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1098回目 2022/3/16

 ちょっと中途半端かな? と思わなくもないですが、こういう微妙な関係性を書くのは好きです。


 一回目

 お題『楽観的な関係』

 必須要素(無茶ぶり)『1000字以内』

 文字数『970文字』 完結


 タイトル『意識できる関係』


 友達というには遠くて、知り合いというには薄情な距離感。


 すぐにでも切れそうなのになかなか切れない相手が、思春期の異性、しかも幼馴染だったりする。


「よう」


「うん」


「今帰り?」


「そっちも?」


「ん」


「そう」


 同じ中学校で同じクラスのくせに、たまたま別々の友達と別れて下校していた時くらいしか、話すことはなくなった。


 家が隣で帰り道が一緒なんてお互いわかっているはずなのに、意識しないように意識していたのだから、私もあいつもちょっと抜けてたんだろう。


 小学校の頃は、もっと一緒に遊んだりしていた。


 男の子だからとか女の子だからとか、そういう区別がない時は何をやっても楽しかった。あいつは意外にままごとの父親役が上手かったし、私はドッジボールが得意だったし。


 それが変わったのが、本当に些細な事だった。


『お前らずっと一緒で付き合ってんのかよ!』


 小学校の六年生くらいだったかな。同じクラスの男子にそうからかわれて、私たちは目が覚めたようにお互いを意識してしまった。


 一人の人間として見ていたのに、私はあいつを男の子として、あいつは私を女の子として見るようになった。


 見るようになった、なんて話をしたことはない。必要もない。それまでは、お互いの気持ちを察するのに言葉が必要な間柄じゃなかったから。


 今じゃ、言葉にすることもできなくなっているし、あいつが何を考えているのかもわからない。


 ついでに、私があいつとどうなりたいのかも、もうわからない。


 友達になりたいのか、幼馴染に戻りたいのか、恋人になりたいのか。


 どれも違う気がする。具体的には言えないけど。


「……あいつさ」


「誰?」


「小六の時絡んできたやつ」


「あー、いたね」


「お前のこと好きなんだって」


「は? ムリ」


「なんで?」


「眼中にないから。意識したことないし」


「ふーん」


「あんたは? 好きって女の子、いたらどうする?」


「は。ないない」


「なんで?」


「あり得ないから。それに意識したことないし」


「ふーん」


 お互いの家が見えてきた。


(ぎくしゃくできるのなんて、一人しかいないしね)


 私もあいつも、男女問わず友達が多い。


 まあ、そういうことなんだろう。




 二回目

 お題『ダイナミックな雪』

 必須要素(無茶ぶり)『ビール』

 文字数『959文字』 未完


 タイトル『非雪国で大雪の日』


『今週末は全国的に寒波の影響で雪が降る可能性が高くなります。十分に注意してください』


 とはニュースで言ってたけど、いやぁ、降ったなぁ。


「外出られそう?」


「無理っぽい。っつーか普段雪なんか降らん地域で雪かきをするハメになるとはなー」


 ため息を吐いた妻に苦笑を返すしかできない。いやもう本当、車のボンネットとか屋根とかにわかりやすく積雪してるくらいだし、家の前の道路なんて車の轍さえできていない。


「こうなったら、今日は会社休むか―」


「えー、いいの? そんなことして、後で上の人から怒られたりしない?」


「かもしれないけど、下手に車を出して事故るよりはマシかなって」


「……それもそっか」


 すぐに納得してくれる奥さんでよかった。実際問題、冬用の装備とかなんも準備してなかったし、チェーンもなしに夏用タイヤで会社まで繰り出すのは自殺行為でしょう。


「はい。はい。すみませんが、そういうことで。それでは、失礼します」


「どうだった?」


「有給たまってたからついでに使わせてもらった。あと、他の社員も似たような理由で遅刻とか欠勤とか連絡してるみたいで、意外とすんなり通ったよ」


「そう……あなたの会社ってちょっとブラック気味だったから心配してたけど、少し安心した」


 あはは……事故って労働力に穴を開けたら仕事倍にしてやる、とか脅されたのは黙っておこう。


「とはいえ、休みになったとはいえやることは雪かきくらいだよなぁ」


「お買い物とかは前日に済ませたから、車を出さなくていいのは救いかもね」


「うちの奥さんが用意周到で助かりましたー」


「言い方が悪口に聞こえるけど、褒めてるなら許します」


 おー、ドヤってる奥さんかわいいなぁ。


 まぁ子どもが出来たら俺も大きな子ども扱いされるんだろうけど。うちの親父がそうだった……。


「じゃ、家周辺の雪かき行っていまーす」


「お仕事終わったらビールでも飲む? 明日は土曜だからお休みでしょ?」


「うはー、朝からビールって贅沢だなー。よかったらおつまみになりそうなお菓子もお願いー」


「はーい」


 ゆるい会話をしてから玄関先に出て、立てかけてあったシャベルを持つ。雪かき用じゃなくて穴掘り用だが、ないよりマシだ。


「さーて」//(時間切れ)


 物語性はほとんどないまま、大雪になったら多分こうなるんじゃないかみたいなものを描写しただけになりました。なんもネタが下りてこなかったともいう。


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