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1022回目 2021/12/30

 考えすぎて計画倒れになることってありますか? 私はよくあるんですけど、他の方々はどうなんだろうと多少の興味があります。


 一回目

 お題『計算ずくめの過ち』

 必須要素(無茶ぶり)『コンビニ』

 文字数『993文字』 未完


 タイトル『とても不毛で無価値な時間』


 一発逆転がしたい。


「らっしゃーせー」


 このクソみたいな人生から、順風満帆だと誰もが思うような人生に。


 このまま一生コンビニバイトのフリーターに終わってたまるか。


 どうせ死ぬなら、この世の春を知ってから死んでもいいじゃないか。


「ありあとあっしたー。またおこしくらしゃっせー」


 なんでも自分のやりたい放題できる人生……必要なのは金だ。


 それも、はした金じゃない。人生を十回繰り返してもお釣りが来るくらいの金が欲しい。


 こんなシケたコンビニバイトで稼ぐ、うん百倍うん千倍もの金だ。


 かといって、正規のルートで稼げる方法なんてたかが知れてる。


 バイトを増やす? しんどいだけで薄給なのは変わらない。却下。


 宝くじを当てるまで祈る? 誰に? 神なんて最初から信じていないもんに今さら縋る方がダサいだろ。却下。


 起業する? 何を商品にしてどうやって売る? ノウハウは? 元手は? 勝算は? 何にない俺にはできるわけがない。却下。


 ……うん、馬鹿な頭じゃこれ以上の妙案なんて思いつきもしない。


「なら、非正規ルートしかないか」


 バックヤードで休憩中、たばこに火をつけて煙を天井に吐き出す。


 ぼーっとしながら、壁と禁煙の張り紙を見て考える。


 俺が少しの労力で大金持ちになるには、強盗くらいしか思いつかない。


 銀行本体は警備が厳しいし、単独じゃ無理がある。かといって、昭和の三億円事件を模倣しようにも、現金輸送車だって当時よりもっと競馬は厳重なはずだ。


 何日も動向を張って隙を見つける……は、言葉にするのは簡単だけど、絶対ダリィだろそれ。


 俺が求めてんのは、一にも二にも『簡単に一攫千金』だ。会社勤めが嫌でフリーターやってきたのに、金のために真面目なルーチンワークなんて反吐が出る。


「はぁ、なーんもしないで自動的に金が流れてくるシステムがあればなぁ……」


 そんなもんがあれば、働くこともせずに遊び呆けて楽しい人生になるだろうに。


 現実は資本主義でガチガチに固められた国じゃ、体と頭と時間を資本に稼ぐしかない。


 時は金なり。こうして馬鹿な妄想に耽っている間も、人間に平等に時間が流れ不平等に格差が開いていく。


 ただ一方向に流れる時間の速さは等速でも、個々人に流れる時間の価値は変動するなんて、おかしなへ?//(時間切れ)




 二回目

 お題『死にぞこないの霧雨』

 必須要素(無茶ぶり)『ラストで死ぬ』

 文字数『871文字』 未完


 タイトル『復讐の行く末』


「ごほっ! ……っつぅ」


 ようやく落ち着ける。


 霧雨が傷口に滲みやがる。くそ、これじゃあ放っといたら失血で死ぬなこりゃ。


 刺し違えてでも殺すつもりだったのに、返り討ちでこのざまとはな。笑えないくらい笑えるぜ。


 だが、市長のボディガードを道連れにしちまったな。ターゲットはあくまであのクソヤロウ一人だけだったってのに。


 これで俺も立派な殺人者だ。どうせなら、その汚名を市長で被りたかったが、そう人生は上手いこといくようにはできていないらしい。


「っ…………っ」


 足音が近づいてきた。追手だろう。


 あーくそ、腹と肩に穴空いてんのに、息止めとかさせるんじゃねぇっつの。


 もうすぐアラフィフのジジイだぞこっちは。自分の命の使い方くらい、大人しく達成させてくれてもバチは当たらねぇぞ。


「…………はぁ」


 行ったか? そうでなくとも限界は近い。


 手当できたらもう少しマシだろうが、決死覚悟の装備に延命用の医療道具なんざ含まれていない。


 市長を、俺の妻と子どもを車で轢き殺した挙句、事件自体を揉み消しやがったクソヤロウを殺せれば、余生なんざどうでもよかったからな。


 長く生きることに未練はない。


 向こうに行って妻と子どもに愛想を尽かされても構わない。


 これはケジメだ。俺が決めた、俺だけのためのケジメなんだ。


「お母さん、今日の晩ご飯は何?」


「何だと思う?」


 だんだんと意識が遠くなっていく中、他愛のない親子の会話が耳に入ってきた。


 適当な茂みに紛れ込んだが、どうやらここは公園らしい。こっそり覗き見れば、傘をさして帰宅しようとする人々がまばらに見えた。


「……あ」


 そこで、見てしまった。


 さっき聞こえた親子連れの声は、クソ市長の妻と子どもだった。


「今日はね、ウィルの好きなシチューだよ」


「シチュー?! やった!! お母さん、早く帰ろう!!」


「そう慌てないで。転んじゃうから」


 デジャヴがよぎる。


 そうだ、俺の妻も買い物からの帰り道だった。


 な//(時間切れ)


 お題で『死にぞこない』と生きながらえさせておいて、無茶ぶりで『ラストで死ぬ』とか矛盾をぶち込んでくるのどういうことですか?


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