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1027回目 2022/1/4

 ただ『日本人使用不可』がくると、じゃあファンタジー設定にするか、ってだけであんまり無茶ぶり感がありませんでした。


 一回目

 お題『恥ずかしい夢』

 必須要素(無茶ぶり)『日本人使用不可』

 文字数『1094文字』 未完


 タイトル『モテたくない騎士志願者』


「ぼくはいつか、ちょーかっこいいきしさまになって、おひめさまとけっこんするんだ!」


 そんな恥ずかしい夢物語を、馬鹿みたいに口にしていた子どもが、僕という人間だった。


 残念なことに、それは今でも変わっていない。


「ふっ! やっ! はぁっ!」


 随分前に拾った太い枝を加工して、剣のように見立てた棒を大木相手に打ち付けてもう十年くらい。


 騎士様になるという思いは色褪せることなく僕の心を突き動かしている。


 ただまぁ、ちょっと夢に軌道修正が入った部分もある。


「あんたまたやってんの?」


「ほぅひょぉっ?!?!」


「うわ、何その掛け声? キモ」


「い、いいい、いきなりミナが話しかけるからだろ!?」


「いきなりじゃなくても大体そんな感じじゃん、スートは」


 ミナに、というより女の子に話しかけられてうるさい心臓を手で押さえる。ミナはミナで、いつも挙動不審な僕を見て毎度のように呆れていた。


 この通り、僕は剣ばかりに熱中し過ぎたこともあって、女の子と接するのがすごく苦手になってしまった。


 僕の夢の修正部分が『お姫様と結婚する』のところなのは言うまでもない。


 子どもの頃からいつも一緒にいたミナが相手でさえこうなるんだ。他の女の子となんて、まともに話せる気がしない。


「べ、別にいいんだよ。僕は騎士様になって剣の道に生きるんだ。お、女の子、と、結婚とかも、しなくていいし」


「騎士様って、だいたい若いうちに結婚してるんでしょ? いつ死ぬかもわからない仕事内容だし、体も心も家族の助けが必要だし、ってことでさ?」


「うぐぐ……」


 ミナの言う通り、独身のままでいる騎士様はほとんどいない。いたとしたら、若くして戦争に出て殉職した人くらいしかいないんしゃなかろうか?


 騎士様は危険な仕事に従事する反面、お給料や各種手当が他の仕事と比べて手厚い。


 それに王国直轄の仕事の中では民衆から見て何をしているのかわかりやすい花形だけあって、女性から非常にモテやすくなる。


 出会いがあれば機会も増えて、早くから結婚する人はとても多いのだ。


 その分、早死にしてしまう人も多いからなんとも言えないけど、それでも騎士様になれば女性からモテるのは避けられない事態である。


「普通はさ? 男って女の子にモテたいから! って騎士様になりたがるじゃん? でもスートは剣に生きるとか意味わからないこと言うじゃん? 女の子が苦手だからって逃げようとするのは、騎士様らしくないんじゃない?」


「しっ! ししし、仕方ないだろっ!? ミナと話してても、こ、こうな//(時間切れ)




 二回目

 お題『刹那の電話』

 必須要素(無茶ぶり)『二人称』

 文字数『1102文字』 未完


 タイトル『『わたし、メリーさん。いま、あな』』


「はぁ?」


 今晩泊めてくれ、と言った友人が電話をとった瞬間に受話器を戻した。


「誰からだ?」


「さぁ? ただのいたずら電話だよ」


 最初は無視しようとしたが、やたらコール音が長く続いて鬱陶しくなり、悪態をつきながら出た電話がそれか。


 さっきから悪かった機嫌がさらに悪くなっているのに気付く。こいつは短気だからな。よく家族や恋人と喧嘩をしては俺の家に居座ったもんだ。


 今日みたいに。


「どこまで話したか……あぁ、そう。あいつがいきなりキレ出したんだよ、俺がオムライスに醤油をかけた時に」


「また独特な調味料のセンスだな。普通ケチャップだろ?」


「お前まであいつと同じこと言うのかよ?! オムライスはチキンライスにケチャップ使ってるだろうが! なら包んだら卵には別の調味料をかけて味変するのがマナーだろ?!」


 友人が言うあいつとは奥さんのことだ。喧嘩ばっかりする恋人時代からゴールインして、夫婦になってもまた喧嘩ばかり。


 犬も食わないような揉め事ばかり持ってくる友人に呆れる段階はもう過ぎた。


 今じゃ諦めの境地と共に、気が済むまで居座らせてやっている。


 たまに奥さんが来る時もあるのが困ったところだ。まぁ、その時は友人が迎えに来てくれる分、早めにお帰りいただけているが。


「っと、またか?」


 長引きそうな愚痴にまた相槌を打ってやると、再び電話の呼び出し音が耳に届いた。


 こんな短時間に二回も鳴るとは珍しい。固定電話を置いてはいるが、かけてくるのは大概家族で月に一回鳴ればいいほうなのに。


「今度こそ普通の電話か?」


「俺が出る」


 立ち上がろうとした俺を制して、友人がまた腰を浮かせる。


「奥さんからかもしれないってか?」


「うるせー」


 否定はしないんだな、仲良し夫婦め。


 友人が来た時に奥さんが迎えにくる確率は半分以下だが、来ないこともない。その時は友人と違って事前に電話連絡があるのが普通だ。


 友人が人の家に居座りながら電話を気にするのも、それが理由だろう。本当にたまに電話越しで夫婦の喧嘩の延長をするのを聞いているから、こいつも奥さんからの電話を待っている節があるのかもしれない。


「もしもし? は? ……イタズラならよそでやれ!」


 が、どうも様子が変だ。


「またやられたのか?」


「あぁそうだよ! ったく、今どきメリーさんとかやるやついんのかよ」


「メリーさん? 人形のアレか?」


「一言一句、あのど定番なセリフでな」


 それはそれは、珍しいなんてもんじゃないな。


 昭和の都市伝説を令和で断行するでんわぐち//(時間切れ)


 ほとんど書かないのでいまだに掴めません、『二人称』。当事者は友人、ということにしましたがこれで合っているのかどうかも不明です。


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