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1117回目 2022/4/4

 悪い組織に誘った友達を死なせてしまった贖罪に、犯罪者から奪った金を友達の家族へ送金する、みたいな構想の話がどうしてこうなった?


 一回目

 お題『薄汚い償い』

 必須要素(無茶ぶり)『スマホ』

 文字数『983文字』 未完


 タイトル『野犬の仁義』


 世の中にきれいごとなんて微塵もない。


 少なくとも俺の周りはそうだった。


「……終わったぞ」


『おーおー、相変わらず仕事が早ぇなぁ』


「どっかのクソ野郎が標的を増やしまくるせいで大繁盛なんだよ。今度礼でもかましに行く」


『……やめろバカ野郎。うちの組を死体の山に変える気か、あぁ?』


「それが次の命令なら、久しぶりにいい仕事が出来そうだ。期日は明日まででいいんだな?」


『チッ! 減らず口ばかり覚えやがって』


 スマホの通話口の男には散々世話になった。それこそ、人間が全員血まみれのクソ袋だと認識できるようになったのはこの男のせいだろうな。


 いつか足を洗う気ではいるが、それまでにこいつは自分の手で殺す。それがガキだった俺と、ガキのわがままに付き合わせちまったアイツへの贖罪になると信じている。


「世間話がしたいなら他を当たれ。早いところ次に行って寝てぇんだよこっちは」


『自己管理くらい覚えろよ、タコ。そんなことより喜べワンコ。また新しい餌が納入だ』


「……あぁ?」


 また殺しのターゲットが増えただぁ? ったく、一日に何人殺せば余裕が出るんだクソが。


「おい、そろそろマジで冗談で済まさないようにしてやろうか? 仕事で忙殺される前に仕事を増やす病原菌を殺しちまった方がこっちとしては楽なんだぞ?」


『はっ! 新参の鉄砲玉に組織の何たるかがわかってたまるかよ』


「そうだな。てめぇんところのチャカも満足に整備できねぇろくでなしどもの考えなんざ、わかっちまった方がおしまいだ」


『……おい。あんまり口が過ぎれば、てめぇも殺すぞ?』


「やってみろ。刺し違えてでも全滅させてやるからよ」


 向こうの苛立ちが声から伝わってくるが、それ以上の怒りがつばに混じって飛んでいく。


 俺がこの男から寄越された殺害標的の中には、自分の組織に在籍している構成員もいる。今しがた殺したのも、俺と同じ敵組織に特攻をしかける役回りだった鉄砲玉の一人だった。


「俺がてめぇらみたいなクソ組織にいんのは、俺の都合ってだけだ。もらった首輪なんぞ、ハナっから機能してねぇんだよ。お目付け役が聞いてあきれるぜ」


『よく吠えたな。その加減がきかない舌、今すぐ引っこ抜いてやるよ』


 頭に三つ、弾丸をぶち込む。


「少ねぇな。辞世の句くらい読む余裕を」//(時間切れ)




 二回目

 お題『それいけボーイ』

 必須要素(無茶ぶり)『イケメン』

 文字数『1259文字』 未完


 タイトル『モテない理由』


『王子くーん!』


 今日もこのクラスは昼休みになったとたんに女子が騒ぎ出す。


 騒動の中心にはいつも王子がいる。名字のくせに顔立ちが王子様ルックなんだから、世の中不公平にできている。


 女子たちに囲まれて中心はもう見えないけど、困ったように笑ってんだったらいっぺん変われと殴り込みに行きたい所存。


「……イケメンって得だよなぁ」


「え、お前あれ羨ましいの?」


 思わず心の声が漏れたところ、弁当片手に机を寄せてきたモテない同盟の一人がちょっと引いていた。


「逆に羨ましくないのかよ? あー、俺も女子たちにキャーキャー言われてー」


「俺は普通にゴメンだな。見ろよあれ。静かに昼飯も食えないぞ王子のやつ」


 モテない同盟の鈴木はさっさと弁当の包みを解いて蓋を開けていた。今日も変わらぬ冷凍食品ばかりのおかずが見える弁当から、もう一度女子の壁を見てみる。


 男子と比べたら小さな背中と、ふりふり揺れるスカートの花畑しか見えない。でも、鈴木の言い分を思い出しながら、ちょっと想像してみる。


 育ち盛りの男子にとって弁当とは大事な栄養補給タイムだ。限られた時間の中で、いかに午後へのエネルギーを溜めるか、日々考えながら生きていると言っても過言ではない。


 視線を俺の手元に戻す。自分の弁当は近くのスーパーで買った二段式。下に白飯、上におかずを詰めるスタンダードタイプだ。それは隣の鈴木も同じである。


 問題は、母親から渡されたその弁当一つで足りるか? ということ。


 答えは否。体調が悪いとそれだけで腹いっぱいになることもあるが、通常これにプラスしてコンビニで買った総菜パンやおにぎりなども追加で食っている。


 それくらい食わないと力なんて出やしない。一応運動部所属だから、帰宅部と比べれば余計に腹が減るしエネルギーは常に足りていない。


 さて、それを踏まえて王子の状況を考えてみよう。


 午前中のクソつまらない授業が終わって、ようやくエネルギー補給の時間になったと喜んだ瞬間、女子たちが黄色い声をあげて群がってきたとしたら。


「……なるほど、鬱陶しいな」


「だろ?」


 スズキの相槌に深く頷いてしまう。


 もちろん、俺だって普通の時ならそんな感想にはならないだろうが、考えるべきは空腹でいる時に飯を邪魔されたという状況下での感情だ。


 不本意ながらモテない同盟の会長を務めている俺は確かに女子にキャーキャー言われたい願望は人より強いが、昼休み開始直後の飯と比較すれば飯に軍配が上がる。


 だって腹減ってたら無駄にいらいらするし、眠たくなるし、ついでにしんどくなる。どうやら人より食べるらしい俺にとっちゃ、空腹は文字通りの死活問題だ。


 なのに、いくらモテたいからとはいえ女子に弁当を邪魔されたら? 普通にキレる自信がある。


「モテモテ王子っていつも殺意しかわかなかったけど、王子キャラも苦労はあるんだな」


「そりゃそうだろ。誰だっていいところや悪いところはあるもんだよ。」//(時間切れ)


『それいけボーイ』ってなんすか? どう表現すれば達成したことになるんすか? 自分わかんねーすわ。(半ギレ)


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