不退転の決意
異星人との闘いは熾烈を極めていた。考えうる限りの戦法と持ちうるだけの技術を持って闘いに挑んだ。しかし、戦況はこちらが不利だった。
「アンジェリカ・・・」
首にかけた銀のロケット、愛しい恋人の写真。
微笑む君のために、僕はどれだけのことができるだろう?
地球が蒼く輝いていた。
全てを背負って、僕はこの闘いに負けるわけにはいかない。
この両手で未来を守ろう。
次々と同胞が消えて行く中、僕は突き進んでいった。
「なぜ、そこまでして闘えるんだ?」
誰かが僕に問いかけた。
「全てを守るために、僕は闘う」
「殺してしまうのは惜しいな」
誰かが苦笑混じりに呟いた。
「お前なら、何度でも転生できるだろう」
その言葉と同時に僕の身体は一瞬でかき消えた。
「おかあさん。それなあに?」
幼い僕は母に問いかける。
「生まれたときにお前が握りしめていたものよ」
銀のロケット。知らない女の人が微笑んでいる。
僕はなぜかわからないまま涙を流した。