1064回目 2022/2/10
無茶ぶりのせいでメインがキノコになってしまいました。なんだこれ?
一回目
お題『かっこいい監禁』
必須要素(無茶ぶり)『しめじ』
文字数『844文字』 未完
タイトル『ともかく雑なんだよこの誘拐!』
一日目はしいたけ。
二日目はえのき。
三日目はしめじ。
「今日の飯だ」
そして今日、出されたのはまいたけだった。
「おい!」
「なんだ?」
「一万歩譲って誘拐と監禁したのは受け入れるとして、なんで毎日の飯がキノコ類オンリーなんだよ!? しかも一日一食! このままいけば餓死するわ!」
「……うるさい」
「元気なうちに騒いどかないと永遠に黙ることになるからなぁ! 今もだいぶ無理して叫んでるよ!」
監禁されてる場所はわからないが、ワンルームくらいの広さをした石造りの空間だった。窓もなくトイレもない。
なんの意味があるのか、トイレの度に目隠しと監視付きで用を足さねばならずだいぶ不便。ってか、監禁したまま過ごさせるんならトイレのある部屋くらいは用意しとけよと言いたい。牢屋にもトイレくらいはあるぞ。
ちなみに、体力が減りかけてるのは本当。逃げる機会があったらすぐに動けるように、体力を使いすぎないくらいに筋トレをし始めたが、飯がキノコだけでは体力がもたない。
「おとなしくしていれば解放する、と聞いている。俺に何を言おうがお前の処遇は変わらない」
「ってことは指示してるやつがいんのか。そりゃあんたの顔なんて見たこともないはずだ。ただの実行犯に面識なんて必要ねぇもんな」
「……よく喋るやつだ」
「さっきまでおとなしくしてた反動だよ。下手に口答えして殺されたら目も当てられねぇからな」
「今のそれは口答えにならないと?」
「殺される以上にキノコ類への怒りが勝ったんだよ! 毎日毎日やってられるか!」
もうマジでなんなんだよこのキノコ攻め! 割と好きな食材だったのに嫌いになりそうだわ!
水もその時にしかくれないから若干脱水気味だし、キノコを流し込む以外で水が飲めないのもかなりストレスなんだよこっちは!
「それだけ元気なら、まだキノコだけで問題ないな」
「いいわけあるか!」
「何にせよ、しばらくここから出すわけにはいかん。//(時間切れ)
二回目
お題『大人の許し』
必須要素(無茶ぶり)『1000字以上』
文字数『1085文字』 未完
タイトル『大人になるためには』
大人って、いつになったらなれるんだろう?
「あぁ? おい! どうなってんだこの自販機!!」
登校中、ラフな格好をしたおじさんが大声を出しながら自動販売機を蹴り付けていた。
喚いている言葉を聞く限り、機械にお金を持っていかれて商品も買えなかったらしい。
怒るのはわかる。納得いかないのもわかる。
でも、あんな子供みたいに大声で蹴りを繰り返す姿は、果たして大人と言えるのだろうか?
私は特別、大人になりたいと思ったことはない。でもいつか、大人になるんだろうなと漠然には考えている。
女として生まれてきたからか、私はあまり身長が伸びなかった。その分体重も軽く、昔は親や親戚をよく心配させていた。
「早く大人になれるといいね」
少し年上の従姉妹から、親戚の集まりがある度に言われてきた気がする。
そこで私は考えたのだ。
『大人って何?』と。
「おはよう」
「あ、ミニちゃんおはよー」
観察していた自販機蹴りのおじさんに目をつけられることもなく、普通に登校してきた私。
ちらほらと集まっている同級生の中で、ひときわ目立つ女の子が私に手を振っている。
「おはよう、八尺様。今日もいろいろ大きいね」
「ミニちゃんも相変わらず小さくてかわいいなぁ。ね、うちにお嫁に来ない?」
「寝室のぬいぐるみコレクションに混ざるのはちょっと……」
「えー、かわいいのにー!」
不満そうに口を尖らせるが、八尺様は未遂ではなく前科がある。
子どもの頃に八尺様の家に遊びに行った時、ぬいぐるみだらけのベッドに座らされて、めっちゃ写真を撮られたのだ。
その日からずっと『うちの子になる?』と聞いてくるので、もう挨拶のようなものだと思って放置している。
八尺様は昔からかわいいものに目がないのはのは知ってるけど、一人の人間としての扱いを考えると微妙な感覚に陥ってしまう。考えるのやめよう。
小学校から高校まで同じで、それなりに付き合いやすい関係でお互いあだ名で呼ぶほどだ。
今じゃ学校内であだ名呼びは禁止されてるけど、放課後になってプライベートの時間になると校則なんて無視していた。
ちなみに、私は見た目そのまんま『ミニチュア』のミニちゃんと呼ばれ、バレーの日本代表強化選手に選ばれた八尺様はネットの都市伝説から呼んでいる。
八尺って二メートル四十センチくらいらしいけど、さすがに八尺様の身長はそこまでないらしい。
前に聞いた時は『もう少しで届く!』とか言ってたから、二メートルは超えてるらしいけど。
「今朝は//(時間切れ)
お題は『大人』からの『許し』みたいな印象でしたが、『大人』になったと『許し』をもらえるのはいつ? みたいなニュアンスになりました。そんなの誰にも保証されませんけどね。




