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1038回目 2022/1/15

 叙述トリックに挑戦しようとして、ちょっと微妙な仕上がりになった感じです。


 一回目

 お題『僕のデザイナー』

 必須要素(無茶ぶり)『アメリカ』

 文字数『584文字』 未完


 タイトル『初仕事は渡米と自己紹介』


「初めまして。今日はアポを約束してくださりありがとうございました」


「初めまして、ようこそアメリカへ。飛行機の旅は退屈ではなかったですかな?」


「昔と比べたら、とても快適な移動ができていますよ」


 ははは、と雑談を交えながらお互いが席に座る。


 友人に会いにきたわけじゃなく、これは商談だ。緊張しすぎることもないが、リラックスしすぎるわけにはいかない。


 フランクな人ではあるようだが、アメリカの中でも有数の大企業のトップ相手に油断なんてできようはずもなき。


「さて、Mr.藤沢。早速聞きたいことがあるのだが……彼が?」


「えぇ。紹介しましょう」


 藤沢はおもむろに立ち上がり、ずっと背後に控えていた僕を紹介する。


「彼は銀太郎。英語圏ではタロウ・シロガネと呼ぶ方が適切でしょうか」


「なるほど、確かに素晴らしいな」


「そうでしょう? 彼が、私のデザインした完全人型アンドロイドの初号機です」


 藤沢に促されて頭を下げる。人間の共通認識はインストールされているが、どこまで再現可能かはまだわからない。


 銀太郎として起動してからまだ102時間27分14秒しか経っていない。僕には圧倒的に情報量が足りないのだ。


「まだできる範囲は少ないですが、御社の社員がアンドロイドと気づかない程度には精巧にできていると自負しております」


「いやはや、//(時間切れ)




 二回目

 お題『小説家たちの傑作』

 必須要素(無茶ぶり)『ひょっとこ』

 文字数『994文字』 未完


 タイトル『傑作は名作ではあっても代表作とは限らない』


「小説家の傑作ってなんだと思う?」


「え? 知らね」


「会話を続ける努力はして欲しかったんだが」


 俺は小説、こいつは漫画を好き勝手に読みながら、時々話をするくらいの時間。


 ふと夏目漱石の『吾輩は猫である』を読みながら思ったことを口にすると、こいつは漫画のページをめくって暗に無視しやがった。


 ここ俺ん家で俺の部屋だって忘れてんのか? なんで主人より我が物顔でくつろげるんだ?


「答える気がないならベッドを空けろ。寝たいわけじゃないが、地べたに座るよりは楽だろうからな」


「やだ」


「ならせめて会話に応じろ」


「……ちっ」


 そんなに嫌か? なら自分の家で漫画を読めばいいのに。


 そいつは寝転がった姿勢から起き上がると、なんの漫画かは知らないが表紙に写ったひょっとこのお面を被ったキャラを下にして、頭をバリバリかきだした。


「えーっと? 小説の傑作だっけ? そんなもん、お前が読んでるみたいな古臭い名作とか呼ばれてるやつなんだろ? 知らないけど」


「疑問符が多すぎるセリフに説得力は皆無だな……」


「だって、お前が欲しいのは答えじゃなくて意見なんだろ? 俺別に小説なんか読まねーし、傑作とか言われてもわからねーよ」


 それはそうか。そもそも聞く相手を間違えたらしい。


「なら少し視点を変えてみるか。お前は好きな漫画家はいるか?」


「あ? いるけど。特に今読んでる『おかめひょっとこ戦争』はイチオシだな。繊細な人間描写が面白いんだよ。キャラは全員お面かぶってるから顔わからんけど」


「どんな漫画だそれ……まぁいい。じゃあお前は、その漫画がその作者の傑作だと思うか?」


「傑作、は、そうだろうけど、なんか違う気はするな。これを連載する前に『とぐろを巻いたワンピース』ってファッション界を漫画にした作品があるんだけど、それもめちゃくちゃ面白かったし。とにかくこの作者はヒットメーカーだから、傑作って言われてもな」


「……その漫画家の頭の中が知りたくなってきたが、そこは置いておく。じゃあお前は、傑作は一つしかないもの、と思ってるわけか?」


「一つだけ? ……あぁ、考えてみりゃ、そうなるのか?」


 普段から使わない錆びついた頭を無理やり動かして混乱してるみたいだな。しきりに頭を動かして悩んでいる。テスト前でもこんな姿は見たことないな。


「//(時間切れ)


 タイトルで全部私の心中は語っている感じですね。ニュアンスとしては『傑作=作者が決めたもの』であり、『代表作=多くの読者が認めた名作』とは違う、みたいな考えがあります。


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