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1008回目 2021/12/16

 私は見たことありませんが、誰か知りませんか? 『団地妻の消しゴム』って何?


 一回目

 お題『団地妻の消しゴム』

 必須要素(無茶ぶり)『幼女』

 文字数『1117文字』 未完


 タイトル『変な消しゴムを拾った』


「いてっ?!」


 学校からの帰り道、ただ道を歩いていたら頭に軽い衝撃を受けた。


 頭を押さえてうずくまる、なんてほど強い痛みじゃなく、本当に軽い感触だった。


「なんだよ……?」


 少し苛立ちを覚えつつ、まず下を確認する。何が落ちてきたのか確認するためだ。


「……なんだこれ?」


 すぐにそれらしいものは発見できたけど、いや、本当に何だこれ?


 物体だけを見るなら、それは消しゴムだ。特に何の変哲もない、使われた形跡のある消しゴム。


 ただ変なのは、消しゴムカバーに印刷された文字とイラストだった。


「団地妻って……誰がいつ使うんだよ、こんな変な消しゴム?」


 何というか、成人向け雑誌の表紙みたいな、ちょっと艶かしいポーズをした女性と、堂々と『団地妻』と書いてある消しゴムカバーは、逆に潔い気がする。


 かといって、絶対に日常使いに適さないデザインのそれは、まずどこで購入できるのかさえ謎だ。


「一番の謎は、どうしてこれが僕の頭に当たってきたのかだが」


 そこでようやく上を見る。何気に団地妻消しゴムのインパクトがすごかったのか、しばらく消しゴムカバーを見ていた自分が少し恥ずかしい。


「……は?」


 しかし、まさかそれ以上の衝撃を覚えるとは、数秒前の僕は知るよしもなく。


「え? あの子、が?」


 ちょうど、僕が通っていたのは団地のすぐそばで、僕が上を見た先には窓から顔を出して嬉しそうにしている女の子がいた。


 そう、女の子。落とした消しゴムカバーの団地妻とは程遠い、下手をすれば未就学児くらい小さな幼女が、この消しゴムの所有権を主張するように自分を指差しているのだ。


 ……念のため、周りを見渡してみるが、他に人はいない。目もバッチリ合っていたし、僕に向けてしていたジェスチャーに違いないだろう。


「……えぇ」


 中学生の僕より遥かに年下の女の子が、中年のおっさんみたいな趣味の文房具を使っている事実に、言いようのないやるせなさを感じてしまう。


「ひとまず、届けてやるか」


 軽く手をあげて頷き、少女の部屋まで向かう。


 外から見る限り、四階の部屋らしいから、ちゃっちゃと届けてやろうと思う。


 下世話な想像で悪いが、こんな消しゴムを使わされている時点でろくな家庭じゃないだろう。触らぬ神に祟りなし。さっさと返して、さっさと忘れよう。


「ここか?」


 表札には『佐渡』と書いてあった。微妙に珍しい苗字だな。


「あっ! おかーさん消しゴム!」


 チャイムを鳴らすと、すぐにさっき顔を見せた少女が顔を出した……お母さん消しゴム? シャレにしてはなかなかドぎついジョークだ。//(時間切れ)




 二回目

 お題『生かされた弁護士』

 必須要素(無茶ぶり)『一人称』

 文字数『988文字』 未完


 タイトル『とんだとばっちり』


 事務所を通さずにきた個人依頼だから、最初から何か怪しいとは思っていたんだ。


「で、兄ちゃん? あんたうちのお嬢をつけ回して、何のつもりだったんだ?」


「え、えぇ〜っ、と……」


 言えない、そのお嬢様に依頼されて弁護士の仕事してましたなんて言えない!


 守秘義務もそうだけど、もし話してしまったら本物のヤバい親御さんが出てくるはず!


 舎弟とか言ってこんなごろつき連中が同じ家に居座るんだ、絶対ろくな家業じゃない!


「じ、実はとある人物から依頼を受けまして、そちらのお嬢さんについて調査をしておりました……」


 上手い言い訳が思い浮かばなかったから、事実と嘘を混ぜる!


 言葉を濁せば情報は出し渋れるし、依頼人の本当の依頼もごまかせる。


 一時凌ぎでしかないが、それでいい。元々の調査期間も数日の予定だったし、こう言うお家事情がなかったら割と簡単に済む案件だ。


 踏ん張れ、俺! ひよっこでも弁護士なんだ、たかだかヤクザ五人に囲まれた程度で怯むんじゃない!


「ほぉ? うちのお嬢を、ねぇ……?」


「ひっ?!」


 え?! なんでナイフが首筋に?!


「テメェ……どこのシマの回しもんだ?」


 ミスったぁぁっ!!


 どこの何が悪かったのかはわからないけど、今確実に俺言葉選びをミスった!!


 シマ? 何のこと? ってか、こんな込み入った事情があるなら先に言っといてよ依頼人さん!


 ……ジェスチャーでゴメンってされても遅いんだけどぉぉ!?


「いえ、その、おそらくそちらがお考えになるような案件ではないのですが……」


 だってそうだろ、知り合いの誕生日に何を渡せばいいのかわからない、って依頼だぞ?!


 そんなもん周囲の人に相談しろやって思ったさ! でもお金積まれたらやるしかないじゃない! 貧乏なんだよペーペーは!!


「うちと関係あるかは俺らが決めることで、テメェが決めつけることじゃねぇんだよ!!」


「はいっ!! ごめんなさいっ!!」


 急にキレるなよ、怖ぇよ!!


 まだ他の先輩のサポートしかやったことのない俺じゃ、マジモンのヤクザの対応なんて荷が勝ちすぎんだろ!


「ち、ちょっとヤス! さすがに言い過ぎなんじゃ」


 おぉ! 助けてください依頼主のお嬢さん!


 俺、あんたのかわいらしいお願いに殺されかけてます!!


「//(時間切れ)


『弁護士』って便利屋じゃないのは知ってますけど、実際に相談料を払ったお客さんにこんな依頼されることあるんでしょうか? 完全脳内ファンタジーなので、これ書いたのちょっと恥ずかしくなってきてます。


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