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1005回目 2021/12/13

 ちなみに私は合コンって一度も経験したことがないです。大学生活はバイトが主で、友達との遊びも半分くらい断っていた記憶があります。当時はシフト厳しくて……。


 一回目

 お題『寒い彼』

 必須要素(無茶ぶり)『オタク』

 文字数『1151文字』 未完


 タイトル『心の距離の測り方』


「また、やってしまった……」


 人生で初めて合コンに誘われて、完全に浮かれてしまった。


 そりゃ興味なんてないよな、俺のアニメ語りなんて。


 好きなものを好きということに躊躇いはない。失敗はしたと思うけど、後悔はやっぱりない。


 たとえどれだけ自分が寒い人間だと思われようが、アニメに対する愛だけは誤魔化さないと決めたから。


「でも、向こうも悪いぞきっと。男連中は特に、俺がアニメオタクって隠してないの知ってただろうに。なんで俺にアニメの話振るかな?」


 今は一人で公園のベンチだが、数時間前はオシャレなお店で料理を囲んで酒を飲んでいた。


 自制心が緩んでたんだろうな。俺も、周りのやつも。


 酒が潤滑油になって一層滑りが良くなった口が、今季のアニメに対する所感と考察をベラベラと語り出したら止まらなかった。


 自分だけが気持ち良くなって誰も何も聞かなくなってからも喋ってたから、気づけば他のメンバーが全員店を出ていたことにも気づかなかった。


 まぁ、会計を全額押し付けられたのはしっかり根に持つけどな。特に俺にアニメの話振ったやつ、絶対に半分は肩代わりさせてやる。


「……周りに合わせるのって、難しいよ」


 コミュニケーションのツールとして、アニメが使われるようになったのは、ガチ勢からすると複雑だけど嬉しくはあった。


 俺が生まれる前なんかはサブカル扱いで、アニメについて語ることだけでも『気持ち悪い』と思われていたらしいし。


 実際、宅飲みでやった酔っ払いの悪ふざけで、自分のアニメ語りを自撮りしたことがある。


 素面で見たらドン引きな態度だった。主張そのものは俺個人の意見だから否定はしないものの、製作側や声優陣にキレながら無茶振りを要求する姿はクレーマー以外の何物でもない。


 そういうのを自分でもわかっていて、酒の席に出て語っちゃうくらい、好きなコンテンツがあることは自慢していいと思う。


 その代わり、俺は他の人が好きなこと、熱心なことにほとんど無頓着だ。無関心と言い換えてもいい。


 興味が湧かないんだから仕方がない。たぶん、全部の情熱を一つのことにしか注げないたちなんたろう。


 そんな俺だから、周りが俺に合わせろよ、なんて思わない。自分ができないことを人に強要するのは、率直に人としてどうかしているとしか言えない。


 俺はほとんどの人に合わせられない。だから、人に合わせてもらわなくてもいい。


 適度な距離をお互いに持つこと。それが、俺の中では最適なコミュニケーションにおけるルールだった。


「思えば、それを最初に破ったのが俺なんだよな」


 今回の場合は、楽しそうだからと無理をして参加を決めた俺に非がある。


 てきどなきょりをたも//(時間切れ)




 二回目

 お題『彼女が愛した宴』

 必須要素(無茶ぶり)『穢れたる地上に舞い降りし漆黒の堕天使』

 文字数『1013文字』 未完


 タイトル『堕天使歴十年のベテランは語る』


『あ、あなたは……?』


『……不服にも、穢れたる地上に堕とされた堕天使だよ。ほら、見える? 翼、黒いでしょ? わかりやすいよね、堕天の証って……本当、やになっちゃう』


 なんて言いやがってから、俺はテレビを消した。


「何がやになっちゃう、だ。本当に堕天したこともないくせに」


 まぁ、アニメに本気で文句を言う俺もどうかしているけど。


 でもこっちは元とはいえ本物の天使だったし、堕天させられて十年のベテランだ。少なくとも、創作物の中かつ堕天したてのペーペーより気持ちはわかる。


 六畳一間のアパート暮らしも板についてきた。この国に堕とされた時は、戸籍から用意しなくちゃならなくて大変だった。


 経歴を偽造したら詐欺目的と勘違いされて申請そのものが却下されるし、かといって正直に経緯を教えても頭が痛いやつとしか思われない。


 それに、何気に不便なのが加齢現象だ。天使も堕天使も、基本的に肉体は地上の生物と違って老いが存在しない。


 天界に帰る当てのない状態で、地上に違和感なく馴染むためには擬態が楽な人間のフリをするのが一番早いんだが、老化をどのくらいいじればいいのか調節が難しいんだ。


 だって、オートで外見が変わる生物と違って、こっちはマニュアル操作でいちいち設定しなおさなきゃならない手間がある。年数はもちろん、時間や分単位で調節できるからなおのこと悩ましい。


 堕天歴一年目はいろいろやらかした。実年齢と合わせたらヨボヨボのジジイになっちゃうし、外見年齢に合わせたら学生から人生をやらないといけないし。


 さらには、誕生日に設定した日に老化を一年早めるなんて雑な設定をしてしまったばかりに、一日で顔が激変するというイリュージョンを披露してしまった。


 一年で知り合った人間ち指摘され、騒ぎになって引っ越しを余儀なくされたのは長い思い出である。地上の生活は本当に難しい。


 結局、年齢は常に合わせて、数ヶ月ごとに老化の更新を行うのが違和感なく溶け込める設定だとわかってからは楽になった。美容院に行く感覚で老化している堕天使がここにいます。


「……それに、堕天の理由もなかなかにパワハラだしなぁ」


 簡単に言えば、同僚の結婚式で粗相をやらかしたから、上司から罰として堕天させられた。


 彼女、同僚の天使が玉の輿に乗って神様の一柱と結婚したと聞かされた時は、素直に祝福したんだ。


 だが、//(時間切れ)


 アニメネタ被りですけど、まさか堕天使視点で物語を書くとは思いませんでした自分でも。っつうか無茶ぶりが悪い。なんだあれ、一目見て愕然としたわ。


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