1015回目 2021/12/23
『メジャー』の段階で『メジャーリーガー』しか出てこず、自分でもよくわからない展開にせざるを得ませんでした。
一回目
お題『メジャーな新卒』
必須要素(無茶ぶり)『英検』
文字数『960文字』 未完
タイトル『噂の新人』
「今年の新卒、ヤベーのがいるらしいな」
「何だそれ? 元ヤンの総長とか?」
「それはお前だけで十分だよ」
「誰が総長だ。副長だよ、副長!」
「普通は元ヤンを否定するもんだからな?」
入社二年目の同期で元ヤンだが、案外馬があって話す機会が多い。
今も昼休憩で自販機のコーヒー片手に駄弁っているが、午後からは外回りの営業に行くらしい。
まぁこいつ、事務仕事はてんでダメな代わりに営業の成績高いからな。適材適所ってやつだ。
「新卒に話戻すけど、いわゆる帰国子女らしい」
「ってことは、女?」
「いや男。帰国子女って男女両方に使われる言葉だぞ、念のため」
「なんだ男かよ……そいつがどうかしたのか?」
「うちって基本的に営業は国内だけだったろ? まぁ中小企業なんてそんなもんだけど、その留学生新人がマルチリンガルで、いろんな国から注文が来るようになったんだと」
「へー」
「へー、って、いいのかよ? 営業成績、余裕でお前より上だぞ?」
「は?! 後輩に負けてんのか俺は?!」
「ってか、全社員敵わないくらいぶっちぎりらしい……何でうちきたかわからんレベルだとよ」
別に中小企業の中でも有名ってわけでもないのに、メジャーリーガーが出向してきたみたいな場違いさがあるんだよな。
「しかも、その新人がきっかけで来年海外事業部を作るとか何とか。営業に力入れるなら、俺らも最低限英語とかできなきゃまずいかもしれねぇぞ?」
「社会人になってからも勉強とか、やってらんねぇぞ?! 英検なら何級までできたらいいんだそれ?!」
「準1か1級じゃないか? 日常会話はもちろん、ビジネス用語も使ってプレゼンしなきゃなんないんだから、2級そこらでいいわけないだろうし……そもそも、英語の対話能力なら英検よりTOEICだぞ?」
「とーいっく? 何だそれ? 新しい試験か何かか?」
「前々からある英検の別バージョン的なやつだよ」
「うげ?! そんなのあんのかよ?!」
むしろTOEIC知らないのかよ。元ヤンとは聞いていたが、どんだけ勉強を避けてきたんだ?
「くそー、会社でもてっぺんとれねぇのか、俺は!」
「え? お前現役時代総長狙ってたの?」
「当たり前だろ! 男ならてっぺんとってなんぼ//(時間切れ)
二回目
お題『魅惑の撃沈』
必須要素(無茶ぶり)『暦』
文字数『620文字』 未完
タイトル『宇宙の歴史』
「だっるぅー」
「歴史の授業になるといつもそれだな」
「だって、自分が生まれるうんと前の星間戦争なんて誰が興味あるよ? ロマンとか言われてもわからないって」
新星歴256年。
人類が宇宙開拓に本格的に乗り出して二百年以上が経過した時代、宇宙インフラが経済活動の重要な役割を担っていた。
地球に根を張っていた時代の名残りで組まれたカリキュラムの他、学生の授業に宇宙産業の分野にまつわる勉強が組み込まれるのが一般的になるほどだ。
学校を卒業した学生たちが、進路を進学か就職かの二択にできるほど、早くから教育を施されている。
それだけ人材不足に悩まされているからでもあるが、長年好景気の業種であり就職希望者も多い。
その宇宙インフラ事業の基礎教養の一つとして、宇宙開拓史の授業があった。
「普通に興味なくないか? どこの国が作った宇宙船がいつどこの宙域で消息をたったかとか、今はない国同士で利権争いが起こって戦争が起きたかとか、マジで何の役に立つんだよ?」
「いや、そりゃ知っとかないとキツい情報だろ。何も知らずに航行車飛ばして、デブリ帯に突っ込んだらそれこそ死ぬぞ?」
「あー、戦争跡は不発兵器が残ってるから、下手に衝撃を与えたら連鎖爆発するんだっけ?」
「古代史にあった地雷撤去とかと似たような状況だな。昔の宇宙戦艦は技術が未発達で、なんでもデカく建造されてたみたいだから、瓦礫撤去も大変らしいぞ」
//(時間切れ)
SFっぽい方針が決まった後は何もネタが出てこなかったので、かなり無理やり作った自覚はあります。一日『即興小説』休んだんですけど、勘が鈍ったのかもしれません。




