表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1024/1238

1025回目 2022/1/2

 こんなスーパーおばあちゃん、いそうなのが末恐ろしいところです。


 一回目

 お題『すごい母』

 必須要素(無茶ぶり)『若者使用不可』

 文字数『1057文字』 未完


 タイトル『母(90)の恐ろしさ』


 母は強し、なんていうけれど、それが当てはまるのは正直期間限定だ。


 子どもが小さい時、長く見積もっても成人前までしか、その強さは発揮されない。


 なぜなら、子どもが守られなければならないほど弱くなくなるから。一人で立って歩ける力がつけば、強くあり続ける必要そのものがなくなる。


 いくつになっても親にとっては子どもでも、いつまでも親が強くいられるわけもない。


 ……そう思っていた時期も、私にはありました。


「母さん、もういいから」


「ふがふが」


 入れ歯を洗浄中のため、まともな言葉が話せない御歳90の母に、64歳のわたしは肩をさすって止めた。


「もう十分頑張ったから……だからね? 母さん」


「ふがふが」


「もう株の値動きなんて見なくていいんだよ!?」


 少し体を揺する勢いでさするも、母さんは一切反応せずに八つのパソコンモニターに目を向けていた。


 きっかけは本当に情けない話で、私が借金をしてしまって母さんに泣きついたのが始まりだった。


 原因は母さんもやっている株式投資の失敗。旦那と貯めていた老後の資金に手をつけ、元を取り返そうと躍起になってドツボにハマり。


 気がつけば1000万以上の負債になってのしかかっていた。


 私が馬鹿だった。そういって泣きつくことしかできなかった私は、それでももっと馬鹿だったのだ。


 母さんは昔から私に甘かった。三兄弟のうち唯一の女の子だった私を、母さんはベッタベタに甘やかし尽くした。


 だから私も、何か問題を起こすとすぐに母さんに頼るような甘ったれになっていた。還暦を過ぎても直らないんだから、自分でも重症だと思う。


 今回も、もしかしたら母さんの貯蓄から借金の返済にあててくれるかも、なんて打算だけで泣きついたのだ。


 あの時、自分でなんとかしようとしなかった自分を本気で殴って罵倒してやりたい。


「母さん、もういいよ! 資産が! 総資産が怖いことになってるから!!」


「ふがふが」


 残念ながら入れ歯洗浄にはもう少し時間がかかる。コミュニケーションはもう少し取れないだろう。


 でも、口を出さずにはいられない。


 母さんの株式投資の才能が開花して、なんかとんでもないことになっていたからだ。


 母さんに泣きついたのが、ちょうど二年前。なんとかすると言って買ったのが、最新型のパソコンとモニター4台。


 そして、初心者用の株式投資の本を一読した母さんは、私の借金を一ヶ月でチャラにした。


 それから、//(時間切れ)




 二回目

 お題『騙された表情』

 必須要素(無茶ぶり)『トイレ』

 文字数『802文字』 完結


 タイトル『隙間すぎる産業』


「トイレー、トイレー!」


 ヤバい、漏れそう……家出る前に行っときゃよかった!


 コンビニ探してんのにここら全然見当たらないし、駅までは遠いから確実に間に合わないし!


 公園のトイレで妥協しようにも、ここ住宅街のくせに公園ねーし! 家に戻ろうにも、もよおしたのちょうど家と駅の中間距離っつう間の悪さ!


 このままだと、最後の手段『お宅のトイレ貸してください』をやるしかなくなる! それだけはなんとしても避けたい!!


「トイレェ……はっ!」


 あの全身青タイツで直立不動のピクトグラムは!!


「よし、間に合う!」


 ずっと民家ばっかり並んでる場所になんでトイレ? と思わなくもないが細かいことは気にすんな!


 今はモラルとプライドを守る時! 細かいことは便と一緒に水に流せばいいんだよ!


「いらっしゃいませー」


「は?」


 最近の公衆便所は入り口から扉付きかー、なんて飛び込んだ先は……飲食店だった?


「ちょっ!? 騙されたぁ!!」


「どうされましたお客様? トイレはあちらですが?」


「あるんですか?!」


「飲食店ですので。あ、使用後は何かオーダーしてくださいね」


「安いもんだ!!」


 店員さんに指さされた場所へ全力で走る!


 二人目の青ピクトグラムに親指を突き立て、俺はようやく楽園へたどり着いた……。


「はぁ、間に合った」


「それはよかったです。こちら、メニューになります」


「あぁどう、も……?」


 コーヒーが、一杯、5000円?


「ぼったくりじゃねぇか!!」


「トイレ、使いましたよね?」


「まさか、表のピクトグラムわざとかよ?!」


「だとしても注文はしてくださいよ? そういうお約束でしたので」


「詐欺だーっ!!」


 この日から、外出時にはトイレを必ず済ませるようになった……。


 5000円、味インスタントだったし、高ぇよ……。


 もう少しうまく書けたんじゃないかと思います。完結させられたからこそ思えるのかもしれませんが。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ