1066回目 2022/2/12
これ男性だったら誰もが共感してくれるだろう、強烈かつ悪辣な拷問です。
一回目
お題『大きないたずら』
必須要素（無茶ぶり）『ペロペロ』
文字数『926文字』 未完
タイトル『妹トラップ警報』
……ペロペロ。
「ん、んんぅ？」
ペロペロ。
「なんか、こそばゆ」
ザリッ！
「いっっ？！ ってえええぇぇぇ！？！？」
痛い痛い痛い！？ 何この尋常じゃない痛み！？
「う、ごおぉっ！ いでぇ……っ！！」
思わず背を丸めてのたうち回るが、痛みは一向に消えてくれない。
ってかこの痛み、完全に男の急所のやつだ！ ガキの頃何回か事故って味わったことのある激痛だもんな！
「ひーっ、ひーっ！」
しばらく経ってもまともに呼吸もできないが、何とか周りを確認すると飼い犬のジョンがオロオロしてた。
何でジョンがいんだよ？ 中型犬だけど庭に犬小屋建ててんだけど？
「まさか、ジョン……？」
飼い主に逆襲を？ いや、それなら俺が苦しんでる姿を見て慌ててるのはおかしい。
残念ながら状況からして実行犯はジョンなんだろう、が、真犯人は別にいると見た！
「こんなことするやつは、アイツかぁ！！」
やっと痛みが引いてきて立ち上がれるようになった瞬間、即行で着替えてリビングの扉を蹴破った。
「愚妹がぁ！！ テメェ今度は何やらかしたあ！？」
「おはよー、愚兄。今日の目覚ましは効果覿面だったね」
「半分以上寝ていた意識が一気に覚醒したよクソが！」
やはりコイツか！ 悪びれもせず優雅にコーヒーとはいい度胸してやがる！！
「吐け！ ジョンに何をして俺のナニを襲わせた？！」
「別に大したことしてないよ。愚兄の股間に大好物の匂いをハケで染み込ませただけで」
「イタズラの域超えてんだよ死ぬかと思ったわ！！」
「大丈夫。愚兄が愚姉になっても扱いは変わらないから」
「むしろ変われや！ 責任感じてしおらしくなりやがれ！ 全く変わんねぇのは反省してない証拠じゃねえか！！」
この愚妹、忘れた頃にとんでもない嫌がらせしてきやがって！
ジョンの反逆疑惑は晴れたものの、どうしようもない愚妹の犯罪歴だけが増えたようだ。いずれ家の外で何かやらかさないか不安でならない。
「おい愚妹！」
「なんだ愚姉」
「まだどっちも取れてねぇよ！ お前、もう何も仕掛けてねぇだろうな？！」
前にやられた時は連鎖タイプで//（時間切れ）
二回目
お題『飢えた瞳』
必須要素（無茶ぶり）『ゴルゴンゾーラ』
文字数『893文字』 未完
タイトル『大嫌いなものしかないなら死ねる』
腹が減って死にそうな時、目の前にある食べ物が口にするのも躊躇われるほど嫌いな食べ物だったら。
生きるために手を伸ばすだろうか？ それとも、嫌悪が勝って見て見ぬふりをする？
しょせんたらればの話で、経験談じゃない。幸運なことに、死にそうなほど飢えた経験がないから、俺には答えが見つからない。
ただし、死にそうでないが空腹な今の状態で、俺が大嫌いなチーズを差し出されたら。
「……殺すぞ」
このように、差し出したやつに殺意を向けることをためらわない。
「えー？ ご両親が旅行で家を空けるからってあんたのお世話を頼まれた私に、そんな酷いこと言っちゃうんだぁ？」
「お前は知ってるだろ俺がチーズ類全部が無理なこと。なのになんでお前が用意する料理はチーズ使ったのしかないんだよ！！」
「だって安かったし、ゴルゴンゾーラチーズ。あとは、これを機に嫌いな食べ物を克服できれば、っていう、愛情？」
「疑問符が浮かぶ時点で信じられる言葉じゃねぇよ！」
あ、ダメだ……怒鳴ったら貧血が。
「とは言うけどさ、あんたもあんたでしょ？ そんだけ文句言ってても料理は頑なにしないし、自分で店に買いに行ったりもしない。私がいなかったら本当に死んでたんじゃないの？ あんた何もできないわけ？」
心底俺を馬鹿にした声と顔で、またチーズの塊を俺の顔に押し付けようとしてきやがる。
鼻に入ってきた独特な臭いで思わず手が動き、目の前の手とチーズをはたき落とした。
「やめろ！ マジで殴るぞ！！」
「いった！？ そこまで力入れなくてもいいじゃない！ 馬鹿じゃないの？！」
「元はと言えばテメェが苦手意識を強くさせたんだろうが！ 忘れたとは言わさねぇぞ！」
「はぁ？！ 私が何したっての？！」
「保育園の年長んとき、嫌だっつって抵抗した俺の口や鼻にチーズ突っ込んだ元凶が何言ってやがる！！」
「そ、そんなことしてないし！」
「忘れてたな！？ 俺のトラウマ全部忘れてやがったな？！ 笑いながら俺にマウントポジション取ってチーズで窒息死させかけた記憶飛んでたんだな！？」
す//（時間切れ）
ちょっとお題が難しくて微妙なものが出来た気がします。好き嫌いはよくないですけど、どうしても食べられないものはありますよね。
