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冒険者へ LV.1から始まるファンタジー  作者: 森林樹木
ランクF  An adventurer who does not hate(人嫌いな冒険者)
15/32

15  LEVEL3-3

結果、エルナは冒険者に職業を決め、二人は役所をあとにする。


「本当にそれでよかったのか?二度目の人生みたいのも出来たんじゃないのか?」


「これが一番、私に性があってるみたい」


 もっと安定的に村人にでもなってろ!自分で望んだ職業みたいだしな。

 自分に好意を持っているのか、それとも義務的な何かもしれない。実際、2回助けたのかもしれないが、そのうちの1回はただの偶然なのだ。


 ウォンが見ていなかった場所でエルナがトロールに喰われていた。だが、腕を食いちぎられていただけで、ウォンが倒すまで消化されずに生きていた。それだけのことだ。


「別に俺じゃなくてもよかったんじゃ・・・」


「ん?何か言った?」


 じゃぁ、俺は殺されるために生き返らされただけなのか?それじゃ、あんまりだ。人を助けるために生き返らされたのならまだしも、いくら先延ばしされたとして殺されるために生き返らされたのなら、意味が・・・・・・そういえば・・・。


『王都から西端に位置する森にあるダンジョンに来て欲しい!そこに苦しんでいる者がいるんだ』


『私の娘だ』


 この街の近くにはダンジョンがある。たしか、王都から西端のはずだ。

 そこのダンジョンに行けば、俺にも生きる意味を見いだせる事が出来るのか?

 娘・・・男はそう言っていた。幽霊の娘ってどういう事だ?そいつも幽霊なのか?


「ねぇってばー!!!」


 だとしたら、俺は幽霊を助けて・・・それでクルス達に殺されるのか?

『それから運命には逆らえない事を分かってくれ、それと娘を頼むよ!』

 運命には逆らえない・・・娘を頼む・・・


「運命・・・か・・・」


 俺が殺されのも運命ってのなら、十分抗わせてもらおうじゃないか!!!


「おい!聞いてるのか!少年!!」


 突然、頭を叩かれ我に返ると頬を膨らませてこちらを見るエルナがいた。

 どうやら、俺は独り言をしたまま大通りを下を向いたまま歩いていたようだ。途中、何度かエルナが呼びかけていたが耳に入っていなかった。

 ウォンは、辺りを見回した。そこは、森の入り口、街の出口だった。


「もーー!!!まさか、その貧相な装備で行くつもりなの?」


「あ・・・悪い・・・ちょっと考え事してた・・・」


 ウォンはそう言うとエルナと最寄りの武器屋に向かった。


 

「あぁー・・・まったくエルナ様は何を考えているんだ?いくらあの男がエルナ様を2回も助けてとしても、レベル3・・・じゃ・・・な」


 クルスは後ろ髪を掻きむしり、部屋の窓から外を眺める。

 王都とより人は少ないが、こっちの方が人の笑い声や喋り声がしっかり聞こえ賑やかで良い。


「どうしたものか・・・」


「クルス副隊長!!」


 部屋の外から、装備をはずし私服に着替えた兵士が入って来た。


「どうした?・・・何かあったのか?」


「いえ・・・それがですね、シャルディックと言う名で聞き覚えがあったんで・・・」


 そのを名を聞いた途端、クルスの表情が強張った。


「今はあんな裏切り者の話は聞きたくない」


 そうだ、あんな奴らの話なんか聞きたくない。自分の体を実験体にする奴らなんか・・・俺らを裏切って仲間を皆殺しにした挙句に姿を消した・・・あんな奴らなんか・・・。

 あいつらの醜い笑顔が嫌でも頭の中を過る。


『だっておかしいだろ!?俺らもうすぐ死ぬはずっだのに、逆にあの詐欺師女が死んだんだぜ?これを笑わずにしてどうする!』


『ふざけるな・・・だと?俺は真剣だ!この力で・・・俺は!ぁぁぁぁあぁぁあああああぁあああ』


 似てる・・・あの時のあいつらとウォンという男の言動が・・・とても似ている。あれが本当に演技なのか?・・・もし、本当に奴がそうだとしたら・・・。


「おい、誰かいないか?」


「はい、ここにいますが?」


 ウォンは部屋の外で待機している兵士を呼びかけた。

 部屋の外には、誰か必ず待機させるように命令してある。あるはずだが、念のために呼ぶ。


「すまないが、その服装でウォン・シャルディックを尾行しろ。エルナ様もいる。二人には絶対にばれるな」


「分かりました」


 それだけを言うと、兵士は部屋から出て行った。

 クルスは窓から、兵士が街で二人を探している様子を見ていた。


「奴がただ名前が似ているだけなら良いんだけどな」


 小机に置いてあるウォンのステータスカードを見つけた。忘れていった物だろうか?

 クルスはそれをつまみ上げる、鼻で笑った。それは自分より弱かったからのか、あいつらよりも劣っているくせに似ていると言った自分が馬鹿馬鹿しく感じたのかはうクルス自身分からなかった。もしかしたら両方ともあったのかもしれない。


「このレベルで、エルナ様の護衛か・・・子供のおつむの方が似合ってるな。だが、問題はダンジョンだ」


 別にあの男が死のうがこっちは関係ないが、エルナ様が一緒に行くと言うのはかなり大きな問題だ。何かあれば、・・・やはり今の内に国王の下へ帰らすべきじゃないか?


 クルスはポケットから自分のステータスカードを覗いた。


 生命力:39756

 魔力:38719

 腕力:37695

 守備力:36888

 瞬発力:36852

 賢さ:37845

 運:34125

 LEVEL:386

 Ex:7436795

 ランクC


 そして、ウォンのと見比べると、自分のと一緒にポケットに入れしまった。


「後で、返しといてやるか。ったく、あの時、大事な物はちゃんとしまっとけって言ったはずなんだがな」


 クルスはそう言いながら、外を見た。すると、布のマントに纏われた何者かに追われている二人が目に入った。


「何してんだ!あいつらは?!」


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