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1108回目 2022/3/26

 現実にあるどこかの『神話』をイメージしたわけではなく、設定も決まっていないファンタジー世界のなんちゃって『神話』を作中の話題にしている、と思ってください。○リシャ『神話』とかではないので、本当。


 一回目

 お題『隠された神話』

 必須要素(無茶ぶり)『一人称』

 文字数『1181文字』 未完


 タイトル『語られない神話』


 神様ってのは大変だな。


 親父からこの世界の神話を聞かされるたびに、そう思っていた。


「――そうして、この世界は強い神様によって創られたんだ。俺たち人間は、世界を創り見守ってくださる神々への感謝の気持ちを忘れちゃいけないぞ?」


「じゃあ、弱い神様は?」


「え?」


「人間だって、強いやつと弱いやつがいるだろ? だったら、神様だって強いやつがいれば弱いやつもいるはずだ。みんな強いんじゃ、名前しか個性がなくなっちまうだろ」


「はっはっは。バカだな、お前は。神様は強いから神様なんだ。弱い神様なんていないんだよ」


 そう笑った親父は、神様への感謝をしろと言ったその口で、神様の誰かをバカにした。


 神様は強くなくちゃ人間に知られちゃいけないんだと思った。たとえば二つ隣に生まれた、先天的に病気があるやつみたいに、外の人間に隠されて生きなきゃいけないんだと。


 人間も神様も変わらないところはあるんだなと思ったし、かわいそうだなと思った。


 むしろ弱いだけで生きていけないなんて、神様の世界は厳しくて辛そうだ。名前も知らない病気持ちでも、家の中にずっと隠されてはいてもちゃんと親が世話をしているみたいだから。


 人間なら親がいる。全員の親がそうじゃないとわかっていても、それでも弱い子どもを守ってくれる存在がいる。


 でも、弱い神様は誰も守ってくれない。


 神様は一人で何でも解決しなくちゃいけない。人間が滅びかねない天災も、神々が仲たがいしてケンカしても、奥さんに浮気がバレて本当の雷を脳天に落とされても、神様は自分の力で解決しないといけない。


 逃げることも隠れることも助けを求めることも許されない。


 それはなんて窮屈で、息のつまる生き方なんだろうか。


「やっぱあんのかな……」


 神様にも、語られない神話が。


 語ってはならないと隠された、弱い神様たちの物語が。


「何が? まさか、お前んとこの親父またへそくりバレたのか?」


「それは一週間前だろ。バレるだけの額貯まってねぇよ、たぶん」


「へそくり作ってんのは確定かよ」


 隣を見ると、適当に誤魔化した話で友達が笑っている。


 俺には友達がいる。神様にはどうなんだろう? 神様にも、自分以外の神様を気にかけることはあるんだろうか?


 夫婦と言われている神様や、その間にできたとされる神様はいるけど、親父たちから聞く神話には、どうしても『役割』のようにしか聞こえない。


 他の女神に浮気して奥さんの女神に折檻される男神の話も、結局は最後に言い訳にもなっていない言い訳でごまかしの言葉で場を収めたらしい。


 それで解決すると思っている男神もそうだけど、奥さんの女神もそれで納得して怒りを収めるんだから、作り物めいた神様の話にずっと違和感があった。


 神様は//(時間切れ)




 二回目

 お題『犬の伝説』

 必須要素(無茶ぶり)『しゃっくり』

 文字数『1216文字』 未完


 タイトル『飼い犬の三太』


 昔、捨て犬を拾った。


 段ボールに入ったふてぶてしい顔の子犬で、正直ガキの目から見てもかわいくはなかった。


 それでも拾ったのは、まぁ、特に理由があるわけじゃない。かわいそうだなぁ、とか、その程度の同情だった。


 幸い、うちには犬一匹を養えるだけの余裕はあったようで、世話を一手に引き受けて暇が減った以外の実害はなく家族として引き取ることが出来た。


「三太。散歩行くぞー」


 そして現在。


 単なる雑種だと思っていたのに立派な大型犬になった元捨て犬は、本気でタックルしたら大人も吹っ飛ぶサイズにまで成長した。


 名前は三太。名付け親は俺。由来は覚えていないが、三太っぽい顔をしてたんだろう。一人っ子だから、三人目の弟だからみたいな由来があれば格好はついたんだろうに。


 しかも名づけた後に気付いたが三太はメスだった。当時の俺は本当にバカだったんだと思う。


「今日も元気そうでよかったよ。もう年だからなー。ガタが来たら早めに教えてくれよ?」


 正確な年齢はわからないが、三太も十歳は超えているはずで。犬の年齢だとだいぶ高齢だろうから、いつお迎えが来るかと少し心配している。


 しかし、三太の足取りはしっかりしているし、飯を残すことも吐き出すこともない。


「うんこも異常ないしな……本当元気だな」


 ビニール袋に粗相を包み込んで回収し、リードに引っ張られながら朝の散歩に付き合う。


 三太は他の犬の例に漏れず散歩が好きみたいで、俺以外の家族が散歩させるとほぼ引きずられる形ではしゃぐらしい。


 が、俺との散歩では一度もそんなことは起きていない。子犬だったころから、まるで俺の歩調に合わせるように歩いていた。


 支障がないせいか、散歩は絶対に俺の仕事になってしまったわけだが。大人しいのはいいんだけど、なぜ他の奴だとはしゃいでいるのかは気になっている。


「俺との散歩つまんないか?」


 声をかければわずかに振り返るが、足を止めはしない。その顔も、すぐに進行方向へ戻ってしまった。


 俺の言葉がわかっているのかいないのか。まぁ、多分わかっているんだろう。


 三太は賢い。家族のひいき目を抜きにして、やたらと人間に配慮するような行動が目立つ。


 俺と俺以外で散歩の態度が違うように、前提として個人を識別しているきらいがある。前に友達が頭を触ろうとした時、めちゃくちゃ嫌がって犬小屋に逃げたことがあった。家族が手を伸ばしたら大人しく受け入れるから、人見知りの気はあるんだろう。


 他には、家族の誰かがしゃっくりを出したら、タイミングを見計らって鳴き声で脅かしてくる。どこで学習したのか、それでしゃっくりが治るとわかってやっているらしい。


 あとはトイレをすぐに覚えたのも印象深いかな。子犬だったとはいえ、トイレトレーニングは時間がかかりそうなイメージだったのに、一日目に言い聞かせてからべつのb//(時間切れ)


 桃太郎とか童話になってる系の『犬』を出そうとも思いましたが、結局自分では飼ったこともないどこかの飼い犬の話になりました。なぜだ?


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