1126回目 2022/4/13
何となくストーリーを決めてしまいましたが、かなり適当なことを書いています。一般企業の部署とか知らないのに知ったかぶりで登場させるものではありませんね。
一回目
お題『苦し紛れの悪役』
必須要素(無茶ぶり)『書類』
文字数『934文字』 未完
タイトル『悪の組織も経理は働く』
悪の秘密結社っつっても、一企業には変わりない。
実働部隊は営業部って言われているし、人類撃滅用の兵器作りも技術開発部だし、当然ながら企業活動で出た収支も財務部に管理されている。
俺はそこの経理課に配属になってしばらく経つけど、まー書類の多いこと多いこと。電子化が進んでいるとはいえ、昔ながらの幹部たちは紙の領収書が好きだからなくならないもんだ。
「おい若造」
「は、はぁ……どうされましたギガンテス様?」
そして、肉体派の幹部の人ほど電子化みたいな新しい技術を嫌う。ややこしい上に新しいことを覚えるのが面倒くさいと。
今、目の前にそびえる一つ目の巨漢である幹部の一人も、その例に漏れない。
最近まとめろと渡された紙の領収書の山は忘れたくても忘れられない。期日がほとんどないタイミングでまとめて出されたから、休日返上でまとめたのは夢に出そうだよ。
「貴様が署名した我が部隊の収支報告書だが、計算違いをしていないか?」
「え?」
なのに、ギガンテス様は俺の計算にいちゃもんをつけてきた。
顔の中央にでっかく配置された一つ目と、額から伸びる絵にかいたような鬼の一本角、樹齢にして千年は軽く超えてそうな太い腕や足をした重量級幹部に太刀打ちなんてできるわけがない。
わけがないが、ちょっと頭の血管はちきれそう。
こっちは残業上等でデータ纏めたってのに、やっと終わったと思ったらクレーム入れてくるとかどんだけ俺を苦しめたいんだ? なんて思ってしまう。
それくらい正義のヒーローと戦う時にも陰湿で効果的な作戦で攻めればいいのにと思ってしまう。経理やってる俺でも耳にするぞ、最近ヒーローとの戦績がいまいちだって。
味方叩く暇があったら、敵を倒すためにもっと頑張れっつの。
「すみません、何かミスがあったみたいですね。少し精査しますので、しばらくお待ちください」
とりあえず訴えがあった個所を確認するため、わざわざ持ってきたらしい俺が作成した書類を受け取る。
一応、俺だけにわかる隠し管理番号を見て自分のPCに保存したデータを表示して、っと。
そうしてざっと領収書の数字や表計算ソフトで算出した計算式がまちがっていn//(時間切れ)
二回目
お題『許せない事故』
必須要素(無茶ぶり)『ギャグ』
文字数『940文字』 未完
タイトル『事故ダメゼッタイ』
「この世で一番許せない事故ってあるよな」
「事故? なぜピンポイントでそこ?」
通学に使っているバスで下校しながらだべっていたら、新藤が変なことを言い出した。事故って。もっと話して愉快な話題はなかったのかと。
「いや、バスに乗ってるからつい日ごろから思っていることが口に出て」
「日ごろから思ってるのか……ちなみになんだよ? 交通事故とか?」
「バスガス爆発」
「早口言葉じゃねーか!」
事故ですらねーし! むしろニュアンス的には人為的事故だし!!
「え、バスガス爆発ってギャグじゃなかったのか?」
「どうギャグになるんだよそんな猟奇テロ事件が……一発ギャグでももう少し柔らかい言葉を使うぞ」
「でも語感と勢いは一発ギャグだろ。バスガス爆発って、だいたいフリップ芸使ってる芸人が絵に起こしたことあるシチュエーションだし」
「新藤の偏見って、微妙に的外れなんじゃねぇかな」
テレビで見るような芸人がそもそもフリップ芸を使う人少数派だし。俺は劇場とかに見に行くほどお笑いマニアでもないからあるあるかどうかもわからん。
「それに公共交通機関を使っている時に事故の話とかすんなよ、縁起が悪い」
「別にいいだろ。バスの最後列の椅子に座って事故の話で盛り上がったところで、実際に事故を起こすかどうかは運転手の腕次第なんだから。事故が起きたら全部運転手のせいだ」
「無駄にプレッシャーかけるなよ……事故らないよ、プロなんだし」
っつうかこの会話、運転手に聞こえてねぇよな? 気まずいってレベルじゃないんだが。
「どうだか。あんまり信用しすぎるのもよくないぞ。プロでもなんでも人間なんだから、失敗する時は失敗するだろ。バスの運転手が幼稚園の散歩の列に突っ込むとか、聞いたことあるだろ?」
「う……まぁ、そういうのも許せない事故ではあるな」
どんな事情があったかは知らないけど、小さい子が犠牲になる事故っていうのは確かに許せない。会社がブラックで寝落ちしたとかなら同情の余地はありそうだが、飲酒運転が理由だったらマジクズだなって思うし。
「そうした悲惨な事故が毎日のように起きている現代社会で、何が一番許せないかを考えたら、やっぱりバスガス爆発」//(時間切れ)
いまいち面白さがわからないのもあって、『ギャグ』って苦手なんですよね。変な言葉と動きでインスタントに笑いを取る手段、って感じがあまり馴染めません。奥は深いんでしょうけど。




