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女神動く

寝不足だった。疲労もたまってた。

今日もカウチでゴロゴロしている女神様を見たら、めちゃ苛々して怒鳴ってた。


「女神様も雨くらい降らして下さい!」



やべえ。一瞬で眠気が覚めた。

まさか神官長の俺が女神様を怒らして国が滅亡とか……。


慌てて両膝をついて深く深く礼をする。自分のしたことに血の気が引いた。



女神様が動く気配がする。

頭を上げられない。殴られても蹴られてもそれで済むなら、たとえ半殺しでもなんでもいい。だから怒りを静めてお願い女神様!



『そうね。とりあえず、どこにどのくらい降らしたらいいかわからないから、ちょっと全国を回ってくるわ』


えっ?


ええっ?


思わず顔を上げると、女神様は立ち上がってた。怒りの表情は見られないし、あれ?


急ぎ馬車と地図を用意する旨を伝えると、女神様はニヤリと笑った。


『馬車とかそんなに悠長に回って大丈夫なのか?回りきるのに数ヶ月かかるだろ?』


その通りです。その通りですがっ、カウチでゴロゴロしてたの女神様じゃん!



手段はあるから勝手に見てくるって、止めてぇっ!何かあったら困るから、誰か一緒に連れて行って!

……女神様と直接会話していいのは俺だけ…つまり…同行するのは俺?マジ?



中庭から出発するとのことで移動中に通りかかった神官に女神様と視察に行くのでしばらく留守にすると連絡した。王宮やら宰相の屋敷やらへの伝言を任す。


中庭に羽の生えたデカいトカゲがいた。…トカゲじゃないよね………ど、ど…ドラゴン!?

滅んだんだよね!ずいぶん前に!

じゃあ、これ何?

やっぱりドラゴン!?

えっ、ええっ!


パニクってました。俺も、他に目撃した神官たちも。


『一緒に行くの?行かないの?』


女神様の声で我にかえったら、既に女神様はドラゴンに乗ってました。


やべえ、女神様待たせちゃった!

でも、どうやって乗るの、これ?



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