1068回目 2022/2/14
前に似たような設定で書いた記憶がある感じです。ネタのバリエーションが尽きてきたかもしれません。
一回目
お題『悔しい錬金術』
必須要素(無茶ぶり)『グーグルマップ』
文字数『733文字』 未完
タイトル『捨てられた奇跡に未知を求めて』
失敗は誰にでもあるし、何にでも起こる。
だからこそ、同じところでつまづいてばかりだと、自信を失うのも一瞬だ。
「うわっ?! またか……」
一瞬の発光の後で、対象物の変化がほとんどないことを確認して、またため息がこぼれる。
現代では科学に完全に置き換わった感のある錬金術は、しかしひっそりと研究は続けられていた。
目標は錬金術の成立から変わらず、賢者の石の生成である。
卑金属を貴金属に変える触媒となるもの、と定義されているそれは、お伽話のような存在として広まっている。
霊薬だったり鉱物だったり、完成系の形さえ定まっていないそれは、実現させられればノーベル賞間違いなしのとんでも物質になる。
さすがにどんな病気も治す霊薬、ってのはやりすぎだろうから、俺の方針はもっぱら卑金属から貴金属への変化を可能とする触媒の生成にある。
最初は金だけをターゲットにしていたが、現在ではレアメタルの資源枯渇が懸念されているため、どんな貴金属にも自由に変化できるものが求められている。
賢者の石さえ完成させられれば、電子機器に必要な材料の流通量や価格に気を揉むこともなくなる。より生活の利便性が高まるのは確実だ。
「……そんなの、あと何百年かかるんだって話だけど」
しかし、結果はこの通り散々である。
そりゃそうだ。歴史に現れた天才でもなし得なかった奇跡の物質を、ぽっと出の見習いに見つけられるわけがない。
師匠に師事して一年は経つが、今も基礎の基礎すらまともに錬金術を扱えない。成長の兆しすら見えないんだから泣きたくなる。
「才能ってやつかなぁ……俺より若くて一線で研究してるやつもいるってのに」
せかいじゃどまいなーな//(時間切れ)
二回目
お題『純白の昼食』
必須要素(無茶ぶり)『BMW』
文字数『691文字』 未完
タイトル『逢う魔が時に会いましょう』
「待ち合わせ場所がこことか、趣味悪いな」
閑静な山奥で、今にも崩れ落ちそうな廃墟を見上げて苦笑する。
変わり者とは聞いていたけど、こういう方面で変わっているのとは大体相性が悪い。
オカルト偏向は個人の自由だけど、それをこちらに押し付けようとしないかが心配だな。
「まったく、交通の便が悪い場所に呼び出さないでくれるか? 愛車を麓に置いたままにするのは忍びないんでね」
「……文明の利器に頼りすぎると人間は堕落する。もっと人は自然に還るべきだ」
あぁ、これは僕との相性最悪だな。
「最近買ったばかりなんだよ、BMWって知ってる? 世俗じゃ有名なんだけど、山の中に居座る仙人様にはわからないかな?」
「不必要な知識だ。いずれ世界から排除されれば、どのような権威も人工物も意味を持たなくなる。これが、人類の辿るべき末期の姿よ」
ほとんど柱しか残っていない鉄骨の間を歩き、声がしていた方に進むと、老人が一人座っていた。
コンクリートの壁は崩れて壁として成り立っておらず、さりとて老人の背を受け止められるほどの面積と強度は保っているようだ。
少し目を凝らしてみると、あぁ、いるな。霊的な存在が羽虫のようにブンブンと。
男のくせに女王蜂を気取るのか? それとも自らを苗床として巣を提供したか?
いずれにせよ、シャーマンってのはいつの時代どこの国でも気味が悪い連中だ。
「ご高説痛みいるがね、わざわざエクソシストを呼び出して講演会をするだけなら失礼させてもらうよ。これでも忙しい身でね、老人の話し相手をしているほど暇じゃないんだ」
「きがせくのは//(時間切れ)
お題はゆで卵でも食べてもらおうと思っていましたが、背景設定がふわふわなまま書いたせいもあり間に合いませんでした。




