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1011回目 2021/12/19

『事件』をやるにしても、ちょっと特殊な案件に走り過ぎたかな? と反省はしております。


 一回目

 お題『愛と憎しみの事件』

 必須要素(無茶ぶり)『沖縄』

 文字数『949文字』 未完


 タイトル『愛情の裏返し』


「うわ……ひでぇなこりゃ」


 通報を受けて駆けつけてみれば、マンションの一室は血まみれだった。


 通報者は隣人で、叫び声と怒鳴り声が入り混じった異様な声が聞こえた、とのことだった。


 なるほど、前者は被害者のもので、後者はさっき現行犯で逮捕された犯人のものだろう。


「あれ? 新人はどうした?」


「とっくに外に出て吐いてますよ。一年目でこの現場は、さすがに同情しますがね」


「違いない。俺も、こういうのを見て吐いたのは三年目だったな」


 それくらい、遺体の損壊が激しく苛烈だった。


 被害者は二人。男女一人ずつで、どちらも顔が判別できないほど殴られている。


 犯人は若い女だった。逮捕直後、放心状態なのか受け答えはほとんどできないようだったが、漏れ出る言葉から十中八九、痴情のもつれだろう。


「にしても、浮気相手だけじゃなくて交際相手までこのザマか。今回のホシは容赦ないですね」


「一気に爆発するタチだったんだろう。衝動的な犯行で、これよりえげつない現場も見てきたから、そういう人間がいるのは知ってる」


「警部も大概、修羅場潜ってますよね」


「安心しろ。いずれ警部補も慣れる」


「慣れたくないですよ、こんなのに」


 横目で見ると、警部補の顔色は悪い。吐くのを我慢しているようだが、こういう時は吐いてしまった方が楽になる。経験則だけどな。


 まぁ、意地を張るならそれでもいい。人間は本当にいろんなタイプがいるからな。口出ししない方がいいこともある。


「しっかし、凶器がこれとか、大丈夫なんですかね? 沖縄の守り神でしょ、確か?」


「シーサーの置物だな。おそらく、浮気相手の贈り物だろう」


「……え? 待ってくださいよ。沖縄出身って、男の方じゃ……?」


「確定じゃないが、今回は同性愛カップルへの横恋慕による事件だろう。室内の調度品を見てみればわかる」


 警部補は目を丸くしていたが、現代ではそう珍しいことでもない。


 そうでなくとも、この部屋は男物だと思われる品が少なすぎる。ほぼゼロと言っていい。


 軽く聞き込みした情報でも、女性二人でルームシェアをしていたらしく、男の影は今回の事件発覚までほとんどなかった。


 これだけの怨恨を臭わせるじけんで、//(時間切れ)




 二回目

 お題『夜とお嬢様』

 必須要素(無茶ぶり)『チョイ役』

 文字数『931文字』 未完


 タイトル『吸血姫のモブ従者』


「おはようございます、お嬢様」


「……おはよう。また顔色、悪くなったね」


「お気遣い、痛み入ります」


 日が沈んだ夜。いつものように起床なされたお嬢様に礼を尽くす。


 お嬢様は、いわゆる吸血鬼だ。しかも貴族階級。文字通り、棺桶の箱入り娘ではあるが、人間の俺なんて一息に殺せるだろう。


 生物としての強度が違いすぎるんだ。日中は完全に活動できないというデメリットも、夜の支配者という名実ともなった異名で帳消しになる。


 噂では日の下に出ると灰になる、なんて言われてるらしいが、実際はもう少し穏当だ。


 ものすごい貧血になるらしい。それこそ、目眩で立っていられないほどのきつい症状で。


 灰に、ってのはかつての魔女狩りが影響しているそうだ。魔女だけでなく、吸血鬼のような異人種もよく裁判にかけられ、火刑に処されたらしい。


 屋外で野ざらしの火刑だと、火力が足りずに肉体が灰になることはないが、異人種というだけで人間との違いを鮮明にしたい人間はいる。


 世界の敵に仕立て上げ、殲滅や惨殺を平気で行えるのが人間の恐ろしさだ。


 そして、家族であっても金のために人間を売ることに躊躇のない、悪魔のような種族でもある。


「本日の朝食はいかがされますか?」


「……少しだけ」


「かしこまりました」


 種族的な強さは抜きにしても、階級からして違う俺からすれば、吸血鬼の姫は拝顔すら処罰の対象になる。


 決して顔を上げず、床を見つめてお嬢様に近づいて、仕立てられたスーツとシャツの袖をまくった。


「どうぞ、お召し上がりください」


「……ごめんね」


 注射よりも大きな犬歯が、皮膚と血管を突き破った。


 痛みはない。蚊ではないけど、吸血鬼は吸血の時だけ唾液に鎮痛作用のある物質が分泌されるらしく、噛まれる側は苦痛を感じにくい。


 中にはその鎮痛効果が効かずに苦しむ人もいるそうだが、俺は一般的な人間と同じだったようだ。こんなところで特別感が出ても嬉しくないので、自分の平凡さに安心したのを覚えている。


「んっ、くぅ……」


 少しだけ、とお嬢様はおっしゃっていたが、少しにならないのは重々承知している。


 吸血鬼にしかわからないかんか//(時間切れ)


 モブってゲーム用語っぽいので、あんまり使わない方がいいかもですね。そういう色を濃くした作品なら話は別ですけど。


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