表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1006/1238

1007回目 2021/12/15

『ヱ○ァンゲリヲン』を思い浮かべない方がどうかしている……そうは思いませんか?


 一回目

 お題『捨てられた経歴』

 必須要素(無茶ぶり)『二号機』

 文字数『797文字』 未完


 タイトル『リビングデッド』


「……よくあんなやつ採用したな」


「腕はいいの一点張りだ。上の考えることなんざ、下っ端の俺らにゃ想像もつかないほど高尚なんだろうさ」


 戦闘機体のドッグで、整備士たちの隠しきれない陰口が飛び交う。


 その中で一人、己に与えられた機体を足元から仰ぎ見ている男がいた。


 見た目は平凡で、どこにでもいそうな風貌だが、経歴は異質と言っていいほど何もなかった。


 いっそ意図的に消したと声高らかに宣言された方がまだ納得できるほど、所属する以前の足跡が存在しない男。


 人型戦闘機体のパイロットとして選ばれた二番目の男は、ナンバリングと同様に試作二号機を貸し与えられている。


 シミュレーターでの成績は他のパイロットや候補生の中でもトップクラス。実機訓練でも様々な動作パターンのデータを取り、開発部からの評価も高い。


 ただし、男は人との関わりが明らかに希薄だった。コミュニケーションなど皆無と言っていい。


 プライベートも実機訓練に向けた体力づくりを黙々と行なっており、他者を一切寄せ付けない空気は誰もが扱いに苦心するレベルであった。


 男は語らない。与えられた機体にも、何の興味も示さない。


 先ほど終わった機体の運動システムの調整も、自分に合わせるのではなく誰もが扱いやすい汎用性の高いプログラムを組み上げていた。


 感慨もなく、その場を離れる。ずっと聞こえてくる整備士たちの声を気にも留めない。


 過去を捨てられた男に、今を生きる熱量はなかった。


「……どうせ死んだ身だ。せいぜいスペアを演じてやるさ」


 一度だけ、横目で背後の人間たちを気にする動きを見せ、男は誰もいない廊下を歩いていく。


 リビングデッド……彼に与えられた二号機の通常通り、戦闘機体のパーツとしての運命を受け入れていた。




 世界はまだ気づいていない。創作の中のような危機が、ちかいみらい//(時間切れ)




 二回目

 お題『進撃のエデン』

 必須要素(無茶ぶり)『インドカレー』

 文字数『889文字』 未完


 タイトル『夢追い人』


「こんなんどうですかね?! 荒廃した世界の中、一縷の希望をまだ見ぬ未開地に求めて旅に出るファンタジー冒険譚! タイトルは、『進撃のエデン』!」


「却下。ストーリーラインはまだしも、タイトルが丸パクリなのはアウトだって」


「えぇーっ!!」


 机にベタっと体を預けていじける姿は、見ていてため息が出てくる。


 これ、本当にプロ目指してる漫画家志望なんだろうか? 口から出てくるアイデアが既存の作品のパクリ感すごすぎてまともに取り合う気にもなれない。


 創作でメシ食いたい人が、堂々と著作権に引っ掛かるような発想するなと言いたい。


「っていうか、さっきから何食べてるんですかー? やけにスパイシーな香りがするんですけど」


「インドカレーだけど? 最近は出前も発達したもんで、いろんなお店の料理が食べられるのはいいよね。前にスリランカカレー食べて美味しかったから、インドカレー試してみた」


「うへぇ、辛いの嫌いです……」


「ご心配なく。あげるなんて一言も言ってないから」


 スプーンですくったルーを口に運ぶ……うん、辛い。でも美味しいな、これ。


 今後もレギュラー決定かな?


「っていうか、ずっとダメ出しばっかじゃん! そっちも少しは考えてよ!」


「漫画家はあんたの夢でしょうが。別に漫画なんて興味ないし、そもそもあまり読まないし」


「……この前、作詞のアイディア提供した貸し、どうなったのかなー?」


 ……急に苦くなったな、このカレー。


「私は積極的にそっちの夢を応援してるよねー? そりゃあ? シェアハウスの同居人として? 夢だけ見て上京してきた無鉄砲仲間として? 手伝えることは手伝わないとなーって、思ってるわけだし? いや別にさ? 恩着せがましいこと言いたいわけじゃないんだよ? でもさ……普段は貸し借りにうるさいくせに、自分の借りには甘いんだねー?」


 …………今度は耳が痛くなってきた。


「はぁ……わかったよ。少しは手伝ってあげる」


「やった!」


 美味しいと感じたカレーから視線を外し、小さくガッツポーズをとる


「とは言っても、//(時間切れ)


 私としては積極的にパクるようなことはしたくありませんが、物語の類型は出尽くしているのでどこかパクリみたいになるのは避けられませんよね、実際。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ