1話「ログアウトしたんだけどこれは」
やぁやぁ
突然だけど君にはこの中のカードから好きなのを一つ選んで貰おうかな
じゃあ、選んでね
皇帝
女帝
魔術師
死教師
恋人
戦車
力
隠者
運命
正義
首吊利
死神
悪魔
崩壊
星
天秤
太陽
審判
ん?覇者と世界のカードがないって?
ふふふ、君にはまだそのカードはあげられないよ
君がそれらのカードを手に入れる時は絶対来るから慌てなくて良いんじゃないかな
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《これにてチュートリアルを終了します
それではVRMMO セカンドワールド をお楽しみください》
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俺はこのVRMMORPG セカンドワールド
を初めて一年になり トッププレイヤーになっていた。
最高防御を誇る 堕天暗黒騎士シリーズ一式で
この装備は職業が騎士でLevelMAXじゃないと装備出来ない
性別は男なのだが見た目が金髪ロングの赤色の眼で23歳ぐらいの美人にしか見えないということが起きてしまった。
言い忘れていたがこのゲームの見た目はランダムで基礎が作られてそこから改造していくということなのだが、俺は一切見た目を改造しなかった、理由としてめんどくさかったのと
この通り別に変える必要がないくらい良い見た目だからだ。
最初に選んだ職業は騎士
そしてこれの次にこのゲーム特有の豊富なサブ職業18種類の中から
サブ職業を選ぶ事が出来るのだが、ストーリーを進めていくうちに全てのサブ職業を手に入れる事が出来る
最後に手に入るサブ職業は『覇者』と『世界』なのだが
これが中々チート性能、まず覇者の能力は『デバフ一定無効』『身体能力超強化』『防具性能超強化』
『全属性耐性』
その次に世界の能力は、『攻撃超絶アップ』『素早さ超絶アップ』『思考ダウン』『限界突破』
まぁ、覇者の能力はそのまんまだ
それで世界の能力の思考ダウンというのはあるが
次回攻撃までの時間が伸びるが『天秤』というサブ職業の『思考強アップ』で打ち消せる
それでサブ職業は1人のプレイヤーに付ける事が出来る数は5つだ
もちろん、これは戦闘中以外で入れ替えが出来る
俺の今のサブ職業は
【〈皇帝〉〈隠者〉〈天秤〉〈覇者〉〈世界〉】
にしてある。
ちなみに覇者と世界は手に入れるのは滅茶苦茶むずい
ラスボスの超絶レアドロップで0.000001%の確率で落ちるという、もはやこれ落とすつもりあんの?
という愚痴も出て来るが運命のサブ職業の『レアドロップ率アップ』で少しは上がっているが
それでも0.000009%というふざけんなよという愚痴が出て来るがこれでも9倍も上がっているのだ
おい、チュートリアル、絶対手に入るとか言ってるけど手に入らない人出て来るぞ
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「さて、レイドボスを2人で勝つという偉業をまたした事だし、ログアウトするか」
「ははは、相変わらず紅麗亜その装備強いな」
「ちょっ、俺の装備かよ、俺の実力は!?」
「すまんすまん、お前の実力も強いぞ」
「後付け感をなくしたら許してやる」
「そんなことよりログアウトだ」
「な、話をそらしやがったなてめぇ」
「よし、システムログアウト!」
俺の何時もの狩友が一足先にログアウトする
「くそっ逃げやがったな、俺もログアウトするか
システムログアウト!」
視界が暗転していく
そして完全に視界が暗闇に包まれた後
俺は目を開ける、そこには何時もの見慣れた天井ではなく青空が広がっていた
「は…………え?………」
え?何が起きてんの?説明プリーズ
俺は取り敢えず立ち上がる
すると肩らへんに金色の毛みたいなのが数本垂れて来る
「……毛?」
そして立ち上がった俺は更に思う事があった
体が重いのだそして腕を見たら
黒と銀の豪勢な鎧が俺を包んでいた
これは…あれだ、きっとログアウト出来なかったんだ
そうに違いない
「システムログアウト!」
何も起こらない
「システムログアウト!!」
何も起こらない
取り敢えず何もしないと何も起こらないので
俺は辺りを見渡すことにした
視界の先には青空が広がり緑の平原が広がり一部に泉がある
俺は泉に向かう
泉に着き泉の中を覗くと黒と銀の鎧に包まれた
金髪の美女がいた
しかし俺は知っている、この女性らしき人は男で俺本人の事を
そして俺は吹っ切れた
え?何が吹っ切れたって?
色々だよ
此処は異世界だ!やったー!
などという意味不明発言を吐く始末
そこでふと下を見てみる
と馬車らしきものが通った跡がある
此処で待ってれば馬車か何か来るかなぁ
取り敢えず一日たろけ此処で待つかもし来なかったら跡を辿って歩けばいいか