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1122回目 2022/4/9

 ショートムービーって、平均的な尺ってどれくらいなんでしょうか? この短編では十分としましたが、もっと短いのがあったりするのでしょうか? 書いた後で変に気になってしまいました……。


 一回目

 お題『刹那の映画』

 必須要素(無茶ぶり)『駅』

 文字数『1480文字』 未完


 タイトル『駅舎』


「ありがとうございましたー」


 ……借りてしまった。


 久しぶりにレンタルDVDの棚を漁っていたら、見慣れないタイトルを見つけてつい手が伸びてしまった。もう学生でもないのに、性根はずっと変わらないらしい。


 通勤鞄の中に押し込んだDVDは一本。


 タイトルは『駅舎』。


 背表紙にはタイトルだけで、パッケージを取り出して見てみてもどんな内容かさっぱりわからなかった。再生時間も十分程度とかなりショート。


 映画の棚にあったから、一応ショートムービーなんだろうけど、一体どんな作品なのやら? 古い作品っぽいし雰囲気もちょっと気に入ったから、試しに借りてみたんだけど。


「当たりだといいけどなぁ」


 徒歩で帰宅し、鍵を開けてアパートに戻ってきた。


 中学時代にはすでに映画にハマり、レンタル屋を回っては片っ端から映画を見てきた俺。大学生の時もほとんど変わらず、趣味にしては没頭していた映画漁り。


 値段が高いから、なんてけち臭い理由で映画館にはほとんど行かず家でDVD見まくってたけど、社会人になってからは映画を見る余裕もなかった。


 帰宅途中で懐かしのDVD屋に寄ったのもたまたま。何となく懐かしくなって、棚を見て回るだけで満足するはずだったんだけど。


 まぁ、十分程度ならすぐに見終わるだろ。レンタル料も安かったし、明日通勤ついでに返却ボックスに入れときゃ大丈夫だろ。


「その前に、飯の準備っと」


 自炊するだけの体力など残っているはずもなく、買っておいたカップ麺を片手に瞬間湯沸かし器の電源を入れる。これ普通の電気ポットより便利だよな。電気代とかは考慮してないけど。


 あとはお湯が出来れば注いで待つだけ。便利な時代だが、体に良くないことも承知している。せめてコンビニ弁当くらいにしとけば見た目も映えるんだろうけど、食品添加物だらけの食い物なんてカップ麺と大差ないよな。


「待ってる間に、もう見とくか」


 スーツから普段着に着替えて、DVDをデッキにセットする。家で使い古しのやつを持ってきて、今も現役で使えるんだからこいつもしぶとい。今日もお世話になりますよ、っと。


 お、始まった。


「……タイトルとかナレーションもなし? 無声映画だったりすんのか?」


 見たこともない映画会社のロゴが一発映し出されてからは、少し引きで撮影したらしい駅舎が映し出された。


 何年制作の映画かもパッケージには書かれていなかったが、撮影当時でもかなり古い駅舎だったようで、レトロを通り越した廃墟感がある。


 当然ながら駅舎に人影はなし。線路やホームは駅舎の陰で隠れているのか、そちらは確認できないまま。改札口から少し見えるくらいで、残念ながらそこに人影はいない。


 BGMも流れないし、ナレーションもない。何の説明もないまま、固定されたアングルのカメラ一台で撮影された映像がただ流れていく。動きは駅舎周辺に生えている草が風で揺れているから動画なのだとわかる程度で、それさえなかったら静止画を見せられている気持ちになっただろう。


「何だこの映画? 大外れじゃんか」


 映画なのにストーリーどころか動きさえない。ただただ昼間の閑散とした駅舎を映し続けるだけでは、映画とは言えない。ただの映像だ。


「監督が使ってた思い出の駅、とか? だったらそれくらい説明しとけよな」


 眺めている間にお湯も沸いて、カップ麺の内側の線まで注いでさらに鑑賞。


 相変わらず風の音さえ聞こえないサイレンス映画を見続ける。ちょこちょこ文句がでる//(時間切れ)




 二回目

 お題『許せない模倣犯』

 必須要素(無茶ぶり)『暦』

 文字数『1263文字』 未完


 タイトル『罪人は巡る』


 人が亡くなった犯罪が起きた時、被害者遺族は注目されやすいが加害者家族はあまり注目されない。


 いや、正確には『被害者として注目されること』がない。事実、家族に犯罪者が出たからという理由だけで、残された家族も犯罪者のように扱われる。


 こちらが何もしていなくとも、自分たちの生活圏に加害者家族がいるだけで新しい事件の犯人として真っ先に濡れ衣を着せられる。


『犯罪者の家族だから』と、後ろ指をさされて生きていかなければならない。根拠もないのに、ただ感情だけで犯罪者と決めつけてくる。


 実際に犯罪を犯して実刑を受けた人の家族ならまだいいが、冤罪であれば余計に悲惨だ。無実なのに犯人扱いされた挙句、社会からも犯罪者としての烙印を押されて村八分。


 特に日本は社会的に立場が弱い、または弱くなった人間には非常に残酷に振る舞える。人種は関係ないかもしれないが、島国気質からか陰湿さでいえばワールドクラスだと思ってしまう。


 俺の場合は……たぶんやったんだろうなとは思う。親父だった。罪状は殺人罪。


 殺したのは、働いてたところの上司だったか同僚だったか。カッとなって刺した、なんて言ってた割にニ十カ所以上も事前に用意していた包丁でめった刺しなんだから、救いようがない。


 元々短気な人間だったが、我慢に我慢を重ねた職場で爆発したのが、ここまでの凶行に至らせたのだろう。同情はしない。俺だってそれで被害を受けたんだ。


 情状酌量なんて考える必要がないほどの残酷な殺害方法に、裁判所での開き直ったようなクソみたいな態度。執行猶予なんてつくはずもなく、いきなり実刑で刑務所行き。


 俺がガキの頃の話だったそうだ。和暦で言うと一つ前。一人っ子でずっと片親だと思っていたが、高校生になってからその事実を聞かされた。


 そして納得させられる。ずっと肩身の狭い思いをしてきたのは父親のせいだったのか、と。


 当時は理由も知らなかったが、まぁいじめは受けた。仲間外れは基本だったし、時には手も出た。反撃したらこっちが完全な悪者にされたから、次第に抵抗も諦めた。


 ただ父親と違って俺はだいぶ気が長い方だったようで、途中から『こいつら暇だな』と思いながら殴られたり蹴られたりしていたように思う。そうそう、『つるむことでしか自分の価値を肯定できない貧弱野郎ども』とも思ってたっけ。


 そんな感じで性格が見事にひねくれて、友達なんてできるわけもなく高校生まで成長した時だった。


 ニュースでそれを見たのは。


『被害者は刃物で数十カ所も刺されており、救急車が到着したころにはすでに心配は停止していたとのことです』


 俺の父親がやらかした事件と、非常によく似た事件がニュースで取りざたされた。


 さらにムカつくことに、父親のせいで余儀なくされた引越し先から近い場所で。模倣犯にしてはやり口がムカつくくらいにこちらを煽ってきている。


 それに最近はインターネットで暇な奴があることないこと調べたり詮索したりしやがるから、あ//(時間切れ)


 うーん、結局何がやりたいのかわからないまま時間が過ぎていました。面白くもないし、展開も微妙? 今回は外れでしたね。


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