1013回目 2021/12/21
すみません、正直何も思い浮かびませんでした……。
一回目
お題『少年の悲しみ』
必須要素(無茶ぶり)『日本酒』
文字数『802文字』 未完
タイトル『助命の神頼み』
「おねがいします、おねがいします……お父さんとお母さんを、助けてください」
少年は居間に飾られている神棚に、必死に祈っていた。
神棚には料理酒ではあるが御神酒が供えられ、涙を浮かべながら祈る姿は痛々しい。
少年は信心深い人間ではない。まして、普段は神様なんていないと思っていたような子どもだった。
それが、こうも熱心に祈りを捧げるようになったのは、ちょうど少年の背後でつけっぱなしになっているニュースが原因だった。
『繰り返し、お伝えします。本日午後三時ごろ、〇〇山で土砂崩れが発生しました。一部道路が通行止めになったほか、トンネルが崩落して多数の人が生き埋めになっているとのことです。現在も救助は続いておりますが、土砂の量や二次災害のおそれもあり、作業は難航している模様です』
この事故に、少年の両親が巻き込まれていたようだ。この様子から、トンネルの中に取り残されているのだろう。
「おねがい、します……おねがいします……」
少年は信心深い人間ではない。ゆえに、正式な祈り方もわからず、ただただ頭を下げることでしか誠意を伝えられない。
また、少年はパジャマ姿であり、座って祈っている間も汗が止まらずにいた。
息も荒く、顔は熱っぽい。風邪のような症状は朝から少年を苦しめていたもので、今も体を蝕んでいる。
「ぼくは、どうなってもいいから、おねがいします……」
少年の両親が事故に巻き込まれた原因は、彼の病状にあった。
息子の一向に良くならない体調を心配し、薬を購入しに車で出かけた矢先の事故だったのだ。
少年が両親の危機を知れたのは、他でもない両親からの連絡があったから。
普段から利用していたチャットアプリでメッセージが届いたのが数時間前。それ以降は両親の携帯の電池が切れたのか、電波が届かなくなったのか、連絡は途絶えたままだ。
しょうねんか//(時間切れ)
二回目
お題『腐った冬』
必須要素(無茶ぶり)『ラジオ』
文字数『859文字』 未完
タイトル『異常腐期』
『今年の異常腐期は半年以上経っても続いており、いまだ外出には一層の注意が必要です』
「……って言われてもな。さすがに食料が足りないんだよ」
出演者が出られなくなるからテレビはほとんど使わず、情報が比較的早く流されるラジオの声に耳を傾ける。
ため息をこぼして窓の外を見れば、カビのような色をした雪が降っていて、今からここを突っ切るのかと思うと嫌になる。
一昔前まで、地球温暖化やら異常気象やらが問題になっていたが、ここ数年で新たに発生した異常気象が腐期だ。
文字通り、あらゆる有機物が急速に腐っていく現象で、いまだメカニズムは解明されていない。
例年は梅雨と似たような感じで、夏場に発生し長くても一ヶ月ほどで終わるはずだった腐期が、今年は何を間違ったのか十二月になっても終わることがない。
最初に腐期が訪れた時は大変だった。死者が大量に出たのだ。
有機物を腐らせるとは、もちろん生物も含まれる。野生動物や家畜に始まり、人間まで腐らせるのだから尋常ではなかった。
しかも動物性繊維も腐らせるため、腐期が全世界で確認されてから化学繊維の需要が一気に高まった。
腐期に対する簡易防護服になる化学繊維の服は値段が高騰し、大量の腐死者が出ているアフリカ大陸では一枚の上着をめぐって殺し合いが起きた国もあるらしい。
そんなヤバい環境の中、人類ができたのは飼料や家畜を守り、なるべく外に出ないこと。
幸い、プラスチックの袋やアルミの缶詰めなんかに詰められた食品は腐期の影響を全く受けなかったので、保存食にはすぐ困ることはなかった。
しかし、新たに製造・加工しようとした原料は腐期初年度に軒並みダメにされ、世界的な食糧不足はより深刻となっている。
日本はまだ恵まれている方とはいえ、半年以上も引きこもれるほどの備蓄を貯めている家なんて早々ないだろう。
事実、俺の家も食糧が尽きかけているし、ラジオのニュースでは食料の買い出しに出かけたことで行方不明や死亡をにんていかれとされる//(時間切れ)
造語まで作ってみましたが、かなりふわっふわしたまま終わってしまった印象です。




