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1120回目 2022/4/7

 すみません、これ書いていたら眠すぎてタイトルとお題がすれ違っちゃいました。『おいでよ』なんて日常会話で使わないし……。


 一回目

 お題『おいでよ公認会計士』

 必須要素(無茶ぶり)『体の一部がシャコになる』

 文字数『972文字』 未完


 タイトル『ようこそどうぶつ公認会計士』


「新しいゲーム買ったから一緒にやろうぜー!」


「おー、なんてゲーム?」


「『おいでよどうぶつの公認会計士』」


「なんてゲーム!?」


 すごい、ここまでジャンルを読ませないタイトルもそうないんじゃないかな? 育成もの? アドベンチャー? まさかまさかのアクション?


「それ、どうしたらクリアになるの……?」


「えっと、『どうぶつを選択して立派な公認会計士を育成しましょう』、だって」


「あ、育成モノなんだそのゲーム」


 完全にイロモノ系のネタゲーだと思っていたのに、OPとか普通にポップでほのぼのっぽい空気感を出している。しかもハードがPS5。無駄に画質が高い。


「ふーん? 体の一部か全体か、少なくともちょっとはどうぶつの部分を残さないといけないみたい」


「そんなのどうぶつの部分を減らせば簡単なんじゃないのか?」


「みたい。ほら、ケモ度を上げれば難易度も上がってるっぽいよ」


 斬新だが誰得なゲームシステムなんだろう……? やっぱりあれか、どうぶつの割合を増やしてしまったら、人間特有の賢い頭とかがなくなるからなのかな?


 公認会計士って、当たり前だけど人間の文字や言葉も覚えさせなきゃいけないし、人間の部分を多く残した方がやりやすい、ってのはわかりやすい気もする。


「よし、キャラクリエイト完了!」


「おー、どんなのできちょっと待て」


「名前は『パンチング・シャコ』で!」


 おぉっとっとぉ? どうして画面に映っているキャラクターの両腕がシャコになってるのかなぁ? これじゃあペンも握れないしPCも操作できないぞぉ?


「え? マジで? 本当にそれでいいの? 死ぬよ? 戦闘力と引き換えに社会適応能力が失われてるけどこの采配でいいの?」


「何言ってんのさ。これで『パンチング・シャコ』は最強のどうぶつになったんだよ? 水中で音速を超えるパンチを繰り出せるんだったら、同じ機構を再現すれば陸上じゃとんでもない兵器にはずだよ! これでヒーローも一網打尽だ!」


 あっれー? 俺が思っているゲームの方向性と違うぞー?


 タイトル通りだったら、これ作ったキャラクターを『公認会計士』に育て上げるゲームなんだよな? 気に入らない敵を全員ぶち殺す系のジャンルじゃないよな?


「両腕をシャコにして、どうやって」//(時間切れ)




 二回目

 お題『強い、と彼は言った』

 必須要素(無茶ぶり)『化粧水』

 文字数『1111文字』 未完


 タイトル『強いって、何?』


 怖い、怖い、怖い!


「金出せ、女!」


 いきなりだった。


 仕事が終わって、職場を出て、駅まで歩くのかと一日中歩き回った足を動かして、背の高いビルを横切った時。


 ビルとビルの隙間にある暗がりから、腕が伸びてきて、口を手で覆われて、気づけば引きずり込まれていた。


 目の前には、浮浪者みたいな恰好の臭い男。髪はボサボサ、目は血走ってて、頬がこけるほど痩せているくせに口を押さえつけてる手の握力は万力みたい。


 とっさに目だけを動かして左右を見る。左側はもっと暗い闇が広がるだけで、右側に私がさっきまでいた街の明かりが漏れているのが見えた。


 背中はビルの壁に押し当てられていて冷たい。逃げないといけないのに、目の前の男が怖くて、体に力が入らなかった。


「早くしろ! 殺されてぇのか!?」


 陳腐な脅し文句だ、なんて思ってしまうくらい冷静な部分と、本当に殺されるかもしれない、と怯える部分がある。


 奇妙な感覚だけど、頭の中は酷く冷静なまま、体全体は恐怖で縮こまっているのを納得している。


「――あぁ?!」


 肩から鞄が落ちた。パリン、とくぐもった破砕音が聞こえる。


 会社で作られた試供品の化粧水のビンが割れたみたい。あぁ、ガラス瓶だからもうちょっと強度を上げろってあれほど言ったのに、材料費ケチったな開発部の連中。


 中身の化粧水まで質が悪いの作ってたら、商品にならないのに……ダメだ、現実逃避なんてしても助かるわけじゃないのに。


「ちっ!」


 でも、注意を鞄に逸らしてくれたおかげで、男は財布が入っている鞄に手を伸ばそうとした。ついでに私の顔を掴んでいた手の力が緩む。


 ――今しかない!


「んぅっ!」


「うぐっ!?」


 お腹を押す。どこでもいい、離れられたらそれでいい。


 とっさのことでどこを押したのかはわからなかったけど、顔から手が離れて気持ち苦しそうにうめいた声で、いい感じに突き飛ばせたと思っておく。


「て、めぇ!!」


 男が怯んだ隙にしゃがんで自分の鞄を確保し、街の明かりが漏れ出る方へ走る!


 逃げなきゃ、逃げなきゃ、逃げなきゃ!


 大人しくお金を奪われていたらそのまま見逃してもらえたかもしれないけど、私は抵抗した。男に反抗した。無力な獲物じゃなく敵だと思われた。


 次に捕まれば、私自身がどうなるかわからない。怖い。怖い。でもやってしまったものはどうにもならない。死にたくない。


「ひっ、ひっ――いあっ!!」


「クソ女がぁ!!」


 後ろから髪を引っ張られる激痛が襲ってきた。


 追いつかれた。栄養失調みたいな体してるのに、なんて足の速さ//(時間切れ)


 お題の『彼』を出さないまま時間切れになってしまいました。イメージは、ちょっと乱暴な少女漫画の出会い部分、みたいな? まぁ私、少女マンガ読んだことないんですけど。


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