1053回目 2022/1/30
ぶっちゃけ『ロシア式のパソコン』って何? という疑問だけが執筆中の頭にありました。『ロシア式のパソコン』買ったことないですし。
一回目
お題『ロシア式のパソコン』
必須要素(無茶ぶり)『もみあげ』
文字数『835文字』 未完
タイトル『ロシア式ってこういうこと』
電子機器のスペックって、結局流通したらその技術をパクられて平均化していくもんだろう。
誰かが先をいっても、新たな機能や効率化された内部構造は全部解析されて真似されて。
開発するための資金や人材を確保するよりも、出来上がったものを入手して真似した方が合理的だ。
生産的な活動では決してないが、経済活動としては間違っていると断罪されるものではない。
特に資本主義においては、金を稼いだものが正義だ。法律を潜り抜けられれば、という前提はあるものの、大金を稼ぐことそのものを非難される社会ではない。
経済活動のためにはあらゆる手段が用いられるものだし、それを努力と言い換えれば正当化もできる。
コピーや海賊版が出回るのも、少ない労力で儲かるからに他ならない。ならば、やらない理由はないのだ。
「いや、まさかだなこれは」
しかし、例外というのは常にある。
届いた荷物の封を開け、商品を確認した俺は思わずもみあけをかいていた。
「ロシア産のパソコンって、キーボードとかロシア語なんだ」
アルファベットのキーボードが主流だから、他の国の商品でもそうだと思っていたのに、無駄な独自色出しやがって。
さらに電源を入れてみると、意味不明なロシア語がびっしり。別言語に翻訳してくれるような親切さはなく、ひたすらロシア語オンリーの操作を要求された。
「あー、俺外国語は英語か、ギリ中国語しか習ってねぇし。それも日常会話不可能レベル。こんなもんどう調べろと? 辞書片手に? 冗談キツイぜ」
前に見たアラビア語よりは読みやすそうだし、英語と互換性はありそうだが、慣れるまで時間かかるぞこれ。
ロシアから最新式のパソコンが販売されたから、ソフトとハードバラして解析しろ、って言われたらまさかの言葉の壁トラップとか聞いてねぇし。
そういえば、プログラム言語もロシア式な訳ないよな? どんだけ自分とこの色出したいんだよ、いい加減にしろ。
「//(時間切れ)
二回目
お題『隠された伝説』
必須要素(無茶ぶり)『川端康成』
文字数『954文字』 未完
タイトル『文豪のお宝』
人と人との伝聞で伝わってくる話なんて、ほとんどが誇張された原型のないものだ。
だから人から聞いた伝説なんて、完全に眉唾だと思っていたんだ。
「ほら、なんかありそうな雰囲気じゃない?」
「……いやいや、そんなまさか」
あるルートを歩き回されて、たどり着いたのが古びた一軒家。
そこまで俺とこいつを引っ張ってきたのは、川端康成が家に残した著作たち。
「これでモノが見つかったら確定だよ。いやー、苦労して探した甲斐がありましたなぁ!」
「夢見すぎだって。たまたま文章を解釈したらここまで来れただけで、期待するだけ無駄なんだよ」
「ふっふっふ! 結果は蓋を開けてみないとわからないよ。さ、行こう!」
元気なやつ……不法侵入の可能性も考えずに敷地に入った背中を、ため息混じりに追いかける。
この冒険の発端は、あいつ自身が持ってきた伝説だった。
『川端康成の本の中には、暗号が仕込まれている』
徳川の埋蔵金のありかがわかった、みたいなテンションで話された時は、ついに判断力を手放したかと思った。本気で。
どこから聞いたのか知らないが、その伝説によると川端康成の書いた小説をとある順番で指定されたページの文章を繋げると、遺産の隠し場所を示す鍵になる、ということらしい。
これまた誰から聞いたか知らないが、その遺産というのが川端康成の自殺前に記した未発表原稿だとか。
著名になった作家の直筆かつ未発表作品とか、確かに今なら価値が上がって金になりそうだけど、まさかそんなものが本当にあるわけがない。
ロマンで人を釣るタイプの嫌がらせだと半ば確信していたのに、人の話を聞かないやつが俺を引っ張って探そうと言い出しやがった。
それなのに、本の中に隠されたヒントの通りに移動すると、意味ありげな場所についたり奇妙な一致を体験したり、ともかく整合性を突きつけられながらおつかいクエストが続いていった。
「空き家かな?」
「だろうな。住んでるにしてもホームレスとか、そういうのじゃないか?」
「うわ、やめてよ。嫌な想像しちゃった」
どんな想像なんだか。
まぁそんなわけで、最終目的地にあったのがこの一軒家なわけで。
掃除なんかはされていないらしく廊下には埃が//(時間切れ)
これも正直どうまとめるかわからないまま書いていました。最後のタイトルを決める段階でも、何を書いているのかわかりませんでした。




