきに近寄らず。


 たった数歩の距離で気力がごっそり持って行かれながら、ようやくリビングに続くだろう扉にたどり着いた。こんな短い時間を長く感じたのははじめt//(時間切れ)


 性格や言動が『くさい』タイプもいたでしょうけど、私には書けそうもなかったのでリアルに『臭い作家』で行くことにしました。が、実際のキャラを出せぬまま終わってしまいました。残念。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ