1026回目 2022/1/3
『ガム』で『悪』ならこれしかないだろうと思ったのですが、もうちょっと時間が欲しかったかなと思います。ネタがしょぼくとも。
一回目
お題『今度の悪』
必須要素(無茶ぶり)『ガム』
文字数『757文字』 未完
タイトル『人生最後の悪事』
俺は自他共に認める悪人だ。
恐喝、強盗、殺人も含めて、裁判にかけられれば有罪になるようなことはだいたいやってきた。
別に犯罪が楽しいわけじゃない。そうしなきゃ生きていけない環境だっただけだ。
世にいう悪いことは、俺にとって生きる手段だった。ただそれだけのこと。
金がなくなったら、また暴力で誰かの金を奪う。それくらいしか、俺にできることはない。
「……ちっ、そろそろ金欠かぁ」
お気に入りのガムを噛みながら次の稼ぎ口を考える。
チンピラから財布を奪ってもハズレの方が多いし、どっかの誰かの家に押し入ろうにもポリの見回りがキツくなってきてる。
銀行は流石に警備が段違いだ。やるとしても一世一代くらいの覚悟でちょうどいい。
犯罪行為はあくまで稼業だ。死んだら捕まったりするリスクが高いなら、避けて通るに越したことはない。
「……味がなくなってきたな」
ぺっ、と道端にガムを吐き捨てる。甘みが無くなったガムなんて、穴が潰れたネジくらい使えねぇ。
穴、か……ギャンブルでもやってみるか? もちろん、賭場の客を脅してたかる方だが。
金持ちじゃなくとも、依存症になったバカは借金してまで現金持ってるだろうからな。石を投げれば現金に当たる入れ食い状態だ。
「っし、手頃なカジノにでも行って」
「行けると思ってんのか?」
瞬間、聞き手を捻りあげられ壁に体を押し付けられる。
「だっ?! テメェ、なにしやがる?!」
「指名手配犯のルークだな? 素顔で堂々と街を歩くとはいい度胸だ!」
ちっ、ポリかよ?!
「くそっ! 大人しく表通りでも散歩してろや!!」
「こっちだってそうしたいがな、お前みたいなクズどもが騒がしいから裏通りまで出張しなきゃなんねぇんだよ! お//(時間切れ)
二回目
お題『めっちゃ娘』
必須要素(無茶ぶり)『リアルな描写』
文字数『1112文字』 未完
タイトル『思春期の子どもは難しい』
「お父さん! ほら、もう朝だよ!!」
「……ぅん?」
おとうさん? おれ、まだこどもどころかおくさんもいない……あ。
「……由美ちゃん?」
「やっと起きた! ほら、朝ご飯できてるから、さっさと着替えてお父さん!」
「いや、君僕の姪っ子じゃん……」
お父さんって何? 真面目に何??
「え? こういうの叔父さん喜ぶかなって。父とお母さんが海外出張から帰ってくるまで面倒を見てもらうんだから、サービスはしとかないとダメって」
「義姉さんか……」
「よくわかったね?」
「親バカの兄貴がそんなこと言うわけないだろ……」
いい加減起きるか、と布団から抜け出せば、本当に朝食が用意されていた。
「すご、和食じゃん」
「どうよ、叔父さん。いつでも嫁に行けるっしょ?」
「ノーコメントで。先に身だしなみ整えてきていい?」
「えー、冷めちゃうよー?」
「その前には戻るから」
まったく、堅物の兄貴からなんでこんな自由人が生まれるんだ? 義姉さんの血が濃いのだろうか?
「んじゃ、改めて。いただきます」
「はーい、どうぞ!」
顔を洗って寝巻きから着替えてから、席について手を合わせる。
向かいの席にはすでに制服に着替えた由美ちゃんが。さすがに待ってられなかったのか、自分の分の食事は片付けられていた。
「白米、味噌汁、漬物に納豆、焼き鮭のおまけに卵焼き……なんか夢見たいな朝食だな」
「一人暮らしになるかも、ってわかってたからね。お母さんに仕込まれた!」
なるほど、海外出張ってそんな前に決まってたのか。たしかに、俺に連絡が来たのも由美ちゃんがうちに来る二ヶ月前だったもんな。
「うっま?!」
「よっし!」
最初に口をつけた味噌汁に思わず驚く。インスタントとは違う、温かみというか懐かしさというか、とにかく俺の舌にあった。
「はぁー、由美ちゃん、前言撤回だわ。君、本当にいいお嫁さんになるよ」
「え? ……そ、そんな素直になられても、照れるんだけど」
「いやいや、お世辞抜きでこれはすごいって。早起きして料理とか大変だったでしょ。本当ありがとうね」
うまー、と食事を堪能していると、なぜか由美ちゃんは静かになった。
あれ? 親族に褒められるってそんなに恥ずかしいもんか?
「どうかした?」
「……べつに」
「そ、そんなに照れなくても。こっちも恥ずかしくなってきたんだけど」
「そんなんじゃないしっ!」
いきなりキレ出した。思春期って難しい。
ちょっと前までは小さかったのに、もう高校生だもんなぁ。時間が経つのは早い。
「まぁ、これだけのう//(時間切れ)
『娘』のキャラクターがラノベ寄り過ぎた気もしますが、『リアルな描写』には何の影響もなかったですね。単純に『リアル』にできなかったともいいます。




