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100回目 2019/6/23

 記念すべき百回目ですが、ちょっとしんどいです。


 さて、またまた()りずに『なろう』の傾向分析をしてみようかと。


 他に話せそうなネタがない、というのもある。


 まず前提として、主人公が苦労しないストレスフリーな展開がより多くの読者に好まれている、とはよく耳にする話である。


 実際、主人公が悪役をばったばったと倒す姿は爽快感があり、テンポよい簡潔な文章で進められればその効果は割り増しで感じられることだろう。


 それを否定たいわけではない……が、ふと思ったのは『主人公が強いこと』がもっとも重視すべき点なのか? ということだ。


 もちろん主人公が強いに越したことはないが、私としては強い悪役に苦戦するのも、時には敗北してパワーアップのために修行するのも割とありだと思っている。


 漫画にも同じことがいえるようだが修行回は不人気らしいので、そこは個人の好みかもしれないけれど。


 それはさておき。


 あくまで『なろう』の傾向に限定すると、『主人公が強い』よりも『悪役のやられ方』の方が大事なのでは? とふと思ったのだ。


 ネットのまとめ記事における意見を参考にした場合、なろう系の主人公に感情移入・共感できる読者層は、かなり限定されていると考えられる。


 まあネットの意見なので、かなり偏った意見であることは承知しておく必要はあるだろうが、世間一般の感覚からしても間違ってはいないだろう。時に現代日本の倫理とはかけ離れたキャラもいるわけだし。


 顕著(けんちょ)なのは、殺人への忌避(きひ)感や奴隷制度への抵抗感のなさが挙げられるだろうか。無駄な葛藤を入れるなら話を進めてほしい、という意見を取り入れた結果と思われる。


 それで主人公および他の主要キャラクターが人間性を欠如したような言動をとるのは、正直あまり歓迎すべきではないのだが、まあそれも私の好みの問題だろう。


 話を戻すと、一定以上の数が主人公への違和感を抱いているのなら、それとは別にウケる要素は何かを考えた場合、悪役の処遇(しょぐう)に目がいったわけだ。


 たいていの場合、主人公に敵対したキャラクターは徹底的に叩きのめされる場合が多く、またそうされてしかるべきキャラクター描写がされることが多い。


 ともすれば、作者自身が目の(かたき)にしている人物を反映しているとすら思えるが、それはさすがに邪推(じゃすい)がすぎるだろう。


 どちらかといえば、作者が描いた悪役を通して読者の一人一人が思い描く『敵』を投影し、ボロボロにやられる姿を当てはめることで溜飲(りゅういん)を下げている、と思った方が適切なのだろうか?


 あ、この敵、やたらムカつくあいつに似てるな……ボッコボコになっててざまぁwww、みたいな?


 全員が全員そうではないだろうが、そうした楽しみ方ができないことはない、というのは事実だと思う。


 あと断っておくが、正確なデータを用いた分析ではないため正しいかどうかは問題にしない。あくまで私の妄想なので、参考にしない方がいいとは明記しておく。


 ともあれ、『なろう系』の爽快感を強調する上で悪役が不可欠な存在であることは間違いなく、ならばこそそちらに焦点を置けば別の見え方ができるのでは? と思った次第である。


 少々、捨て石のように使われる悪役たちが不憫(ふびん)にも思えるが、『なろう系』に限らず小説における悪役の宿命のようなものなので、そこは作者の見せ方によって調整は可能だろう。


 私としては、ただ愚かで残虐な人間としての悪役よりも、どこかに人間味があった方が好ましいとは思っている。


 生まれながらの『純粋悪』も、それはそれで魅力的だろうが、今のところうまく書ける気はしない……ただ悪辣(あくらつ)なだけではなく、確かな魅力(カリスマ)を見せつけなければならないのだから。


 肉体的にしんどい作業をしている中で書いているからでしょうか?


 ああ、腰が痛い……。


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