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1052回目 2022/1/29

 まさか無茶ぶりで『右肘』が連続するとは思いませんでした。めっちゃやりづらかったです。


 一回目

 お題『臆病なヒーロー』

 必須要素(無茶ぶり)『右肘』

 文字数『1077文字』 未完


 タイトル『ヒーローの資質』


 スーツアクターなんて、しょせん紛い物なんだ。


 ヒーローに憧れた時代は確かにあった。特撮でもアニメでもドラマでも映画でもなんでもいい。


 大勢の危機を救って、みんなに感謝される。そんな価値のある人間になりたいと願うのは勝手だろう?


 でも、だからといって、本当に大勢の人間が危険になるような場面になんて、遭遇したくはなかった。


「あぁ? なんだ、もう動かないのか? つまらん」


 今日も、いつも通りのヒーローショーを二本演じて、帰り道にあるコンビニでご飯を買って帰る一日になるはずだった。


 なのに、舞台の袖で待機している俺の目の前で行われたのは、本当の暴力と蹂躙だった。


「威勢がいい人間がいたものだと感心していたが、拍子抜けだな。これが本当に我が世界の障害になり得るのか?」


「ブルー!」


「イエロー、頑張ってー!」


「グリーン! 負けるなー!」


「ピンクも、立ち上がって!」


 観客の子どもたちや親たちは気づいていない。


 ショーのセリフのように話しているのが、着ぐるみではなく本物の化け物だということに。


 最前列の子には見えないんだろうか? 動く髪の毛みたいな束の一つ一つが、実際に生きてうごめく触手だってことに。


 舞台袖でタイミングを伺っていた俺には、はっきり見えている。見えていた。同僚たちが、なんの抵抗もできずに触手に殴り飛ばされたところを。


「ど、どうします? このままじゃ、お客さんにも被害が」


「どうするったって、あんなの誰が止めるんだよ? 本物の怪物なんて出てくると思うかよ!」


「それに、避難させたとしてあの化け物が黙って見てますか? 変な動きをしたら、俺たちまで巻き込まれますよきっと」


 小声でスタッフの話しあう声が聞こえる。責任感が強い人たちだな。周りの心配をする余裕があるなんて羨ましい。


 俺はさっきから逃げることしか考えてない。自分が助かれば他の人間なんてどうでもいいと本気で思っている。


 死ぬのは怖い。痛いのも嫌だ。あんな、人の形をしているのに触手やら両生類やら爬虫類やらの集合体みたいな生き物の認識に入りたくない。


 俺の配役は、ヒーローのリーダーでレッドだ。特撮では頼りになって、熱血漢で、最後はちゃんと決めてくれる本物のヒーローだ。


 でも、俺は偽物だ。ニセモノなんだよ。


 震える体を抱きしめるように、右肘と左肘を両手で掴んで片足を一歩引く。


 逃げなきゃ。逃げなきゃ逃げなきゃ、殺される。


「レッドー!」


 うそだ。


 嘘だろ?


 俺に、//(時間切れ)




 二回目

 お題『意外な痛み』

 必須要素(無茶ぶり)『全身脱毛』

 文字数『1167文字』 未完


 タイトル『身体の過剰な危険信号』


 痛みは人によって感じ方が違うらしい。具体的には痛みの強さ。


 サイコパスや殺人鬼って呼ばれる人なんかは、普通の人より痛みに対して強いらしい。痛みを感じにくいともいう。


 そりゃあ、殺人鬼はともかくサイコパスの傾向がある人全員がそうだとまでは言わない。でも、統計とか載ってる論文みたいなのにはそう書いてあるらしい。


 まぁ、細かい話をすれば脳内物質の分泌量がどうとかの話になってくるんだろうけど。遺伝子の数とか配列とか? 詳しいことは全然だけど。


 ともかく、痛みは人類みんなが平等に感じるものじゃない。


 感じにくい人がいるように、痛みに敏感な人も一定数いるんだ。


「はぁ、いつまでそうしてんの? 確かに顔面に野球のファウルボールが飛んできたら痛いだろうけどさ、そんな長時間うずくまるほど?」


 一緒に歩いてた女友達が構ってちゃんでも相手するような声で聞くけど、私は返事もできない。


 だって本当に痛いから。誰にも分かってもらえないけど、私は頭に人一倍敏感で、なかなか治らない体質なんだ。


 近くで草野球でもしていたのか、飛んできたボールが鼻の頭を直撃した。それからどれだけ経ったのかわからないけど、私の顔はまだ新鮮な痛みに支配されている。


 いっつもこうだ。少しでも痛い思いをすると、すぐに動けなくなる。痛いと訴えることもできない。


 小学校からの付き合いである友達も、私の自己申告は知っているだろうにこうなった時はとても面倒くさそうになる。


 私がどれだけ痛いと感じているのか知らないくせに、なんて考えてしまうのは悪いことだろうか?


「いつまで私は待ってたらいいの?」


「……ごめん」


「謝んなくていいから」


 ようやく顔から手を離すことができた、が鼻血で手のひらがえらいことに。


「やっぱごめん」


「もう、だから謝んなくても」


「ティッシュ持ってない?」


「それは早く言いなって!!」


 ずっと顔を押さえていたから気づかなかった。私もそうだけど、友達も。


 どれだけ酷い顔をしていたのかまだは聞かないが、カバンから出したポケティの量がすごかったので、出血量は相当だったんじゃなかろうか?


 実際、もらったポケティ一袋が真っ赤に染まったし。


「焦ったわー。あんた、もしかして血小板少ないの? 鼻血であんなになる人初めて見たわ」


「わたしも知らなかった……やばいかな?」


「わかんない。でも外科手術とかすることがあったら、知っといたほうがいいんじゃない? 血が止まりません、みたいに」


「あー、そのまま失血死なんてシャレになんないか」


「痛みに敏感とは聞いてたけど、血が止まらないまでくると流石にね。迂闊に怪我できないじゃん」


 まったくもってその通り。かすり傷ひとつで//(時間切れ)


 ちょっと『全身脱毛』を入れる暇がありませんでした。お題から始めた話的に挿入しにくいワードになっていましたね。


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