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1010回目 2021/12/18

 知ってる人は知っているヒグマの獣害事件をちょろっと出しました。興味がある方は調べてみては?


 一回目

 お題『ありきたりな遭難』

 必須要素(無茶ぶり)『北海道』

 文字数『880文字』 未完


 タイトル『遭難しました知床で』


「どうなんですか?」


「……うん! 迷った!」


「……つまり?」


「遭難だ!」


「やっぱりぃぃ!!」


 北海道は知床半島。


 世界遺産に認定されて注目度が上がり、熱が落ち着いてきた頃に物見遊山で山に入ったのが間違いだった。


 さすがに私も、一緒についてきた先輩も、登山の経験はある。初心者でレベル高めの山々を練り歩こうとするほど無謀ではない。


 が、甘かった。経験者であっても油断すべきじゃなかった。


 今はもうどこにいるのかすらわからない。先輩が根拠もなくズンズン進んだせいで、迷ったと疑い出した地点にすら戻れない。


 遭難した時の鉄則は、無闇矢鱈に動かないこと。体力の消耗を抑えつつ、救助を待つのが最善だったはずなのに。


「筋肉バカな先輩はともかく、私まで冷静さを欠いてちゃこうなるのはわかりきってたことなのにー!」


「あっはっは! 完全な判断ミスだな!」


「アンタにとやかく言われたくないですよ!!」


 積極的に遭難したがった人にミスとか言われるとめっちゃ腹立つ!


「ともかく、現在位置も方位もわからないんじゃ、動きようがありません。ひとまずここで待機して、残りの食料と消費配分を考えた方が建設的です」


「あ、水はどうする? ここにくる途中で喉渇いたからガブガブ飲んじまったけど」


「遭難してる自覚ないのかアンタは!!」


 自覚してたら迂闊なことしないか、チクショー!!


「ともかく! ちゃんと危機感持ってくださいよ?! ここは本州と違って出てくるのはツキノワグマじゃなくてヒグマです。サイズも危険度も上なんですから、目ぇつけられたら終わりだと思ってくださいね!」


「なんでだ? クマなんか出てきても俺がぶっ倒しゃいいだろ?!」


「福岡大学ワンダーフォーゲル部の事件くらい知ってますよね?! ヒグマ舐めたら死にますよ冗談じゃなく!!」


 私は話聞いただけで怖かったんだから! 嫌だよ、遭難した挙句にヒグマに追い回されるなんて!


「いや、そもそもあの事件は一度ヒグマに目をつけられた食料を奪い取っちまったのが//(時間切れ)




 二回目

 お題『破天荒な軽犯罪』

 必須要素(無茶ぶり)『ボーイズラブ』

 文字数『1055文字』 未完


 タイトル『すべてがガラスの向こう側だったなら』


「……君ねぇ、自分がやったこと、悪いと思ってる?」


 黙秘を貫く。


 そりゃあ、万引きは犯罪だ。この本屋にも店内ポスターでそれっぽいの掲示してたし、万引きが犯罪だとわからない年齢でもない。


 でも、黙秘する。そもそも、気軽に言えるはずもない。


「成人指定の本はたしかに買いづらいかもしれないけどね、盗んじゃダメだよ」


 とんとん、と店長らしきおっさんの指が机を叩く。その隣には、俺が盗もうとした本が積まれていた。


「ましてや、BL本はそりゃあ気が引けるでしょうよ。男でその趣味は、かなり少数派だからね?」


 ……そうだ。


 俺が盗んだのは男の同性愛を扱った、ボーイズラブの本ばかり。


 ただ、俺の趣味ってわけじゃない……姉貴に買ってこいと言われたのだ。


『自分で買うのは恥ずかしいから』だと? 弟が買いに行くのはいいのかよクソ姉が。


 しかも、経験上わかっていたことで、代金すら立て替えを建前に踏み倒す気満々の姉のことだ。俺が金を出したところで、金が返ってくるとは思えない。


 ホモ疑惑を持たれる上に金まで支払わされる……罰ゲームにしてもタチが悪い。もはやいじめの域だ。


 だから、ふと思ったんだ。


 金、払いたくねぇなぁ……って。


 気づけば手に取った商品をスクールバッグに入れて、レジを通さずに店を出ていた。


 そんで捕まってこのざまなのに、微塵も後悔とか反省が浮かばない。


 たぶん、他人事だからだな。万引きしたのも説教食らってるのも俺だけど、自分がやったことにどうしても思えないんだ。


 だんだん説教の声も遠く感じる。他人事の感覚が強くなる。


 あぁ、なんか、どうでもいいな。


「本当に、すみませんでしたっ!」


 突然、後ろから頭を押さえつけられた。


 強制的に下げさせられた頭に疑問が湧くが、すぐに頭に触れた手から伝わる震えに、冷静さが戻ってくる。


 目の動きだけで横を見ると、母さんが深く頭を下げていた。無理やり押さえつけられている俺よりも深く、深く。


「……ぁ」


 ようやく、実感が湧いてきた。


 いつも口うるさくて暴力的な母さんが、必死に謝っている姿は、いい知れない寒気を俺にもたらした。


 なんで母さんがいるのか? 考えたらわかる。目の前の人が呼んだんだろう。俺は未成年だから、保護者に連絡がいくのは当然だ。


 連絡先は、俺が教えた、と思う。ぼーっとしている間にそんなやりとりがあったことも、電話をしていたことも、あったようなきがする//(時間切れ)


 万引きはれっきとした犯罪ですからね。軽い気持ちでも自暴自棄でも、絶対にやらないようにしましょう。お店の人も大変ですから。


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