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1138回目 2022/4/25

『センスが至極残念だった』、みたいにタイトルを続けようかなと思っていました。まぁ、私のタイトルづけもセンスは微妙なんですが。


 一回目

 お題『宿命の子犬』

 必須要素(無茶ぶり)『コメディ』

 文字数『1263文字』 未完


 タイトル『子犬を拾った友達は』


「わー、かわいいっ!」


 小さくてちょこちょこ動くモフモフが尊すぎて死にそう。


 沙月の家で子犬を引き取ることになったって聞いて、秒で見に来てマジで正解。かわいい。かわいすぎる。持って帰りたい。


「っていうかむしろ食べちゃいたい……」


「食べないでよ、まだ体力戻ってないんだから」


 いじくりまわしたいのを我慢しつつ、毛布で作った小さなベッドで寝返りを打つ子犬を見つめる。


 沙月いわく、公園で捨てられているところを拾ったとのこと。昔からよく聞く、段ボールに『拾ってください』って書かれた捨て犬だったらしい。


 それはいいんだけど、ここ数日雨が降っていた中で見つけたみたいで、沙月が家に連れてくるまでにすっかり衰弱しきっていたんだって。


 そこから病院に連れて行ったり入院したり治療費をめぐって殴り合いのけんかになったりした挙句、ご両親を(拳で)説得した沙月の粘り勝ちで引き取ることが決まったと。


「にしても、よく許してくれたね。子犬はともかく、大きくなったら大変なんじゃない? エサ代とか、今回みたいな病院代とか」


「マジそれ。二言目には金が金が、ってうるさかったんだよね。舞花は知らないだろうけどさ、結構怖かったんだよ。抱き上げた子犬がどんどん弱っていくのってさ。死んでいってる、っていうのかな。飼い犬なんていたこともないのに、本当、怖かったよ」


「沙月……」


 なんか、ちょっと見ない間にオトナな顔をするようになったな、って思った。


 乱暴に自分のベッドに腰を下ろした沙月から、小さなベッドで寝返りを打つ子犬に視線を戻す。


 どんな夢を見ているのか、小さな足をかくように動かしている様は本当にかわいい。こんな子が、ちょっと前まで死にかけていたなんて、目の前で見ないと想像もできない。


 それを、沙月は目の当たりにしてたんだ。怖くなるくらいに、変に大人びて見えるくらいに、沙月にとってはショックな出来事だったんだろう。


「最終的に、私が高校に許可とってバイト代をこの子に貢ぐことで何とか手落ちにした。部活もやめるわ。さほど熱中するもんでもなかったし」


「え? 沙月、たしか一年の時に空手でインハイ優勝してなかったっけ?」


「だから親ともめたの。組み手でクソ親父とクソババアをボッコボコにしてこの子の親権を奪った、みたいな?」


「ぶふっ、何それ。親権だったら親犬と決闘しなきゃじゃん」


 なるほど。沙月の親が猛反対したのは、子犬を引き取ることじゃなくて沙月が空手を止めることだったのか。


 まぁ、さっぱりした性格の沙月らしい。さっそく本棚のレパートリーに犬の飼育に関する本をそろえてるみたいだし、本気でこの子の親になるつもりなんだろうな。


「そういえば、この子の名前って決まったの?」


「サダメにしようかなって」


「……うん?」


 あれ? なんか運命さだめって聞こえた気がするけど、マジで?


「え、本気?」


「ディスティニーにしようか迷ったんだけど、やっぱりにh」//(時間切れ)




 二回目

 お題『ねじれた村』

 必須要素(無茶ぶり)『セリフのみ』

 文字数『1046文字』 未完


 タイトル『螺旋に閉じ込められた村』


「――うわあああっ!?」


「どうなってんだこりゃ?!」


「そっちは大丈夫ー?!」


「そっちこそ平気かー!?」


「……なんだよ、騒々しい」


「セロ! セロ、起きてるか!? お前は大丈夫か!?」


「ギュンターか? 何を焦ってるんだか……はーい、今開けてやるぞー、っと」


「セロ!! 無事か! っつうかよく眠れたな今まで?!」


「そういうお前は朝っぱらから元気すぎんだよギュンター。何か用か? 仕事なら着替えたら行くから待ってろ」


「馬鹿野郎! それどころじゃねぇんだよ!」


「はぁ? 仕事しないと飢えて死ぬぞ? お前の方こそ馬鹿なんじゃねぇの?」


「この非常時に眠りこけてた馬鹿にだけは言われたくねぇよ! いいから外出て現実見ろ!!」


「うおっ!? てめ、いきなり引っ張ってんじゃ、ねぇ……何だこりゃ?」


「俺が知るかよ。朝起きたらすでにこうなってた。もう村中が猪鍋をひっくり返したみたいな大騒ぎだよ」



「なんで空に地面が? それに壁みたいに道が繋がってるじゃねぇか。っつうか、ここら辺の地形まるまる、筒に入れられたみたいになってねぇか?」


「どうやらお前の目にもそう見えるらしいな」


「俺の目にも……ってことは、みんながみんな寝ぼけてるわけじゃねぇんだな?」


「だったらこんなバカ騒ぎしてねぇよ。どうやらうちの村、魔法か何かに閉じ込められたらしい」


「魔法! これが魔法か!? はぁー、こんなド田舎の村一つ囲っちまうなんて、なんて贅沢かつ無駄遣いを……世の中、変人はいるもんだな」


「うん、真っ先にそんな感想を出してくるお前にだけは言われたくねぇと思うぞ」


「余計なお世話だ。それでギュンター? 地面がぐるんぐるんなっている以外に何か変な感じはないのか?」


「今のところは何も。自分の家からセロの家まで走ってきたが、俺の目からはちゃんと地面に足をつけて走ってきたつもりだ。少なくとも、俺自身が坂を上ったり頭に血が上ったりした感覚はなかった。他の連中が慌てふためいているのを見る限り、どうもおかしくなったのは俺たち全員の目らしいな」


「幻覚ってことか? サラやグレーテが空の地面を走ってるのも、魔法の錯覚? なんのために?」


「俺が知るかよ。犯人捕まえて聞けばいいんじゃねぇか?」


「あー、なるほど。じゃあそうするか?」


「セロ……ただの村人に魔法使いを捕まえられると思ってんのか?」


「何事もやってみなくちゃわからないだろ? それにこの」//(時間切れ)


 無茶ぶりのせいでキャラクターの会話からしか状況を説明できないのが難しかったです。小説では説明的な台詞が多くなりがちですが、普通の会話で周辺の様子を口にすることって皆無ですしね。


「畳が敷いている部屋の上で目が覚めたんだ。床に敷いていた布団を片付けないと」なんて独り言呟いているやつがいたら、見るからにやばいやつ認定されるでしょう? 世の中そんなもんです。


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