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1127回目 2022/4/14

『声が大きい多数派』というよりも、『雑音がひどい多数派』という意味で使いたいと思ってます。ただ、私の学生時代の英語の成績はそこそこ程度なので、使い方が合っているかは保証しません。


 一回目

 お題『今日の多数派』

 必須要素(無茶ぶり)『二号機』

 文字数『992文字』 未完


 タイトル『ノイジーマジョリティー』


 絶対的民主主義。


 言葉を変えると、多数派絶対主義を掲げたこの国では、理想を現実に変える為にあるシステムが導入された。


 思想投票システム。個人が考えているあらゆる自由意思を投票という形で募り、集積して集計する多数派を明確にするためだけの電子投票箱。


 選挙の候補者から、今日の夜に食べる晩御飯のメニューまで。全てはデータとして提出を要求され、その日その時の選択肢を多数派の命令として履行させる。


 この国の気質には合ったのか、おおむね好意的な反応で受け止められてきた思想投票システムは、すでに十年以上の稼働を続けている。


 数年前に二号機へとバージョンアップされ、さらなる処理能力や通信速度の向上などが行われたとメディアで報じられていた。


「……なんかおかしくね?」


「何が?」


 思想投票システムはすでに日常に溶け込んでいるツールとしてみなされているが、しかし中には否定派も存在する。


 多数派に駆逐されようとしている少数派に属さざるを得ない人々。


 数の暴力に圧倒されるしかない弱者たちであり、彼ら彼女らとかかわりがある人々は、みな一様に絶対的民主主義に対して疑念を抱いていた。


「いや、俺思想投票システム使ってないじゃん?」


「反政府側なのはわかるが、そういうのを堂々と言うもんじゃないぞ」


「お前だって使ってねぇじゃん」


「だから、明言することじゃないっつってんだろ。なんでわざわざ多数派に敵視されるようなことをいちいち言葉にしなきゃなんねぇんだ」


 二人の青年もまた、政府の方針に異を唱える側の人間だ。


「それこそ、現代の国の方針がおかしいってのも言わなくてもわかることだろ。今さら何が言いたいんだお前は?」


 疑問をぶつけられた青年が呆れながらも迂闊な口が開かないよう睨みつける。


 疑問をぶつけた青年はその視線に気づかず、手元で操作していたデバイスを凝視したままだ。


「投票システムは使ってないけど、投票結果はよく見てんだよ。んで、なんかムカつくから結果を記録しつつ少数派になるような生活を続けてたわけ」


「サイレントデモか……バカなお前でも、大通りで少数派擁護を叫ぶほど馬鹿じゃないか」


「当たり前だろ。それよりこれ、見てみろよ」


 ムッとした顔をした後、青年はデバイスの画面を相手に見せる。


「……政府側に有利な」//(時間切れ)




 二回目

 お題『今年の人々』

 必須要素(無茶ぶり)『干支』

 文字数『1031文字』 未完


 タイトル『干支になる奇病』


 寅年になってから、もうすぐ一カ月。


 生きる心地がしない国で、今日もまた人と人から落ちかけた病人たちが争いを繰り広げていた。


「ぐあおぉぉっ!!」


「うおおぉぉっ!!」


 今、一人の青年が一人の女性に追いかけ回されている。


 女性は手を地面につけながら、まるで四足獣のように走り喉をつぶさんばかりの吠え声を上げている。瞳に理性は見えず、服だったものも痛みが激しくところどころがほつれていた。


 一方、追いかけ回されている青年は必死の形相で全力疾走。四つ足になった人間に追われている状況でありながら、背後の女性は青年と同じか、むしろ少し速い速度で追いすがっていた。


 油断したら捕まりそうな鬼ごっこ。ただし鬼役の女性は違う動物になってしまっているのだから、残念ながらこの鬼ごっこは命の保証がされていない。


「こんなところで干支病患者に引っかかるとかありかよぉぉぉっ!?!?」


 目から涙か汗が流れ落ちて尾を引きつつ、青年は逃げ場を求めて必死に走り続ける。


 干支病。それが近年になって発見された伝染病の名前だ。


 理屈も理由も不明だが、干支病にかかった人は何故か干支の動物と同じ生態を取るようになる。それが人間の体に不適応なものでも、だ。


 突然発生したこの病気は、治療法はおろかメカニズムさえ解明されていない。何故なら病気を研究するはずの人々までもがこの病にかかり、放逐されてしまったからだ。


 もちろん全ての人々が干支病によって野生へ帰ったわけではない。かといって、以前と同じ社会生活が支障なく遅れるほど被害が小さいわけでもなかった。


 伝染病、とされている干支病は今もなお患者を増やし続けている。何の兆候もなく、潜伏期間さえ曖昧なまま、突然隣人が獣になり果てるのだ。


 そもそも、十干十二支とは人間の文化が作り出したものであり、自然的に発生したものではない。細菌やウイルスが原因であったとしても、年末年始でがらっと病状が変わる病気などあり得ないのだ。


 昨年の丑年は、比較的平和だった。放っておくと栄養価の高い草ばかり食べようとするため、草食動物への被害が多少出たものの、人的被害はあまり報告されなかった。


 ただ一昨年の子年は、患者の半数以上が死亡してしまっている。死因のほとんどは心不全であり、ネズミに近い心拍数を無理やり再現した患者たちが不整脈を起こして次々倒れたのだ。


 次に食事量の減少による餓死が急増した。//(時間切れ)


 ネタ的に『不謹慎だ!』みたいに言われそうな気がしないでもない設定になりました。感染症系のネタは、武漢(コロナ)ウイルスが収まるまでは避けた方が賢明っぽいですよね。


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