予想外
不定期ですがほぼ確実に投稿は土日です。
――そこは、見知らぬ土地だった。
歴史の教科書でも見たことのないような植物や動物たちがいた。
「おい、ここは何年前の世界だ?」
歴史の教科書によく落書きをしていた僕は、時代を当てるのに少し自信があった。
しかし、実際には完全に知らない風景で、少し不安になった。
「はい、えーっと……。言わないとダメですか?これ」
めっちゃ怖い。何年前だよ。
「言え」
「じゃあ正直に言います。
――40億年前です。」
「はぁ?」
思考が追いつかない。今、こいつなんて言った?僕にはよんじゅうおくとか聞こえたんだが気のせいだよね?
「え、40億って言った?嘘だよね?」
「本当です。40億年前ですよ」
あぁぁぁぁーーーーー!!!!!!
僕の想像してたのとちっがぁあーーう!!!!!
「人類いないじゃんそれ!歴史上の人物との交流的なのないじゃんそれぇ!」
僕は少しの期待を思いっきり裏切られたのだ。かなり取り乱してしまうが仕方ないだろう。
「落ち着いてください!戻れますから!」
「何が落ち着いて……って、え?戻れんの?」
もし本当に戻れたとしたら今の恥ずかしい取り乱しは何だったのか。マジでめっちゃ恥ずかしくなってきたんですけど。
「戻れます。ほら、40億年後にセットして、ごー!」
……。
「おい、戻れてないぞ」
「エネルギー切れみたいですね……。もう帰れません!」ペロッ
「ふざけんじゃねぇ!期待させといてまたこれか!上げて落とすの大好きかこの野郎!!」
いや、ひどくね?これもうキレていいしょ。最後の希望返せよ。ちくしょう。
「じゃあ、これからどうするんだよ?」
「まぁ、のんびりここで暮らしていきましょ?」
他にやれることもないし、仕方ないか。元はと言えばついて行った僕にも非がある。
「よし、それじゃあせいぜい楽しむか!」
「はいっ!」
――こうして、全く見知らぬ土地での全く予想できない生活が幕を開けたのだった。
今回もありがとうございます。余白はてきとーなので違和感あると思いますが、そのうち感覚つかむと思うのでご了承ください。