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ドラゴンズ・クラウン  作者: キリノ
3/5

3.作戦開始

眼下に広がる壊れた世界には、天災がいる。

コウモリのように骨ばった翼。

爬虫類のようにびっしりと生え揃った鱗。

人一人分くらいの太さでありながら、鞭のようにしなっている尾。

まるでかつて存在していた恐竜を思わせる牙。

そう。ドラゴンだ。

視界には存在しているのは一匹。

彼らのには気がついていないようで、呑気に鼻を鳴らして崩れたビルの隙間を徘徊していた。

身の丈程ある両刃の剣を構える。

「リン、目眩しよろしく」

視線は眼下のドラゴンを見据えながら、彼の上空にいるはずの少女に指令を出す。

リンと呼ばれた少女は頷いているのだろうか、流れる風はその声を届けたのかわからない。

「オルターはサポート! あんまり近づきすぎないようにね」

空を落ちているというのにも関わらず、自分の銃の手入れをしている。よほど余裕なのだろう。

「オーケー。後ろは任せな」

そう言うとオルターは銃に弾を詰めだした。

「警戒してください! 目標のバイタル上昇しています!」

ヘッドセットから聞こえるナビは冷静沈着に状況を確かめる。

「「了解!」」

二つの声が重なる。どうやら少女は無口らしい。

見上げるドラゴンと視線が交わる。

喉を鳴らして、ヘリまで戻されてしまうのではないかという勢いで吠え出す。

それでも落下しているという状況は変わらず、ドラゴンはもう目の鼻の先だ。

剣を構え直すと、心地の良い金属音が耳を通る。

「行くよ二人共!」

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