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114回目 2019/7/7

 思いつきで少し練習をしてみようと思いまして。


 地よりわき出るは黒き粒子、空より漂うは白き粒子。


 夜明けを告げる水平線は青く世界へにじみ、太陽を奪う地平線は赤く大口を開く。


 境界は空にして線。


 憧憬(しょうけい)にのばせども届かない果ては(うつつ)にして幻がごとく。


 怒り、叫び、嘆き、(むせ)び、天を仰いで地を濡らす矛盾の(けだもの)


 有限の距離にありし無限の空隙(くうげき)を埋めるは、捕まえられない望みを募らせる飢餓(きが)思慕(しぼ)のみ。


 存在すると定義された存在しない数多(あまた)


 有を積み重ねた無限の終着にて無を(のぞ)む。


 立ち、倒れ、折れ、起き、重ね、(たば)ね、(つい)え、忘れ、削れ、消え。


 輪廻(りんね)の経路をたどった先で、虚無の旅路を振り向き笑う。


 有耶無耶(うやむや)なる事実へおろした拳は己の時間を奪って壊す。


 有に囲まれて世界が食われ、追いつめられて無へと逃げ込む。


 虚空へ飛び込んだ空虚に輪郭(りんかく)は薄れ、無へと帰せば無限へ成る。


 (うろ)を可視化した0(ゼロ)の境界は一本の線にして有なる(じつ)


 天地に接すれば8()へ重ね、水平に合わさば(むげん)へ至る。


 単独で無にして複数で有の集合。


 世界に基づく円を(かたど)り、内に限して外を飲み込む。


 広がり、満ちて、染まりて、沈む。


 在りし日の中で非を見つめ、在らざる無に(ぼっ)()を掴め。


無限牢獄(メビウス・ボヤージュ)


 最近、内に眠りっぱなしの厨二(ごころ)を目覚めさせようと魔法の詠唱っぽいものを書いてみました。


 やはり厨二も鍛えないと衰えますからね……オサレ度はセンスなので難しそうですけど。


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