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1070回目 2022/2/16

 ボーイミーツガールを想定して書き始めたのですが、結局出せたのはガールと言えない年配の方まででした。


 一回目

 お題『情熱的な春』

 必須要素(無茶ぶり)『高校受験』

 文字数『1030文字』 未完


 タイトル『嘘みたいな入学式の日』


 高校受験が終わり、同級生との別れも卒業式で済ませた今、残された春のイベントは出会いの入学。


 俺は今日、高校生になった!


「ぬおおおぉぉぉっ!!」


 そして寝坊したっ! 入学式早々に遅刻とかシャレになんねぇ! 悪目立ちする!!


「おばあさん、お荷物お運びしましょうか?!」


「え? 急いでいらしてるのでは?」


「ここまできたらもう一緒かなって!」


 途中、横断歩道の前で大荷物を下ろしていたおばあさんに遭遇し、開き直って荷運びを勝手でたりもした。


 その時点で入学式には間に合わないと悟ったのもある。あぁ、高校デビュー失敗だわ。


「にしても、お一人でこの荷物は大変でしょう。ご家族の方は一緒じゃないんですか?」


「えぇ、孫が一人この町にもいるんですけど、今年から高校生になりまして、何かと忙しいみたいで」


「……その、失礼を承知でお尋ねしますが、お孫さんのご両親は」


「え? あぁ、言い方が紛らわしかったですね。仕事の都合で海外に赴任されてしまって。孫は進学先が決まっておりましたから、日本に残ったのです。それで、夫に先立たれた私が様子を見にきたのです」


「そうでしたか。いや、変な勘違いをしそうになって申し訳ないです!」


「いいえ。お若いのに気遣いができるのはご立派ですよ」


 なんて、ちょっと家庭事情に踏み込んだことまで話してしまったが、どうせいまだけの縁だ。この人のこととともに忘れてしまったほうがいい。


 成り行きでそのお孫さんの家まで荷物を運ぶことになってしまったが、今度はそっちにも説明しないとな。


 ……うちの両親には、入学式サボったこと、なんで言い訳しよう? このシチュエーション、作り話みたいで言い訳にすらならなさそうなんだよな。


「ただ、引っ越しなさるのでしたら業者を手配したほうが良かったのでは? 身の回りの荷物ですよね、これ」


「お金がかかるでしょう? それに、昔はこんな風にいろんな場所へ出かけたものですから、年甲斐もなく若い頃を思い出してしまって」


「え、なんか衝動的な行動だったりします?」


「おほほほ」


 否定しなかったよ……マジかぁ、お上品な感じなのにめっちゃアクティブじゃんこの人。


「ってことは、お孫さんもおばあそんのこと知らなかったりします?」


「えぇ、まぁ。こういうの、お若い方からしたらなんというのかしら」


「……サプライズ、とか?」


「そう! サプライズ! //(時間切れ)




 二回目

 お題『去年の狙撃手』

 必須要素(無茶ぶり)『レモン』

 文字数『893文字』 未完


 タイトル『隠居中の狙撃手』


 下手の横好きも、一芸になれば意外と役に立つものだ。


 模造銃を構えて引き金を引き、発射されたゴム弾が標的を次々と捉えていく。


 選手時代の競技感がどんどん冴えてきて、マガジンの交換がスムーズになる。


 撃つ、撃つ、撃つ。


 あぁ……やっぱり的撃ちは楽しい。


「はいストップ!」


 あ、外した!


「おい、いきなり肩に手を置くなよ! 狙いがズレただろうが!」


「外すためにやったんだからいいんだよ! もう熟した実は全部落ちたってのに、なんで出荷できない果実まで落とそうとするんだい、このおバカ!」


 たまらず抗議したら今度は頭に手が飛んできた。痛い。


「収穫を手伝うなんて殊勝なこと言い出すもんだから怪しいとは思ってたんだ。まさかゴム銃でドンパチやるなんて思わなかったよ。一つでも商品に当ててたら買い取ってもらってたのにさ」


「俺がそんなヘマするか。外したのも、お前に邪魔された一射だけだっただろ?」


「はいはい、ガンマニアは健在でよかったよ。じゃ、拾うのも手伝ってくれるかい?」


 満面の笑顔で押しつけられたカゴは大きく、完全に労働力として扱う気なのがわかった。


「……手間は省いたんだから、俺の仕事は終わったんじゃないのか?」


「収穫の手伝い、なんだろ?」


 肩に置かれた手が、万力のように締め上げてきた。


 女のくせになんて力だ……果樹園の経営でバカ力は必須なのか?


「わかったよ……」


「よろしい。終わったらレモンスカッシュくらい飲ませてやるさ。さ、キビキビ働くよ!」


 ばしん! と背中を平手で殴られ、つんのめりながら咳が出た。


 生活の世話になってるとはいえ、もうちょっと丁寧に扱って欲しいものだ。


 こちとら農作業なんてしてこなかった優男だぞ。ここの従業員みたいなゴリラたちとは違うんだから。


「親戚の距離感、ってやつなんだろうけど……近すぎるのは好きじゃないんだよ」


 愚痴をこぼしてカゴを背負い、さっき撃ち落とした果物を適当に拾って回収する。


 ガンマニア、と呼ばれていた通り俺は射撃が得意だ。好きでもある。


 きよ//(時間切れ)


 作中に出したレモンスカッシュですが、私は飲んだ記憶がありません。美味しいんでしょうか? レモネード的なものなんでしょうかね? ただし、レモネードも飲んだ記憶がありませんが。


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