「紋章は二つ剣の形をしている。彼は世俗から、隔離されなければならない。もし、そのものが、‥‥…。」(極東文書)
見学のテンションで実践に臨むヒロだったが…‥。
おいらたちは東京の新宿に急行した。幸いにも市民の退避は住んでいた。
「中型ドラゴン2体確認」
プリシラが、早速発見した。
「ヒロは安全なところから二人の戦いを見てなさい。」
「イェッサーだお。」
今日は安全に高みの見物だお。
二人はバイオリンのような見た目をした銃を取り出した。あれがレイラの言っていたP90かお。
あんなのが使えるのかお、二人はドラゴンの死角に入りビルを背にして、素早くのぞき込む。ドラゴンはビルの奥に一体、大分離れたところに一体。
プリシラがP90を連射する。凄い速度の連射だ。
「ヒロあれはP90という銃のアーマ仕様で、1秒で60連発する。そして、貫通力も強い。」
「1秒間で60連発‥‥‥、言い訳している間に殺されるお。」
素早く、レイアが飛び出して近接戦闘に入る。奥の一体も気が付いて向かってくる。プリシラがビルを飛び出して前進しながら発砲する。
「さすが二人連携が上手いお。今日は早く帰ってまとめサイトをみたいお」
レイアがナイフでドラゴンをしとめる。おいらは上空の異変に気が付いた。
「レイア上空にも一体青いドラゴンがいるお」
「えっ」
ドラゴンは急降下しレイアのアーマを掴んで飛ぼうとする。必死にもがくが爪が食い込んで外れない。プリシラは二体目と戦闘中だ。
「今いくお。」
おいらはレイアのアーマーにとびかかりドラゴンからふるい落とそうとした。
「アンタはいいわよ、自分で何とかするから。」
どうすればいいお。
すると地面にP90が落ちている。これを使えば。
おいらは着地し銃を手に取る。
そしてドラゴンの羽めがけて連射する。ドラゴンはバランスを崩し、地上に叩きつけられた。チャンスだお。レイアも地面にたたきつけられる。
「レイア、脱出カプセルの放出を確認。」
「このやろおおおおおマッマを返せよおお」
「もう十分だ、ヒロ無理するな。」
おいらは青ドラゴンが息絶えるまで弾丸を打ち込んだ。気が付くとドラゴンは穴だらけになっていた。
「レイアと機体を回収しろ、救護班急げ。」
陸奥主任がイヤホン越しに叫んでいる。
そうだ、レイア。レイアは大丈夫なのか。
おいらはアーマーから出てカプセルに向かう。プリシラはドラゴンをしとめたようだ。
レイア大丈夫か。
今開けるっ。
カプセルのコックをひねる。今助けるお……。
カプセルのドアが開く。無事でいてくれ‥・・・。
「大丈夫?」
彼女は額から血を流しながら答える。
「遅いよ。バーカ」
レイラはニコッと笑って答えた。