1021回目 2021/12/29
『旧約聖書』の『巨人』を調べるのに時間がかかりました。『ネフィリム』は、ちょいちょい聞いたことのあるワードでしたね。
一回目
お題『楽観的な巨人』
必須要素(無茶ぶり)『旧約聖書』
文字数『678文字』 未完
タイトル『巨人族の生き残り』
ネフィリムと呼ばれる存在がある。
旧約聖書に登場する巨人を指し、神と人の娘の間にできた子とも、巨人と人との間にできた子とも言われる。
異端の生まれを強調するためか、ネフィリムは食糧がなくなれば共食いをする存在と書かれ、禁忌を平然と行える野蛮なもののように描かれた。
ただし、解釈によっては単なる異教徒の暗示であり、自分たちの仲間以外は認めない排他的な側面が垣間見える描写であることも、知っておく必要がある。
人間は社会的動物でありながら、同種に対しても異端と見るや簡単に排斥できる、残酷な生き物だ。
人種、文化、肌の色など、些細な違いを異端とあげつらい、相手を下に見て優越感に浸る醜い生き物。
たとえ神や巨人の遺伝子を加えたとは言え、人間そのものが持つ凶悪な因子は消えないのだと、ネフィリムは示しているのかもしれない。
「ネフィリムなー。ハーフじゃダメなん?」
「それ、特定地域の人間しか使わない言葉だろ?」
「ありゃ、そうだっけ?」
あっはっは、と笑い声を上げるのは、話題に上った巨人である。
人間の血が混ざってない、純度100%の巨人族は、四メートルを超える体を揺らしておおらかに笑っている。
「にしても、人ってのはずいぶんと空想力が豊かだな。そもそも、巨人が人と交われるのか?」
「神もしばらく地上に顔を見せてねぇだろ? あぁ、まぁこれが書かれた時代は、まだ神との交流も盛んだった頃合いかもしれねぇが」
「神は飽き性なんだよな。自分で人を作っておいて、思い通りにならなくなったら放置とは、なんとも哀れな//(時間切れ)
二回目
お題『難しい独裁者』
必須要素(無茶ぶり)『日本人使用不可』
文字数『681文字』 未完
タイトル『軍人、即位したくない』
「では、満場一致で次期サルーン王国国王は、シルヴェスト様にお任せしようと思う! 拍手!」
歓声と共に同志たちの拍手が送られた。
「あ、あぁ。みんな、ありがとう……」
「おや、どうされましたかな、次期国王陛下? 一国を率いると言うのに、いささか覇気が足りませぬぞ」
「……ここには元革命軍の同志しかいないため、軽口を叩かせてもらうが……私には荷が勝ちすぎるかと」
「はっはっは! それこそ面白い冗談だ。シルヴェスト陛下は我らのような寡兵を運用し、圧政を敷く愚王を見事討伐せしめた英雄ではないですか。己の大器を誇りこそすれ、謙遜など今さら似合いませぬぞ」
わはははは、と笑っておられるとこは申し訳ないが、いや本当に適正ないんだよ私。
そもそもわかってる? 革命やら改革やらって、ほぼ確実に一発目は失敗するんだって。
そりゃそうだわな。私みたいな筋金入りの軍事馬鹿に政治などわかるはずもない。
軍記や地図や報告書ならいくらでも読めるが、貿易や経済、税の帳簿なんぞ見せられてもさっぱりだ。
この革命軍に参加したのも、私が討ち取った国王の治世があまりにも酷かったからというだけだ。自ら国盗りを行おうなんて野心はカケラもなかった。
新国家体制において、上のポストに重用してもらいたい欲はあったが、それでも軍事関係を想定していた。国政なんぞ露ほどもわからんぞ。
「……時に、王城陥落戦において、捕虜として残っている文官はどれほどいる?」
「む? 捕虜など残しておりましたかな?」
「いや、どうでしょう? 愚王の圧政を諌めぬ矮臣しか//(時間切れ)
ここにミリオタでも歴史オタでもないのに、革命後のゴタゴタを書こうとしたバカがいます。




