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1088回目 2022/3/6

 これいつ書いたか覚えてないんですけど、普通に続きが気になりました。転生設定は『なろう』だともはや当たり前になりつつありますが、こういうリアルでもありそうなガチ感がある転生って少ないイメージですし。


 一回目

 お題『早い火事』

 必須要素(無茶ぶり)『文豪』

 文字数『1058文字』 未完


 タイトル『赤く染まった原稿』


 赤に塗れた光景は、今でも俺の頭を揺さぶってくる記憶だった。


『やめろ! 離せ! 小生を原稿から遠ざけるな!!』


『うるせぇ!! 焼け死ぬ気か!?』


『やっと! やっとなのだ!! 小生の思考にかかった霧がやっと晴れたというのに!!』


『そりゃ残念だったな!! こっちは目の前が火事の煙で真っ暗なんだよ!!』


 俺が叫んだらしい声は俺とは別物だし、時代がかったおかしな喋り方は俺の知らない口ぶりだった。


 その時の俺は野太い声を出す誰かに担がれていた。視点が高く、おそらく俵のように運ばれていたのだろう。奇妙に上下する視界は、少し気持ち悪くなる。


 煙の臭いも、火炎の熱さも、何も覚えていないのに、ただ室内を舐めるように伝染していく火炎の勢いだけが網膜と記憶に焼き付いていた。


「……前世って奴かなぁ?」


「ほう? その疑問は俺の授業を寝て過ごすほど重要なのか?」


 いつものように、ぶつんと途切れた映像から目を覚ますと、何故か担任が教科書片手に俺を見下ろしていた。


「あー、一応、人生の命題なんで」


「そうか、それは大変なものを抱えているな。ところで、お前を指名した問3の答えはいつ解けるんだ?」


 笑顔の担任が示すのは、わけのわからん数式が並んだホワイトボード。問1から問4まであり、空白のまま残されているのは問3だけだった。


「人生の袋小路から抜け出せない俺では、目の前にぶら下がる数字の羅列も目に見えません」


「そうか。内申点は覚悟しておけ」


 倫理的に体罰を禁止されたからって成績を盾に脅してくるとは、教師の風上にも置けないやつだ。数学教師なんてみんな滅びればいい。


「仕方ない……問3、わかる奴いるか?」


 一向に立ち上がろうとしない俺に見切りをつけた鬼は、次の犠牲者を探して教室内を見渡していく。


 俺はその間に、先ほど見た夢ともいえない夢について再び思考を割いていく。


 俺が見ていた夢は、幼いころから何度も繰り返し見させられた光景だ。


 全く知らない光景なのに、どこか懐かしさや切迫した気持ちだけが追い付いてくる。長くとも一週間と開けずに夢で見るのだから、これはもう俺の前世の記憶としか言いようがない。


 そう思ったら少し楽になった。俺は知らない誰かの人生を覗き見る頭がおかしい奴じゃない、と納得できたから。


 しかし、原稿って言ってたが、前世の俺は小説家か何かか? 文豪だったら笑えるけど、火事で死んだ文豪なんていたっけ? それとも無名作家?


 s//(時間切れ)




 二回目

 お題『激しいぺろぺろ』

 必須要素(無茶ぶり)『パン』

 文字数『1243文字』 未完


 タイトル『私()パン()犬集合』


 動物に好かれる人間っているけど、私がその部類に入るかは正直微妙だ。


「ねぇ、咲綾。また寄ってきてるよ」


「はぁ……朝ごはんくらいゆっくり食べさせてほしいのに」


 中学までの道すがら、友達の真美に指摘されて後ろを振り返る。


「ワン!」


「いやワンじゃなくて」


 思わず突っ込んだのは、それくらい元気な挨拶をかましてくれたからである。


 野良犬は結構な頻度で追い回してくれたから警戒してたけど、今回は飼い犬みたいでよかった。首輪してるし。多分、狂犬病のワクチンとかは打ってくれてるだろう。してなきゃ飼い主失格だ。


「にしても咲綾すごいね。高確率で群がられてるじゃん、犬に」


「羨ましそうに言わないでよ。結構大変なんだからね? 小学生の時にドーベルマンとか土佐犬なんかに突撃されてみ? リアルで死を覚悟するから」


「うわー、犬種選べないのはきついわー」


 本当それ。


「あれ? でも咲綾死んでないじゃん?」


「勝手に人を殺さないでよ。まあ、寄ってくる犬から受ける被害って、これくらいだから」


「これ?」


 中学からの友達である真美は知らなかったので、論より証拠と足元を指さしてみる。


「うわきたなっ!?」


「噛まれるよりマシ、って思うようになったらむしろ楽になったよ……」


「咲綾、声のトーンがマジすぎない?」


 だってマジなんだもの。


 私が指さしたのは私の太もも。


 やられてるのは、どこかの飼い犬の粗相レベルの激しいぺろぺろ。


 焼きそばパン片手に太ももを犬に舐め回されてる女子中学生が私ですが何か?


「うわー、よだれで靴下まで濡れてんじゃん……」


「靴下くらいならまだいい方だよ。五匹くらいにお尻舐め回されたときなんか、スカートやズボンが漏らしたみたいな感じになって大変だったんだから」


「待って。スカートの時とズボンの時、最低二回はやられてないとおかしい言い回しだったけど?」


「どうだったかな。十回を超えてから数えるのは止めたよ」


「……咲綾、オス犬を興奮させるフェロモンでも出してるの?」


「残念だけど違うみたい。襲われたことがある土佐犬はメスだったから」


「犬を惑わす魔性の女すぎない!?」


 言い方。


「でも、毎日ずっとこんな感じじゃないんだよ。私でも不思議だけど、これ条件付きでこうなるみたい」


「え、話の続き気になるけど、この犬は放置でいいの? ずっとついてきてずっとぺろぺろされてるけど?」


「大丈夫。しばらくしたらどっか行くから」


 真美もこの体質になったらわかるよ。人生諦めた方が悩みがなくなるって。


「実は犬の発情期みたいなの、私がパンを食べてるときか、食べた直後しかならないんだ」


「……それ知ってるのに朝に歩きながらパン食べてんの?」


「私ご飯は米よりパン派だから」


「こんなこと言うのなんだけど、パン食べるの止めたら?」


「私、三度の飯よりパンが好きです」


「さんどのめ」//(時間切れ)


 妙に動物から懐かれやすい人っていますよね。私の周りには記憶にありませんが、いるところにはいると知っています。こんな被害を受けた方は、そういないでしょうけど。


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