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1002回目 2021/12/10

 パーカーを出しながらファンタジー的な要素を盛り込むあたり、迷走が見えますね。まあ、タイトルからしてセンスを感じないので、あきらめが強いですけど。


 一回目

 お題『悔しいコウモリ』

 必須要素(無茶ぶり)『パーカー』

 文字数『986文字』 未完


 タイトル『戦いに生きる』


「見つけたか!?」


「いや、すばしっこいやつだ」


「まだそう遠くには行っていない! 探し出して生捕にしろ! 情報源は多い方がいい!」


 ……ちっ、しくじった。


 パーカーのフードを目深にかぶりなおす。服は逃亡時から変えていないが、顔を隠すだけでも気休めになる。


 これだから、密偵なんて務まらないと言ったのに。もっとコウモリ役に向いてたやつなんて、いくらでもいただろうが。


 つっ……ひとまず、応急手当くらいしておくか。腕を掠めただけとはいえ、逃げるのに支障が出たらかなわない。


 俺たちがやってるのは、戦争だ。世界からしたら小国同士の、くだらない小競り合い。


 しかし小国だからこそ、少しの削り合いがのちに響き、致命傷になりやすい。


 雇われただけの俺みたいな傭兵団にも、唾を飛ばすくらいだ。この戦、負けたら相当にヤバいんだろう。


 まぁ……そんな大事な戦のスパイ役を、外部の戦力に押し付けるようじゃ器が知れるがな。


 噛んだ包帯を強く結び、傷口を圧迫する。止血薬なんて贅沢品はないから、これで我慢するか。


 さて、敵陣に潜入したところで、得られた情報はさほど旨みがなかった。せいぜい、敵の総数と作戦概略くらいしか頭に入っていない。


 せめて戦力の内訳と、欲を言えば兵糧への工作もしておきたかったが……身元を怪しまれたのは俺のミス。無い物ねだりはしていられない。


 しかし……あの女将軍。的確に俺だけを怪しみ尋問しようとしたな。勘か? それとも、自前の洞察力か。


 いずれにせよ、女だてらに戦場へ赴く傑物だ。甘く見ることなかれ、って報告するか。


 生きて自陣に帰れたら……だけどな。


「ちっ、本当にいたのかよスパイなんて」


「ミリーゼ将軍の命令だ。いかに小娘といえど、上官には逆らえんよ」


「で? その上官殿はどうしているんで?」


「義勇兵の精査に向かったそうだ。賊が紛れ込んだのもそこかららしいからな」


「はっ! 功に焦って敵をでっち上げただけじゃないのか? 十八の娘に、戦の何がわかるというのだ」


 少なくとも、敵に情報を与えながら駄弁る兵士よりは、厄介だと思うがね。


 しかし、十八か……タメでお国のためにとは泣かせてくれる。親なしの俺には、引き取られた傭兵団以外に選択肢はなかった。


 若いなりにがんばってはきた//(時間切れ)




 二回目

 お題『綺麗な村』

 必須要素(無茶ぶり)『旧約聖書』

 文字数『1061文字』 未完


 タイトル『記憶と伝説をたどる』


 伝説になるような出来事って、なんか派手な演出が入るのが定番だと思ってた。


 選別の剣を石の台座から抜いてみたり、母親から生まれた瞬間に天から光が差して天使が現れたり。


 そういう『いかにも』な演出があって、初めて伝説になったりするもんだと、思っていた。


 でも、現実はそんなに神秘であふれてるわけじゃない。たいていは凡庸で、退屈で、理屈がつけられてしまう出来事であふれている。


「……で、ここがノア一家が方舟に乗る前に住んでいた村の位置だって?」


「うん、そう」


 たとえば、俺に舞い込んできた仕事がそうだ。


『旧約聖書の出来事を証明する』という、変なことを言い出した子どもがいた。


 子ども曰く、自分には前世の記憶があるらしい。そして、一番古い記憶にあるシーンと、旧約聖書に書かれた経緯が違うから、自分の目で確かめて訂正したい、とのことらしい。


 普通なら馬鹿馬鹿しいの一言で終わる話だが、ここまで付き添いをしたからには相応の理由があったようだ。


 出世コースから外れた下っ端考古学者には、もちろん何も知らされていない。


 だが、世界各地を回る旅は移動時間が暇で、いろいろやらかした本人から聞いてはいる。


「……のどかーな町だな」


「町というか、村」


「少し気を使った表現をしたのに一蹴するかね?」


「事実は事実。でも、私は好き。ここは綺麗で、懐かしい」


「……さいですか」


 隣で田舎の空気を肺いっぱいに吸い込んでいる少女が、各国で非公開にされた機密情報を暴露したらしい。


 それも前世の記憶の一部とかで、この少女は至るところで発生した『歴史の転換点』に遭遇してきたらしい。


 中には歴史の通説を覆すことまで口走ったため、権威ある歴史学者は嘘だと断じたようだが、政治家は違った。


 それも、大国の元首に限って、焦りを見せたのだ。この少女から出てきた情報の真偽は、半ば証明されたようなものなのだろう。


「それで? この綺麗な村で何すんの?」


「ノアの居住跡に行く。そこからは知らない」


「まだお使いクエストですか。RPGのキャラクターって、こんな気持ちだったのかなぁ?」


「仕方ない。前世の記憶は完全じゃない。今ある記憶から遡っていくしか、正確な記憶は戻らない」


「はいはい、わかってますよ。僕も真剣にやってるさ」


 少女の目的は知らされていない。聞いてもいない。


 でも、意味はあることなのだろう。この世界巡りは、秘境と呼ばれる厳しい環境へ出向くこともあった。//(時間切れ)


 歴史ロマンを理解して徹底的に調べるだけの興味があったら、長編くらいに膨らませると面白いなと思いました。『旧約聖書』を一割も覚えていない私では無理かと。


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