1033回目 2022/1/10
そろそろ『チョイ役』のバリエーションが少なくなってきついです。どうやれば正解かがまだまだ見えません。
一回目
お題『8月の豪雪』
必須要素(無茶ぶり)『チョイ役』
文字数『912文字』 未完
タイトル『地球が滅ぶかも、という他人事』
「うー、寒っ」
白い吐息を両手に吹きつけ、ついでに擦って暖をとる。
ここは日本で今は8月。
季節は夏で、天気は豪雪。
「異常気象なんてレベルじゃねぇよな、これ」
季節が完全に逆転してしまっている。日本だけじゃなく、世界中でそうなっていた。
今じゃ地球の上半球は八月に冬がきて十二月は夏真っ盛り。下半球は八月に夏が訪れ十二月に冬に様変わりしていた。
なんかテレビでは色々陰謀論とか宇宙人がどうのこうのとか話してたけど、実際のところはわからない。
ドラマとかで見る偉い人とか、主人公みたいな特別な配役の人なら、この異常気象の原因も見当がついているんだろうけど、俺はしがない一般市民だ。
八月なのに寒い寒いと愚痴ることしかできない。
「ま、原因があってなんとかしろと言われても、俺にはどうしようもないんだけど」
あえて名乗るなら、肩書きはコンビニアルバイト。世界の異常を元通りにするには、ちょっとパンチが弱すぎる。
どこにでもいる普通の日本人、なんていえたらよかったんだけど。実際、そんな自覚のある人間が日本に何人いるか? って話だよな。
誰もが誰かの人生においてはチョイ役でも、他でもない自分の人生にとっては自分だけが主役なんだ。
もしかしたら自分が本当に世界にとっての主役かもしれないが、だからといって世界のためとかハッピーエンドのシナリオのための配役に徹するかは別問題だしな。
「うっす。今日もお願いします」
「はいよ、ご苦労さん。タイムカード切って品出しよろしく」
気怠げな店長さんに挨拶して、さっさと着替えて仕事に移る。
季節が逆転したからといって、俺の人生が激変したかというと、そうでもない。
文字通り季節が変わっただけで、経済はちゃんと回ってるし社会が混乱することもない。
いやまぁ混乱は起きたんだけど、みんな開き直っちゃって気にしなくなっただけとも言うかな。
季節が変わっちまったのは四年くらい前にいきなりだった。他の変わったことといえば、環境変化で南極の永久凍土が溶け出して、北極の氷が逆に増えたとかそんなんだったか。
総量的には//(時間切れ)
二回目
お題『マンネリな暗殺者』
必須要素(無茶ぶり)『1000字以上』
文字数『918文字』 未完
タイトル『裏稼業もマンネリはある』
貴族、富豪、富豪、貴族、貴族、政治家、貴族、商人、貴族……。
「貴族殺すの飽きたな」
「発言が物騒すぎるぞ、暗殺者」
馴染みのバーで今までの依頼者を検分していたら、事情を知ってるマスターがツッコミを入れてきた。
「そりゃあ暗殺者なんだから、日常が切った張ったになるのはしょうがないだろ?」
「それにしても、だ。貴族は殺し飽きたとか普通使わないぞ独り言でも。仕事だろ。選り好みするなよ」
「むしろ選り好みしないからこうなったんだよ。権力者は恨みを買いやすいし妬みも多い。暗殺者のお得意様になるのは必然なんだよなー」
「お得意様って、どっちの意味だよ?」
「どっちもそうだよ」
ターゲットにする方もされる方も、貴族が多いんだよなぁ。貴族案件はたいがい依頼者も貴族の使いだ。ちょっと探れば元締めなんてすぐわかる。
昨日の依頼者は明日のターゲット、なんてこともザラだしな。
「だからこそ、もう少し仕事に彩りが欲しいんだよなぁ。赤系の色以外で」
「緑色とか青色の血でも探してみるか? 魔物ならいるだろ」
「俺は人間専門だから無理ー。そういうのはハンターギルドに持ってけよ。適材適所ってどの業界でもあるんだぞー?」
「少なくとも、胸張って言えることじゃないな」
話してる最中に削ったボール状の氷と、ウイスキーを入れたグラスを差し出される。
酒はそこそこ強いから、仕事の書類整理くらいなら問題なし。くいっと一口、のどを焼く。
「はぁー、仕事の後の一杯が最高だけど、仕事中の一杯もなかなか」
「仕事しろよ」
「やってるだろー。まぁ、別にすぐやらなきゃいけない仕事でもないけど」
俺は仕事の前にターゲットと依頼者の情報を徹底的に洗うようにしている。
前者は暗殺のベストな方法やタイミングを図るため、後者は新たなターゲットになった時のための保険だ。
数は本当に少ないが、平民からの依頼もあってたまに無駄になることもある。が、これが俺の仕事の流儀なわけで、今までサボったことはほとんどない。
新人の頃はポリシーなんかないから、よくサボってたけどな。ベテランになるほどげんかつぎのいみもこめて//(時間切れ)
ファンタジー設定とはいえ、なんか作風がポップになったのはよかったのか悪かったのか。『暗殺者』というシリアス寄りのワードなのでシリアス寄りに仕上げたかったんですけどねぇ。




