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1136回目 2022/4/23

 音楽について詳しくないのですが、設定的には『不協和音だけで奏でた演奏なのにきちんとした楽曲になっている』みたいなことで騒がれた的な感じにしてます。本当にできるかはわかりませんけど。


 一回目

 お題『地獄ピアニスト』

 必須要素(無茶ぶり)『海老のしっぽ』

 文字数『1140文字』 未完


 タイトル『不協和音の調べ』


 世の中には天才って呼ばれる人種が本当に存在しているが、中には奇才って呼ぶのにふさわしい人間もいる。


 例えば、今俺の横で学食のエビフライを尻尾ごと食ってる女とかがそうだ。


「……尻尾は残せよ」


「なんで? 美味しいのに」


「だって……いや、何でもない」


 まさか食事中にゴキブリの翅と同じ成分があるから、なんて言えるわけもなく。


 ポリポリ食ってこっちを見ている女をなるべく視界から外して、自分の昼食をかっ込んだ。


「それで、午後の授業は早退するんだっけか?」


「あー、うん。レッスンが色々詰め込まれててさ。しんどいよね。サボりたい」


「一応、プロとして活動してんだろ? サボりたいとかいうなよ」


「だってさ、私がピアノで注目なんかされなかったら、今でも普通に学生やれてたんじゃん? 面倒だよ、本当。もう少し子どもでいたかったなぁ、って痛感してる」


「……そりゃ、ご愁傷様」


 確かに、高校生やりながらピアニストをやるのはしんどいんだろうが、持たない者からすればすでに社会に出て金を稼げているだけで羨ましく思う。


 俺にはこいつみたいな秀でた才能は何もない。だから地道に勉強して、学歴を重ねて、普通の会社に就職するくらいしか道はない。


 それが悪いとは言わないまでも、どこかずるいと思ってしまう。


 俺にもコイツと同じか、それ以上の才能があったら……なんて。


「っていうか、そもそも私の注目のされ方って普通に失礼だよね? 地獄ピアニストって何さ? 別に私だって好き好んで不協和音で演奏してるわけじゃないっつの」


「それこそ俺に言われても困る。音楽のことなんて微塵も知らねぇから、評価もできねぇし」


「私だってそうだよ。メディアに取り上げられるまで、おもちゃとして適当に鍵盤叩いてただけだってのに、今じゃ楽譜読めだの作曲しろだのクラシックきけだの、周りがうるさいのなんの」


 自慢話のように聞こえてしまう愚痴に思わず横顔を睨みつけると、心底うんざりしたような表情を拝むことになった。


 喉から出かかった文句が、また喉の奥に引っ込んでいく。俺にはわからない苦労があるんだろう。わからない俺が口を挟む問題じゃない。


「大変なんだな。それはそうと、時間は大丈夫なのか?」


「えー? ギリギリ?」


「だったらもっと急げよ。食後のおしゃべりなんてしてる暇あんのか?」


「いいよー。ギリギリアウトだし」


「さっさと立って帰り支度しろや!!」


 マイペースはいつまで経っても変わらねぇな!


 コイツの腕を引っ張ってごねるバカを引きずり、俺たちのクラスに戻る。


 そしてやる気が一切感じられないバカの荷物を俺がまとめて、首に荷物を背中にバ//(時間切れ)




 二回目

 お題『許せない階段』

 必須要素(無茶ぶり)『干支』

 文字数『697文字』 未完


 タイトル『神の御心は推しはかれない』


 僧侶が憎ければ聖典まで憎い。


 口にしたことはないが、そのことわざには完全に同意する。


 家族を奪われた。くだらない理由で、二度も。


「母さん……アリー……」


 町の中央にある大階段と、城のようにいくつもの尖塔がそびえる大聖堂。そこに、俺の母親と妹は二人とも飲み込まれた。


 生年月日が、神からの祝福が強まった日だったという理由だけで、僧侶どもに連れ去られた。奴隷のように。


 俺は忘れない。家族を奪った大聖堂の僧侶の顔を。十五人で寄ってたかって連れ去った悪党たちを。


「おい、マルス。足止めてないで仕事しろ」


「……あぁ」


 舌打ちを何とか堪え、今の仕事の世話係になったクリスの後に続く。


 俺の仕事は荷運び。単純な力仕事だからこそ、他の仕事よりは金になりやすい。キツイ仕事は誰もやりたがらないから、働き口に困ることもない。


 体力と筋力をつけるのにも都合がよかった。いつ役に立つかなんて知らないが、体を鍛えることは無駄にはならない。


 いつかまたあの顔を目の前にしたら、殺すくらい全力で殴れるくらいの身体づくりはしていくと決めている。


「また大聖堂を睨んでたのか? まったく、不信心な奴だ」


「神って奴は俺から家族を奪った。父さんは拉致されそうな母さんと妹を取り返そうと抵抗した時の怪我で死んだ。恨みこそすれ、ありがたがって祈る道理はねぇよ」


「……お前、もう少し小さい声で言えよな」


 クリスの低く抑えた声に、鼻を鳴らして顔をそむけた。


 この国は宗教国家だ。国政も大部分を教皇が握っていて、文官も大聖堂から選出された人間ばかり。


 周辺国も宗教を//(時間切れ)


 ファンタジー設定にしようと思ったら、なかなかストーリーがまとまらずに文字数も稼げませんでした。やっぱ、毎度いちから設定を作るのって厳しいんでしょうかね。


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