1014回目 2021/12/22
本当に残念ですが、下ネタしか出てきませんでした。
一回目
お題『きちんとしたあそこ』
必須要素(無茶ぶり)『哲学的な思想』
文字数『1027文字』 未完
タイトル『指示語の不思議』
「……なぁ、あそこってどこだ?」
「え? 下ネタ?」
「違う。あそこはどこだ? って聞いてる」
「股間?」
「……お前、人の話聞いてるのか?」
「えー、もう女の子に何言わせるのー? 具体的にはち」
「言わせるか! そもそも自分から言うなバカ!」
学校から帰宅して、いつも通り俺のベッドを占領する幼馴染が相変わらず下品だ。
こいつを見ていて思う。清楚でかわいい女の子なんて存在しないんだと。青少年の夢を返せ。
「そういうのを言わせたいお年頃なのかなって。違うの?」
「……これだよ」
勝手に俺の漫画を読み漁っていた幼馴染に、さっきスマホに届いた仕事中の親からのメッセージを見せる。
「『あそこ行ってきて。ほら、あそこあそこ』? どこよ?」
「俺がさっきから聞いてたのはこれのことだ。なんで下ネタを強要する流れになったんだよ」
「え? だってタクが隠してるエロ本ってそう言うシチュ多いじゃん?」
「テメェは何を読み耽ってやがったんだテメェ!?」
「ぶふっ! タク、テメェって二回言ってる! 文句の頭とお尻で二回言ってるぅ!!」
「笑いのツボ独特だなテメェ!! いいから漫画返せ!!」
腹抱えている間に漫画を奪うと、ご丁寧に普通の本棚にあった漫画のカバーを被せて偽装してやがった!
こいつ、テストの点数は悪いくせにこういうところは頭が回りやがる!
「大丈夫だよ。タクが幼馴染属性があっても、私は受け入れてあげられるから」
「ねぇよ! 捏造すんな!!」
無駄にいい笑顔なのがさらにムカつく! 自分が女で俺が男だって忘れてんのかこのバカは!?
「あー、おもしろ……で、『あそこ』だっけ? 心当たりないの? 買い物系でしょ、このテンションは?」
「お前、メッセージアプリの文章でテンションとかわかんのかよ?」
「文脈でわかるっしょ? で、どうなの? 朝におばさんから買い物頼まれてたとか、朝じゃなくても数日以内に何かがほしいって言ってたとか」
「何かって……あー」
そういや、みりんが少ないとか言ってたような……。
「なる。じゃあそれかどうか聞いてみよう。スーパーでみりん? くらいで伝わるでしょ。あとはレスポンス待ちでオーケー」
「……はいはい」
『あそこ』がどこかわからないうちに動いても、体力無駄にするだけだから指示は的確なんだけど、こいつに従うの純粋に腹立つな。
「はぁ……年々「//(時間切れ)
二回目
お題『地獄弁当』
必須要素(無茶ぶり)『インドカレー』
文字数『871文字』 未完
タイトル『中学生のお昼事情』
「昼飯だー!」
授業終わりのチャイムと共に活気を取り戻す学生たちの中、ひときわ元気になった男子生徒がいた。
「さっきまで半泣きだったのにすぐ復活したなお前」
「相変わらず数学はダメっぽいよな。次のテストどうよ?」
「あー! あー! きーこーえーなーいー!」
友人らしい同級生が集まってくるも、目を閉じ耳を塞いで現実逃避に忙しい。
友人たちが苦笑しつつ近くから椅子を寄せ、彼の机で弁当を広げた。
「あれ、お前今日パンなの? 珍しいな」
「作る時間なくてさー。めんどかったからコンビニで買ってきた」
「え?! お前自炊してんの?!」
「んなわけあるか。お袋が『弁当食いたきゃ自分で作れ』ってキレたんだよ。下手に文句言えば晩飯もなくなりそうだから、しゃーなしに自作してるわけ」
「うわぁ、大変そうだな」
友人二人がビニール包装を破いたり、スタンダードな二段弁当を広げる中、数学が絶望的な彼は妙に静かだった。
「おいどうした? さっきから大人しいけど、嫌いな食べ物でも入ってたか?」
「ガキじゃあるまいし、んなことで落ち込むタマかよ。どれどれ? お前の弁当は……」
異変に気づいた友人たちが彼の手元を覗き込むと、途端に真顔になる。
「……おかずが、ない……」
一段の弁当には、真っ白な平原が広がっていた。
日の丸ですらない一面の銀シャリは、潔さだけが取り柄と言えよう。食べ盛りの中学生にとっては地獄のようなラインナップであることは確かだ。
「……ドンマイ」
「うちよりキツい家があるとは思わなかったわ……グッジョブ」
「せめてグッドラックって言ってやれよ」
惣菜パンを齧りながらトドメを刺した友人と、フォローを入れようとする友人に構わず、彼はなんとか息を吹き返す。
「いや、まだだ! このスープ用の水筒が残ってる!」
「何だ、カレーかよ。心配して損した」
「味噌汁かも知れねーぞ? 開けてみ?」
「アタリのおかずこい! オープン!」
かくして、開けられた蓋の中身はカレーではあ//(時間切れ)
集中力が切れてきたのか、自分でもわかるくらいつまらない内容になったと思います。




