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1097回目 2022/3/15

 最初はビビリな子だけに焦点を当てるつもりでしたが、流れで書いたらこうなりました。不思議。


 一回目

 お題『不本意な性格』

 必須要素(無茶ぶり)『「ひょえー」』

 文字数『1315文字』 完結


 タイトル『さとい子にぶい子』


「あ、蜘蛛」


「ひゃいっ?!」


「あ、蜂」


「うひぃっ?!」


「あ、ナナホシテントウムシ」


「ひょえーっ!?!?」


「いや、最後のは違うんじゃない?」


 毎回毎回いいリアクションするから、こっちもついからかってしまう。ダメだダメだ、虫が嫌いな友達をからかって遊んでちゃ、いつか罰当たりそう。


「一緒だよ!? 蜘蛛だろうが蜂だろうが七つ目天丼ウジだろうが虫は虫なんだから!!」


「そうだね。私も最後のクリーチャーとは出会いたくないかな」


「蜘蛛と蜂もダメだって!!」


 いやー、目が七つもある天丼から湧いてくるウジとか、絶対遭遇したくないわ。っつか出てきた時点でその店訴えるわ。食品衛生法守れよって叫ぶわ。


「前からからかってて思ってたけどさ」


「からかってたの?!」


「うん。それより、穂香って虫が嫌いな上にめっちゃ怖がりだよね。日常生活大変じゃない?」


「大変だよ?! 無駄に脅かしてくる友達いるから余計大変だよ!!」


「へー、本当災難だね」


「元凶が悪びれもせずっ!!」


 あっはっは、穂香やっぱりリアクション芸人いけるよ。なんでこんなに面白い反応できるんだろう?


「私だって嫌なんだよ、ビビリ!! 些細なことでビクッ! ってしちゃうしさ! この前なんて、夜中に風が窓を叩いた音で跳び起きたんだから!!」


「あー、台風が接近してたんだっけ? 夜中の内に通り過ぎたってニュースでやってたけど、私は目覚ましが鳴るまで気づかなかったな」


「羨ましい! 私その日寝不足だったんだからね!?」


「あー、うん、本当に大変なんだね」


 見てるこっちは楽しいけど、実生活に影響があるのは確かに嫌だな。私はそこまで動じない、ってか鈍いって言われるレベルだけど、敏感すぎるのも厄介っぽい。


「あ、亜紀ストップ!」


「え?」


 横並びで一緒に歩いてた穂香が、いきなり私の腕をつかんで足を止めてきた。


 何? ついに私に報復を!?


「亜紀、足元!」


「へ?」


 言われて下を向いて……げ、犬のう○こ。


「もー! おしゃべりに夢中でまたやらかすところだったじゃん!!」


「ご、ごめん……」


「ごめんじゃないよ!! 今月で私が止めたのもう三回目だよ!? 上旬だよ!? このペースだとひと月に十回は何かにぶつかったり踏んだりするよ!?」


「あ、あはは……」


 ごめん穂香……月に三十回でもきかないんだわ。


 鈍感だと言われている私は、自他ともに認めるほど注意力が散漫になりやすい。犬のう○こを踏むのもそうだし、この前は電柱に頭ぶつけて血が出たし、捨てられたガムを踏んで靴を一足台無しにした。


 そういうのならかわいい方で、中学の時なんか工事中か何かで開けっ放しのマンホールに落ちたこともある。捻挫だけで済んだのは奇跡だった。かなり深かったんだけど。


「亜紀のそのボーっとしたところも、私のビビリと同じくらい日常に影響してるよね」


「そうかな? 穂香ほどひどくはないと思うけど」


「ひっどいからね!?」


 そんなこと言われても。


 まあ、不本意な性格なのは間違いないかな。




 二回目

 お題『男同士の子犬』

 必須要素(無茶ぶり)『しめじ』

 文字数『1256文字』 未完


 タイトル『重視しすぎたメッセージ性』


 犬だ。


「うわ、捨て犬……誰だよ飼い主? これ犯罪なんだろ?」


「あー、らしいな。ACだっけ? あの妙にエグイCM出すとこの」


「そうそう。『犯罪者のセリフです』、とかなんとか」


「『良い人に拾われてね』、まで言わないと意味わかんないぞそれ」


「お前の方こそよく覚えてるな、そんな細かいとこ」


「いや、あのCMが短いくせに印象残すことやらかすから悪いんだろ」


 下校中に見つけた段ボールと六匹くらいの子犬を前に、どうしたもんかと頭を抱える。


「こういう時は、保健所?」


「殺す気か」


「え、保健所って犬殺すの?」


「最終的にはそうなるらしいぞ。俺も詳しくは知らないけど、里親が見つからなかったら殺処分されるんじゃなかったか?」


「うへぇ、野良動物の明日は暗いな」


「そもそも野良に放つ人間が悪いんだろ。広い意味合いじゃ自業自得って奴」


「おー、お前の視点って時々グローバルだよな」


「お前の視野は虫眼鏡サイズだけどな」


 少し指を近づけてみると、一匹がぺろぺろと舐めだした。


 子犬だから愛敬はあるけど、野郎二人で囲んでいるのは他人からどう見られているのか気になってくる。


「しいたけ、しめじ、まいたけ、エリンギ、きくらげ、トリュフ!」


「名前つけんな。あと一匹だけえこひいきが露骨すぎる」


「何となくの色合いで決めただけだぞ? ほら、トリュフ見てみろよ。馬糞みたいだろ?」


「ネーミングはキノコで統一したくせにきったねぇたとえ使ってんじゃねぇよ」


 たしかに基本真っ黒なのにちょこちょこ白い点があるのが黒トリュフっぽいといえばぽいけど、さすがに馬糞はない。見たことないけど、馬糞。


「うーん、この辺に動物病院かペットショップってあったっけ?」


「お? 飼うの? さすがー、金持ちは違うねー!」


「一般的なサラリーマン家庭だよ、うちは。じゃなくて、そういうところだったら動物保護団体とかとコネ持ってそうだし、相談しやすいかなって。警察はちょっと違うだろうし」


「えー、捨てたやつ探し出して突き出してやろーぜー?」


「手掛かりなしから見つけ出す労力を考えろバカ」


 今日は天気が良さげだけど、このままおいておくのもかわいそうだしな。


 ひとまず段ボールごと持ち上げて、こいつに動物病院かペットショップ探してもらおう。


「スマホ持ってるだろ? 近くにないか、動物引き取ってくれそうなとこ」


「ちょっと待ってろー。……お! 牛丼20円引きだって!!」


「さっさと調べろ」


 これだから視野が虫レベルのバカは。


「あ、割と近くにペットショップがあるっぽい」


「じゃあ行くか」


「ちなみに、何とかならなかったらどうする?」


「一時的にうちで保護するしかないか。お前んち、確かペット不可のアパートだったよな?」


「え、そんなの教えてたっけ?」


「や、前にお邪魔した時の外観思い出したら見るからにダメそうだったから。単なる予想」


 男子高校生//(時間切れ)


 ACジャパンのCMってだいたいそうですよね。前に何度か物議をかもす系のトラウマになりそうなCM流してましたし。個人的には公共広告機構って名前の方が馴染みあります、世代的に。


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