1132回目 2022/4/19
そもそもお題からして意味不明でしたが、設定を思いついただけよかったです。思いついたまま書いたので、だいぶごちゃっとした内容ですけど。
一回目
お題『昨日食べた男祭り!』
必須要素(無茶ぶり)『5000字以上』
文字数『1340文字』 未完
タイトル『特別がいらないお姫様』
……疲れた。
「おはよう雪ちゃん。もうお昼だけどね」
「……幸恵おばさま。おはよう、ございます……」
「ずいぶんお疲れみたいだけど、大丈夫?」
「……たぶん」
「ふふっ、そう。お茶、用意するから。身支度が終わったら降りてきなさい」
「はい……」
ボーっとする頭で何とか返事をして、幸恵おばさまの足音を聞く。
私は基本的に寝起きが悪い方だが、昨日の男どものどんちゃん騒ぎに巻き込まれた今日はいつにもまして気分が悪い。
正月だからって騒ぎ過ぎなんだ、うちの男連中は。私が親戚の中で唯一、直系の女子だからって何かと構いたがるのは本当にやめて欲しい。
未成年なのに何人のおじさん達に手酌をやらせるんだ……。元々、両親もお酒が強くないからか、臭いだけで何度吐きそうになったか知らないみたいだし。
それに何かにつけてご飯を食べさせようとするのもやめて欲しい。お母さん似で小食なのに、自分に用意された分以上のご飯なんて食べられないに決まっている。
「男の人って、本当にがさつ……」
パジャマから普段着に着替えて、昨夜のお祭り騒ぎを頭から消そうと頑張りつつ、自分の部屋から出る。
家の中が静かだと思ったら、そういえば昨日おじさん達が酔いつぶれる前に言っていたことを思い出す。
「初詣に行くんだっけ……私は、おばさまたちと行きたいなぁ」
正直、男連中は気疲れするから嫌なのだ。
うちの家系は呪いでもかかってるかのように生まれてくる子供が男子ばっかりで、私が生まれたのだって家系図をさかのぼれば百年以上はなかった快挙だとずいぶん騒がれた。
だからといって、親戚一同が甘やかそうとするのは違うと思う。しかも甘やかし方が私にカスタマイズされないまま、男同士の付き合いみたいなものを強要される始末。
外からお嫁にきてくれた母やおばさまたちと一緒の方がどれほど気楽か。そんなことにも気づいてくれないから、私はどんどん親戚の男連中と心の距離を離してしまうのだ。
「おはようございます……すみません、こんな時間まで寝てしまって」
「雪ちゃんおはよう。こっちこそゴメンね。面倒くさい連中の相手させちゃってて」
「もうお昼だけど、おせち食べる? それともお雑煮にしておく?」
「……あ~、お雑煮、自分で作ります」
ニコニコと井戸端会議をしていたおばさまたちに頭を下げ、少しずつ愚痴以外にも回ってきた頭を回転させる。
顔は笑っているけど、やっぱり言葉の端にチクチクと刺さるモノがあった。まぁ、おばさまたちからしたら気に食わないだろう。
女として生まれただけでちやほやされるなんて、私がそちらだったら少なからずイラッとはするし。
でも、私だって好きで超男家系の中で女に生まれたわけじゃない。生まれる前に自分の希望が叶うんだったら、おばさまたちと同じような普通の家に生まれたかった。
ちやほやされてる身分で贅沢だって思われてもいい。私は特別待遇なんて欲しくなかった。
だって、気を遣われると逆に気を遣ってしまう。その環境が当たり前だとふんぞり返ることなんてできない。
両親も、どちらかといえば控えめな性格で、私もそんなry//(時間切れ)
二回目
お題『昨日食べたぷにぷに』
必須要素(無茶ぶり)『鶏肉』
文字数『1092文字』 未完
タイトル『ぷにぷににハマった』
「ぷにぷに食べたい」
「はぁ?」
洗面で歯を磨いている時、裾を引っ張ってきた妹の言葉に首を傾げる。
ぷにぷに? 食感のこと言ってんなら柔らかい食べ物なんてごまんとあるだろ。
「昨日食べた。ぷにぷに、今日も食べたい」
小二になっても片言みたいな喋り方が治らない妹は、基本的に無口で俺によって来たりしない。
それなのになぜ俺にぷにぷにとやらを所望するのか? 料理すんのって俺じゃなくて母さんじゃん。母さんに頼めばいいのに。
あとついでに言うと、今歯磨きしてるからまともにしゃべれないんだよこっちは。こんな時に限ってやたら喋ってくんのやめろよな。
「ぷにぷに。ねぇ、ぷにぷに」
「……ぺっ! あのなぁ、俺が喋れるまで待とうとは思わんのか? 口ゆすぎきるまでは大人しくしてろ」
「むぅ」
不満そうにされるのがこっちは不満だよ。俺が悪いのか? なぁ?
ったく……にしても、ぷにぷにねぇ? 昨日って何食ったっけか?
朝はトーストにサラダに目玉焼きにウインナー。目玉焼き、はうち固焼き派だからぷにぷにじゃねぇし、ウインナーに使う擬音じゃねぇしなぁ。
昼なんて給食だったんだからこっちが知るわけねぇ。給食だってんなら俺に頼むのも筋違いだから余計に違うだろうし。
なら晩飯か……鍋だったよな、普通の。何食ったっけなぁ……白菜と鶏肉とつみれと豆腐と……え、まさか豆腐か?
「お前が言ってんのって、豆腐?」
首を横に振った。違うらしい。
「えー、他にぷるぷるなんてあったか、うちの鍋?」
締めにうどん食ったけど、ぷるぷるじゃねぇし。モツなんて入ってなかったし、練り物……はやっぱぷにぷにじゃねぇし。
「餅?」
フルフル。
「ゆで卵?」
フルフル。
「えー? なんだよ? お麩とかか?」
コクコク。
「……なんでお麩?」
鍋とか関係なく思いついたものを片っ端から言ってみるしかないか、と思っていたところで正解を出せたらしい。
確かに昨日、何を思ったのか普段は使わないお麩を鍋に入れていた。そういえばあんまりうちで使わない食材ではあるな。
どうやらそれが気に入ったようだが、だからって何故俺に言う? 根本的な疑問が最初から堂々巡りなのだが、小二の妹に論理的な説明を求めたところで無理だろう。
「あー、母さんに聞いてみるか?」
「ぷにぷに食べたい」
「わかったわかった」
ずっと服の裾を握られてて面倒くさいが、さほど高くもない食材だろうし交渉自体はすぐに終わるだろ。
毎日弁当を作ってくれている母さんに//(時間切れ)
私の家では鍋にお麩を入れたりはしませんけど、だしを吸う食べ物なので不味くはないと思います。食感がぷにぷにかどうかはさておいて。どっちかというと水分を吸ってふにゃふにゃかなー、と思わないでもないですけど。




