表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/19

女神が目覚めた

『女神様がお目覚めになりました!』

女神の間付きの神官が慌ただしく入って来たのは、夕方の祈りのための更衣中だった。


いつも通りの無表情ですぐに向かうことを伝え、神官長の最正装に変更する。



ってか、マジでぇっ!

ここ50年ほど目覚めなかったのに、なんで俺が神官長の今っ!

いや、確かに国の危機だから今しかねぇけどっ!



慌てふためく心中とは裏腹に、あくまで落ち着いた動作で女神様の元に向かう。

女神様と会話して良いのは、神官長のみ。国王ですら、直接のやりとりはできない。


だから、俺が行かなきゃ女神様の要望はわからない。もし、機嫌を損ねたら………俺の人生はお終いだぁ。


女神の間に向かう途中で、部屋の家具の手配をする。女神様が目覚めたら家具は一式、最新のそして最高のものに交換するのが慣わしだ。


国守りの女神、豊穣の女神、至福の女神、慈愛の女神…一般的にはそのように呼ばれ、広く国民に敬愛されている。


だがしかしっ

神官長にのみ女神様の実態が伝えられている。女神様に接した代々の神官長の記憶として。


気まぐれ、面倒くさがり、わがまま……だが、愛すべき存在として。そして、この国と王家を守り、繁栄を約束する存在として。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ