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1119回目 2022/4/6

 最初から最後まで、どういう話を作ればいいかまったくわからないままでした。もう嫌です、『コミティア』……。


 一回目

 お題『寒い反逆』

 必須要素(無茶ぶり)『コミティア』

 文字数『935文字』 未完


 タイトル『弟と書いてパシリと読む』


「……なんで休みの日にアシやらされてんだよ」


「口を動かす暇があったら手ぇ動かせ。時給減らすぞ」


「しょっぱなから姉弟割がどうとかで自分が提示した金額値切ったやつのセリフとは思えねぇよクソ姉貴」


「なるほど、時給は百円でいいのか?」


「ざけんな」


 本当にマジで。コミティアに出すとかコミケに出すとか、毎回似たような時期になると呼び出してくるんだから腹が立つ。


 それに今時、手描き原稿でマンガ書いてるんだからミスったら修正も大変だし。アシスタントくらい自分の交友関係からさらって来いよ、まったく。


「トーン貼りとベタ塗りは?」


「やってるよ」


「急げよ。締め切り明後日なんだから」


「てめぇはてめぇで毎回修羅場に引きずり込んでんじゃねぇ! もっと計画的に描いてりゃ余裕があったんじゃねぇのかよ?!」


「っていわれてもな。新作のゲームがたまってたし、後がなくなったら自由が利くパシリがいると思うと、身が入らねぇのよ」


「パシリって俺のことか!? そんなんだから友達いねぇんだよこの喪女が!!」


「……時給、マイナス八百円にしてやろうか?」


「なんで仕事手伝わされた挙句に金まで払わなきゃなんねぇんだよ?!」


 ブラック企業でもドン引きするわ!!


 あー、無駄に叫ばされて体力使うし、マンガの終わりは見えねぇし、っつかほとんどネーム状態で寄越すとか狂気の沙汰だし。


 良いように使われてる自覚はあるが、それにしたって横暴すぎるだろこの姉は。何とかして一矢報いたいが、作業は止めらんねぇし。


 ……昔、どうしてもイベントに間に合わなくて販売中止を発表したら、姉貴のマンガのファンが鬼電してきやがったからな。俺のスマホに。


 それもクソ姉貴のせいで、毎回マンガのあとがきに緊急連絡先って名目で俺の個人情報を載せていたらしい。もちろん無許可だ。


 こっちだって被害者だってのに、『新作が読めなかったのはあんたのせいか?!』と理不尽ななじられ方をして、一時期女性不信になったくらいだ。


 無駄に人気がある姉貴のマンガは、他ならない作者の怠慢で送れそうになってんのにアシスタント扱いの俺にしわ寄せがくるシステムという、クソみたいな状態がつ//(時間切れ)




 二回目

 お題『いわゆる殺し屋』

 必須要素(無茶ぶり)『小説』

 文字数『1039文字』 未完


 タイトル『隅っこのハードボイルド』


 性格が大人しい子どもって、割とわかりやすく一人になりたがったり、逆に誰かにべったりになったりしやすくなる。


 私がその子に声をかけた時も、小学校の校庭の隅っこで静かに本を読んでいた。


「それ、面白いの?」


「え?」


 友達とやってたドッチボールを抜け出して、そいつのもとに近寄って。


 覗きこんだ本の中身が文字ばっかで、すぐに嫌気がさしたっけか。今も昔も、私は小難しく物事を考えるよりも体を動かしている方が好きだから。


「うげぇ、よくこんなちまちましたもん読めるな」


「あ、えと……ごめん」


「は? なんで謝るんだよ? すげぇって褒めてんじゃん」


「――え?」


 あの時の言葉は、我ながら今思い返しても褒めているとはいいがたかった。でも当時の私にとっては褒め言葉のつもりだった。


「私、ちっちゃい文字とか見てると、すぐに眠くなるんだよね。ほら見てみ? じーっと見てたらさ、黒い虫がうじゃうじゃしてるように見えね?」


「え、あ、その、み、見えない、です」


「だろ? だからお前すごいんだよ。よくこんなのじーっと読んでられるよな。私にはそんな才能ないわ。ほら、あいつらみたいにボールぶつけ合ってた方が楽しいし」


「あ、危ないよ……」


「大丈夫だって。当たらなきゃいいんだから!」


 女の子なのに男の子と混じって遊んでばっかだったから、口調も乱暴だったな。家に帰ったら親に怒られたっけ。もっと女の子らしくしなさい! って。


 その点、あの子は良くも悪くも女の子らしかったな。か弱くて、大人しくて、うじうじしやすくて。


 正直、最初のころは嫌いなタイプだった。


「ところでこれ、どんな本なんだ?」


「し、小説。主人公が冒険するの」


「へぇー。どんな話なんだ? 教えてくれよ」


「い、いい、けど、お友達は、いいの?」


「ほっとけ。どうせ好き勝手に遊んでるだろ」


 ちなみに当時の私は友達が多かった、というわけでもなかった。そりゃあ、誰も近づくなオーラを垂れ流しながら本の世界に没頭するあいつよりはマシだったけど。


「この本はね、悪い人をこらしめて! ってお願いする人がいて、主人公はみんなのお願いを叶えていくの」


「へぇー? ニチアサのレンジャーっぽいやつなんだな」


「でも、いっぱいのお金をもらわないと、お願いを聞いてくれないこともあるよ」


「そいつお金に困ってんのか? 家賃とか電気代とか払えないのか。かわいそうだな」


 //(時間切れ)


 書き終わってから思ったのですが、『小説』のネタとしてお題を持ってくるとストーリーの広がりが全然なくて何にもできませんでした。


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