1110回目 2022/3/28
これの終わりから進めるんだったら、また家に戻らなきゃいけない事情が起きてのラブコメストーリーでしょうかね。まぁありきたりな設定ですが。
一回目
お題『過去の御曹司』
必須要素(無茶ぶり)『お湯』
文字数『1151文字』 未完
タイトル『元御曹司のお家事情』
私の同級生には御曹司がいる。
「御曹司ー、宿題見せてー」
「自分でやれよ……数学か? それとも化学?」
「どっちも!」
「少しは努力しろよな……」
あのめっちゃフランクに課題ノートをたかられているのがそれだ。まぁ、実際には庶民も庶民なのだが、昔からあだ名が『御曹司』だったこともあり、学年が上がっても学校が上がっても『御曹司』と呼ばれている。
由来は、本当に大企業の御曹司だったことがあるからだ。一応、私も小学校の時からの付き合いであらかたの事情は知っている。
「おはよー。御曹司、また先生に呼び出しかかってるよー」
「またか。いい加減、朝のホームルームで雑用押し付けんのやめてくんないかな」
「学級委員長の定めだと思って行ってきな」
「はいよー」
一年生の下足場の近くに職員室があるためか、うちの担任はクラス委員長である御曹司を呼び出すときに登校してきた同じクラスの子に伝言を頼むことが多い。
入学してすぐのころは頻繁に雑用を頼まれる御曹司に同情気味だったが、二学期にもなれば全員が慣れてしまった。多分、ここまで呼び出されているクラス委員長って御曹司くらいしかいないだろうに。
文句を言いつつ、なんだかんだ手伝うことに抵抗がない性格なのが、余計に面倒ごとを押し付けられることになるんだろうけど。
「ナナミ、また御曹司見てるじゃん?」
「うーん、まぁ、長い付き合いだしね」
「幼なじみってやつ? 思春期ですなー」
「残念ながら、そんなにピンクな関係ではないんだよねー」
「そなの?」
幼なじみって響きだけでロマンスを想像する子は多いけど、実際に学校が一緒だったってだけじゃ関係性はほとんどない。
私は積極的に男子へ突っかかったりしないし、御曹司も昔からそういうところはどこか大人だった。女子とも普通に話すけど、どこか一線引いている感じ。
まぁ、御曹司のお母さんが離婚した原因がお父さんの愛人関係らしいし、色恋沙汰に抵抗感があっても無理はないか。
「御曹司は割と有名だったから、あることないこと噂で流されててさ。こっちはある程度の事情を人づてに聞いてるけど、向こうは私のこと名前も知ってるか怪しいよ」
「うわー、ドライ。もうちょっと仲良くなっててもよかったんじゃない? 御曹司なんでしょ?」
「元、ね。本人にはあんまり前のめりで言わない方がいいよ。あだ名で定着する前はかなり嫌がってて、結構大変だったんだから」
「マジで?」
驚くのも無理ないけど、親が離婚した直後は酷かった。
すでに御曹司ってあだ名が広まっていて、誰も悪気はなかったのに、御曹司本人はめちゃくちゃ怒って。
男子相手だと本気で殴りかかったりしていた。女子に//(時間切れ)
二回目
お題『うるさい正月』
必須要素(無茶ぶり)『ステマ』
文字数『1242文字』 未完
タイトル『耳障りな音たちは』
正月は嫌いだ。
親戚連中が集まって酒盛りを始めるから。
「……眠れない」
大晦日から夜通し続くどんちゃん騒ぎにうんざりする。こっちはハレの日だろうがケの日だろうが、寝る時間も起きる時間も固定しておきたいのに。
大人になったらなんで酒なんて飲みたがるのか? 声はうるさいしキレやすくなるし記憶は飛ばすし、メリットが一切思いつかない。
頭から布団をかぶっても突き抜けてくる笑い声はもはや騒音兵器だ。部屋を暗くしても扉を閉め切っても無駄なのはわかっていたけど、本当に勘弁して欲しい。
「はぁ。ったく」
諦めて電気をつける。こうなったらテレビでも見て時間をつぶそう。
「……最近、韓国のアイドルグループとかいうののCM多いな」
ステマってやつか? ファンにとっては嬉しいんだろうけど、興味ないものを何度も見せられる側としたら文句の一つも言いたくなる。
馬鹿の一つ覚えみたいに流れてきたら、親近感を覚える前に鬱陶しさが勝る。すでに嫌いになりかけているから、ある意味プロモーションとしては効果的だったのだろう。たとえ逆効果でも。
「だいたい特番ばっかりか……あんまりおもしろいのないな」
普段テレビも見なくなったから、余計につまらなく感じる。スマホを見たらブルーライトの影響で眼が冴えるから見たくないんだけど。
テレビも似たようなものかもしれないが、スマホよりはマシだと思ってしまう。俺が過敏なだけなのか、寝る前に少し眺めていただけで睡眠時間が削れたからな。その時は大変だった。
今は学校も冬休みだから寝過ごしても文句は言われないけど、生活リズムは断固として崩したくない。自分がしんどくなるのがわかっているから、なるべくいつも通りを続けたい。
「……退屈だったら逆に眠くなるか?」
テレビをボーっとザッピングして、どれも興味が引かれないと気づいて変な境地に達する。韓国アイドルのCMと同じで、見続けていたらうんざりして眠たくなるかも。
ひとまず音楽番組で固定してみる。流行りの歌もわからないし、子守唄代わりになるかも……と思ったんだけど。
「ダメだ、うるさい」
元々静かな状況が好きなのに、アーティストの歌と合わさって興奮したファンの歓声が混じって苛立ちに感じてしまった。これじゃあ余計に眠れない。
かといって、スポーツ系の番組も厳しい。こっちも興奮した観客からの歓声は上がるし、音楽番組より声は大きい。
テレビの音量を絞ればいい、という問題でもない。人の声そのものを騒音として感じてしまう俺にとって、音の大きさはあんまり当てにならない。
夏の蝉が気にならないのに、人の声はうるさいと思うのは自分自身も変わっていると感じている。というか、人間関係に結構な障害になってしまっている。
学校なんて本当に苦痛だ。隣のこそこそ話も耳元で話されているような気がして、授業に集中なんてできやしない。
学校側に事情をはなs//(時間切れ)
『ステマ』に関しては別に私が思っていることではないですが、かの国は知れば知るほど嫌いになれる国です。私も触りだけ調べて嫌いになれました。




