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1137回目 2022/4/24

 これを書いている時、私自身は北京オリンピックが終わるころでした。だからというわけではありませんが、お題からオリンピックを連想するのは必然だったと思います。


 なお、私はスポーツに一切の興味がありません。相性の悪いお題でした。


 一回目

 お題『スポーツの光景』

 必須要素(無茶ぶり)『宗教』

 文字数『759文字』 未完


 タイトル『言葉によらない力』


 スポーツは偉大だ。


 国籍、人種、宗教、性別、頭の良し悪しなんかも関係ない。どんな言語でもルールさえ頭にぶち込んでおけば、あらゆる人間に対して平等に機会が与えられ、勝敗が定められる。


 野球、ラグビー、クリケット、バレー、バスケ、マラソン、なんでもいい。たとえ障害があったとしても競技を可能にする手段さえあれば、スポーツに差別は存在しない。


 あるのは優劣だけ。その競技に費やしてきた時間と情熱と才能が物を言う。滅多なことでは玉虫色の結果にはならない決着。


 人々がスポーツにのめりこむ理由は様々だろうが、その一つに明確な勝敗が定まるって要素があるのは間違いない。


 曖昧なものよりもわかりやすく単純なものが好まれるのは世の常だ。考えることは楽しさを覚えるが、複雑なものはただ煩わしいだけだから。


 スポーツは人々の間で生じる争いの代替効果を有しうる。ルールを決めて勝敗を決するのは、国家間の武力衝突と比べて何と平和な解決方法か。


 世界規模のスポーツの祭典で、今なお不正がはびこるのは選手個人の意思よりも国家全体の示威を重視する者たちがいるからに他ならない。


 勝敗が決まるということはすなわち、優劣が決まるということ。


 国から排出したトップアスリートがどこの国の選手よりも優れているという証左は、その国が、国民が、文明が、優秀かつ豊かであると誇示することが出来る。


 ただ口先だけで『政治利用を禁じる』と言っても、馬鹿正直に守る国などいやしない。


 その時々の情勢に従い、世界が注目するイベントで自らの国の主張を通そうとすることの何が悪い。そう考える元首は後を絶たない。


 スポーツを行っている選手を見ずに、スポーツの結果から得られる威光を借ろうとするのは、ほとんどの場合が権力者だ。//(時間切れ)




 二回目

 お題『出来損ないの会話』

 必須要素(無茶ぶり)『アンドロイド』

 文字数『1034文字』 未完


 タイトル『アンドロイドは喋れない』


「うーん」


「ジ、デスカ……?」


「少しため息を吐いただけで痔と判断する君のCPUはどうなっているんだ?」


 私はすっかり研究に行き詰っていた。


 完全自立型アンドロイドの研究を始めて、およそ五年。人型にこだわり、人とそん色ない外見を目指して開発を続けてきたアンドロイドだが、発展途上からなかなか脱することが出来ないでいた。


 中でも厳しいハードルは、人間と限りなく近い動作を再現するソフトとハードを人型に収めつつ、不自然な動きが生じないようにまとめ上げる事だ。


 現状のテクノロジーでは、人間に近い反応や情緒を計算で割り出すだけで膨大なハードが必要になる。スパコンが階層ぶち抜きフロア全体に鎮座しているイメージをしてもらえればいい。


 それを削りに削って人型に収めようとするのだから、ある意味人間の所業では無理だ。豪華客船全体を飾るインテリアをすべてワンルームの押し入れに詰め込むくらい無謀なのだ。どれだけ収納上手な達人でも、やる前から匙を投げたくなる仕事なんて世の中ごまんと存在する。


 そんな無理難題を押し付けられた私だが、何とか人型を保ちつつ最低限の体裁に整えることに成功した。収納術というよりもはや断捨離術だったが、コンパクトにすることだけを最優先に試作型アンドロイドを作り上げたのだ。


 で、完成したのが人体模型の見た目をした眼球ガンギマリの人型が、悩む開発者に向かって痔だと決めつけるポンコツなのである。


「ちなみに聞こう。なぜ君は私を痔で悩んでいると仮定したのかね?」


「……カミノケ、ガ、キイロイ、カラデス……」


「なるほど、ひとまず視覚センサーに異常があることはわかった」


 私、生まれてから一度も毛染めなんてしたことないんだけど? バリバリ黒髪なんですけど?


「いや、もしかして視覚センサーではなくそれを分析する電子脳に問題が? ……やっぱり、無理に機能を詰め込み過ぎたか」


「タ、タタタイヘンデスネネネ……」


「うむ、なんてわかりやすいエラーの兆候なんだ」


 ろれつが回っていないぞ、試作型アンドロイドくん。


 だが、少しだけ希望を持つとしたら。


 先ほどの一度だけは、人間同士に近い会話が成立した……と言えなくもないのではないか? ということだ。


「改善点は多々あるだろうが、全く希望の光がないわけでもないのが収穫だな」


「ジ、デスネ……」


「さっきから君は私をどうしても痔にしたいのかね?」



//(時間切れ)


 支離滅裂なやり取りって、結構頭使わないといけないんだなと思いました。無意識に会話を成立させようとしたら、多分普通に意味が通る内容になってしまうので。


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