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1060回目 2022/2/6

 なんかラブコメ漫画かラノベで似たようなお題で作られた作品を見かけたことはありますが、これはちょっとだけリアル寄りにしたネタになるかと思います。


 一回目

 お題『100の姉妹』

 必須要素(無茶ぶり)『脂肪吸引』

 文字数『955文字』 未完


 タイトル『遺書で言うなよそんなこと』


 人生は何が起こるかわからないっていうけど、漫画の設定みたいな境遇になるとか思わないだろ。


「というわけで、あなたには腹違いの兄弟姉妹が少なくとも百人はいます」


「嘘だと言ってください」


「現実は早めに受け入れましょう」


「……マジかぁぁぁ」


 親父が死んで葬儀も済ませ、改めて遺言があると弁護士の人がうちに尋ねてきたときの話題がそれだった。


 隣のお袋も唖然としているが、ギリギリ他人事で済まされる話だからか俺より深刻さはなさそうだ。


 弁護士の人は軽く言っていたが、親父が不倫しまくって認知してない子供が大量に、って話ではないらしい。


 どうやら親父は精子バンクに登録していた上に、人工授精の精子提供者として無駄に精力的に活動していたらしい。


 しかも親父の種は想像を超えて優秀だったらしく、不妊治療で悩んでいた夫婦を何組も救うほど的中率が高かったとか。子孫を残そうとする力が強すぎる。


 お袋に視線を送ると、苦い顔をしながら一つ頷いた。なるほど、心当たりはあるっぽい。


 密かに俺がデキ婚の結晶だった可能性が浮上しつつ、弁護士さんの話をもう少し聞いてみる。


「えっと、一応聞きますけど俺たちの生活はほぼ変わらないんですよね?」


「そうですね。幸い、関係者とはある程度の連絡を取り合っていたようで、ほぼお父様の血縁は洗えています。今のところ全員保護者がいらっしゃいますから、非嫡出子を引き取れみたいな展開はなさそうです」


「……まだ確定じゃないんですね?」


「数件、連絡が取れない方がいらっしゃいました。連絡先が変わっているらしいところと、連絡はつきましたが『脂肪吸引で忙しい』という謎の言い訳を残した方もいましたね」


「どうなってんだ親父の精子ネットワーク」


 いや、逆に問題が起きたのが数件で良かったとみるべきか? 正確に何世帯まで幅を利かせてるのかわからないが、十件や二十件じゃきかない数をこなしてただろうし。


「それに、そういうの普通生前に相談とかしねぇの? 特にお袋なんかは知っといた方がいい話だろ。なんかこう、デリケートな問題だし」


「今回は遺産配分にもかかわりますからね。戸籍上は異なるとしても、血縁としてはお父様が認知されていますから、けんりをしゅち//(時間切れ)




 二回目

 お題『簡単な口』

 必須要素(無茶ぶり)『1000字以上1500字以内』

 文字数『926文字』 未完


 タイトル『饒舌を黙して語らず』


 口が軽いことは決して美徳ではない。


 だが口が重い僕にとっては、少なくとも憧れの対象であったりする。


「おい聞いたか!? ついに化学の三橋が結婚するってよ!」


 おおーっ、と盛り上がりを見せるクラスを、窓際の最後列で眺めている。


 前の入り口から入ってきたのは軽部。名前の通り口もフットワークも軽く、何かにつけて話題の中心に立っている男だ。


 正確には中心になれる話題を持ってくる、だが。万年結婚したいと愚痴っていた三橋先生の吉報を聞きつけたように、軽部はどこからかクラスメイトの興味を惹く情報を集めてくる。


 それだけでなく、情報を面白おかしく伝える術も持っていた。僕が話せばただの伝達情報にしかならないものでも、軽部が話すと一気に娯楽へ変わってしまう。


 それを単純にすごいと思う。僕は口下手で、なるべく話さないでいいなら話したくないと考えてしまう。


 授業でもなるべく話したくないから、気配を消している節があるくらいだ。


 今もまた、興味がないふりをして軽部が話す内容を聞いて、表に出さず感心するだけ。


 三橋先生のアプローチもすごいと思うが、軽部のあれだけ早口なのにわかりやすい話術の方に意識が向いてしまう。


 これも一種の才能なのだろうか。だったら僕は諦めるしかないな。饒舌なんて、僕から最も遠い言葉なんだから。


「おい、何を騒いでるんだ? 授業始まるぞ。さっさと席につけー」


「あ、三浦先生も知ってましたか? 三橋先生の結婚!」


「……ははは、いやいや、まさか、俺を差し置いて三橋先生が? あり得ないだろ。まったく、笑えない冗談を言ってないで、早く席に」


「お相手は他校の一ノ瀬先生って人らしいですけど、知ってます?」


「おい、そろそろその口を閉じないと今度の成績問答無用で最低評価にするぞ軽部」


「いきなり何言ってんの三浦先生?!」


 どっと笑いが起こるが、あれ多分本気じゃないか? 三浦先生の目が怖い……軽部もビビってるし。


 こう言う場面をいくつも見てきたからか、軽部のことをすごいとは思うが、なりたいとは思わないんだよな。


 楽しい話題を提供できる反面、相手を怒らせるようなことを滑らせる//(時間切れ)


 寡黙なことは必ずしも陰キャではないのですが、しゃべらないと近寄りがたいとか怖いとか思われますよね、一般的に。


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