1041回目 2022/1/18
何故か『○トルロワイヤル』みたいな世界観になりました。本当に何で? あと『ガラパゴス諸島』の出現率高くないですか?
一回目
お題『光の青春』
必須要素(無茶ぶり)『ガラパゴス諸島』
文字数『1067文字』 未完
タイトル『ガラパゴス的教育島』
青春。
十代男女にだけ与えられた、束の間の時間。
未熟だからこそ全てが可能性に満ち溢れ、未完成だからこそ見える世界の中で日々を生きられる時代。
とはいえ、周囲の目が気になり影響を受けやすい時期でもある。特に大人の影響は強い。良くも悪くも、大人が作り示したものは今後の彼らに大きな制限を与える。
十代以下の少年少女たちが、ありのままの青春を過ごすのに、大人という存在は邪魔でしかないのだ。
「……と、いうわけで君たちは隔離された生活を送ってきたわけです」
「せんせー! 今俺たちの前に立っている悪い大人の影響はどうなるんですかー?」
「いい質問ですね、山本くん。頭を吹き飛ばされたくなかったら黙ってなさい」
実際に山本の額に銃口が突きつけられた途端、ふざける空気が霧散した。
俺たちは高校に上がったばかりの、島にいる子供全員集めた学校にいる。
島とは文字通りの小さな島で、国籍は日本だけど人口が数百人程度しかいない。
にもかかわらず、生活はほとんど島の中での自給自足が主だった。こうして授業で本州や他国の話を聞いてこなければ、それが普通だと思っていたかもしれない。
「さて、本国から来た私が真面目に話していることは理解できましたか? ちなみに、私の本来の職業は教師ではなく軍属です。たまたま大学で教職課程を終えていたので選ばれました。以後、お見知り置きを」
にっこり、という擬音が似合いそうな笑顔で、右手の銃をホルスターにしまう先生。
同時に、おちゃらけていた山本が腰を抜かしたように椅子へ座り直した。無理もない。
「あの」
「はい、佐藤くん」
嫌な沈黙が流れたあと、意を決して手を上げ発言を求めた。
意外とあっさり許可が降り、ためらいながらも疑問を口にする。
「それを俺たちに伝えて、何をしたいんですか? 言い方は悪いですけど、人間を使った社会実験的なことをしていた、ということですよね?」
「ええ。そうなりますね」
あっさり頷いた先生は、やっぱりさっきの広報ビデオで語られた内容にある、悪い大人に該当しそうな気がする。
「俺たちが習ってきた法律や倫理的な授業が嘘でなければ、これは世界的に忌避されるようなことだと思うのですが?」
「そうですね。生育環境の意図的な介入を行う実験は、たとえ保護者や関係者に告知があったとしても、子どもに悪影響を与える可能性が少しでもあれば禁止とされています。諸外国ももちろん、我が国でもそうです」
「なら何故、俺たちに対して//(時間切れ)
二回目
お題『女の火事』
必須要素(無茶ぶり)『グーグル』
文字数『1114文字』 未完
タイトル『お年頃のティータイム』
「炎上したぁー!!」
「え? 何が?」
「はぁ?! 今どき炎上の意味を知らない中学生がいる?!」
「いる」
「手ぇ上げんなテクノロジー音痴!!」
聞いたこともない罵声で怒られた。納得がいかない。
「悪かったよ。で、どこが火事だって?」
「炎上だっつってんでしょ!! あー、もっとちゃんと写真見ときゃよかったぁ〜」
なんか落ち込みだした。大変だな、こいつのメンタルも。
どうせ聞いたところで答えが返ってくるわけもないし、注文したコーヒーが届くまで『炎上』が何か調べてみるか。
「えぇっと? グーグル? で調べるんだっけ?」
通話以外で使ったことのない携帯電話を取り出し、おそるおそる画面を押す。
まったく、なんで携帯電話のボタンがなくなったんだ? 昔の携帯電話の方が使いやすそうだったのに、偉い奴には本当の利便性がわからなかったんだな。
「『炎上…膨大な数の批判的コメントが集まること』、これか?」
「それだよ!! よく自力で操作できたねあんた!!」
「子ども扱いすんなよ……ほら、ケーキきたぞ」
まだ落ち込むやら騒ぐやらで忙しい千秋に指で示してやると、振り返った先で運ばれてくるケーキと紅茶を見てかようやく黙る。
ここ喫茶店だっつうのに、よくこれだけしゃべって騒げるな。連れの俺が恥ずかしいぞ、まったく。
「ごゆっくりどうぞ」
「ありがとうございまーす」
「すみません、うるさくて」
代わりに謝っておくと、アルバイトの人に苦笑いをされた。当の本人はケーキにフォークを刺していて気づきもしない。
「んー! やっぱりケーキはいちごのショート!」
「よかったな」
もう機嫌が治ってるし、感情が揺れ動きすぎて疲れないんだろうか?
俺も配膳されたコーヒーを飲む。うん、美味い。もう少し静かだったら、なおよかったのに。
「それでさぁ、聞いてよ!!」
……静かだったら、よかったのに。
「ほらこれ! インスタに前寄ったお店の時の写真載せたの!」
「……あぁ、先週の土曜日に連れ回されたな、確か」
俺も千秋も喫茶店巡りが趣味で、よく日程を合わせて一緒に回っている。
ちなみに今日の店は俺たちのお気に入りで、余程のことがない限り誰かに教えない隠れ家的なお店だ。
千秋が見せてきた写真には、先週頼んだモンブランと紅茶のセットが写っていて、紹介文? みたいなのも普通だった。
「これがどうかしたのか?」
「もっとよく見て!!」
さらにイラっとした顔をする千秋が、一旦手元に携帯電話を寄せると、何か操作をしてからまた差し出してきた。
「……うお!?//(時間切れ)
『女の火事』でSNSの炎上しか思い浮かばなかったのは私の偏見です。




